音響トミー・ジョン
初版 2023/03/07 21:05
改訂 2023/03/07 21:05
今日はこれを直します。
オーストリア生まれのクラシックなヘッドホンでAKGのK501といいます。
ヘッドバンド張力調整用のゴム紐が伸びきって死亡。
そのために上下方向の調整ができなくなるというK501に絶対必ずある症状です。
急いでないんですが現実逃避のために直します。
まず分解。
左右にあるK501のゴールデン銘板を慎重に剥がします。
ドライヤーで温めながら剥がすといいかもしれません。
銘板の下にねじが隠されています。
少し小さいですがプラスねじです。
樹脂に使っているねじなので左右入れ替わったりしないように分けておきます。
黄金に輝くK501の銘板です。
ヘッドバンド根元 内側のねじも外しておきます。
ハウジングカバーも外します。
爪で留まっています。
中央の大きいねじも外します。
配線を切らないように気をつけて
後でゴム紐の代用品を取り付けるので
ゴム紐だったものがどういう風に固定されていたかしっかり確認しておきます。
ピンと突起に引っかけるだけの簡単構造なので確認し忘れてもきっとダイジョーブ博士。
ヘッドバンド根元とハウジング内のねじを外すとこんな部品が取り出せます。
昔はゴム紐だったものが付いています。
これは2つの部品で構成されていて爪すら使われていないので簡単に分解できます。
分解してもゴム紐だったものは外せません。
邪魔いえば邪魔なので切り落としてしまう人もいますが俺は残しておくことにました。
100均で買ったモビロン的な髪ゴムを挟み込みます。
画像ではモビロン1本しか写っていませんが組み上げてみたら張力が足りなかったので2本挟み込んでいます。
ねじは混じらないように注意しましょう。
ハウジングにモビロンを引っかけたらほとんど作業終了。
手順を遡って組み立てていきます。
もう簡単ですね。
ここで黒いワイヤーとワイヤーを移動する樹脂部品に蝋を少し塗っておきました。
モビロンが黒いおかげで違和感なくできたんじゃないかなと思います。
そして1本の時よりずっと良くなりました。
ナイステンション。
K501は元気になりました。
今回のゴム紐再建術にかかった時間は約30分
費用は110円でした。
AKGってなんだかカッコいいイメージがありますが日本語に訳すと
(有)音響・映画機器
結構素っ気ない社名です。
ご覧いただきありがとうございました。
transpolar
時計、筆記具、レトロゲー、アウトドア。
108よりも多い煩悩を抱えて生きています
来世では今世での趣味に加えてハイエンドオーディオとキング・オブ・趣味の鉄道模型を始めるつもりです。
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