ロシアンアレクサンドライト化したバルタン星人
ミューゼオ随一の怪獣消しゴムペインター、Reirei Paint Art様よりお譲りして頂いたアイテム。
https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/372
遠い空の向こうからやって来た美しき侵略者です。
彼らは元々「バルタン星人宝石化計画」で製作された作品で、クリアブルー素材へのペイントにより宝石の美しさを再現。
何れもReirei様の技術力が光る逸品となっております。
https://muuseo.com/ReireiPaintArt/diaries/27
怪獣フィギュアと鉱物 ―。
ジャンルの異なる二つの世界が、このミューゼオにおいて邂逅を果たし化学反応。
例えば地球深部でマグマが岩石と接触し、その高温・高圧がもたらす変成作用により新たな鉱物が形成されるように彼らは誕生したのです。
モデルとなった石は当館の『ロシアンアレクサンドライト』というアイテムです。
https://muuseo.com/tezzarite/items/89
アレクサンドライトはベリリアとアルミナを主成分とする鉱物で、別名を「変彩金緑石」とも称される貴石。
その名のとおり不純物として含まれるCrイオンにより変色性が備わっており、太陽光や蛍光灯では青緑色、そして白熱灯や火灯の下では赤紫色へとカラーチェンジする不思議な石です。
そんな生彩豊かな宝石が、何とも不思議な縁でバルタン星人と化合。
まず目を惹くのが《青色》のカラーリング。
これは私のアレクサンドライト本来の色である、ピーコックブルーをイメージしたものとなっております。
涼やかで深みのある色調が鮮やかで、もうこれだけでテッツァライトの好みに刺さる刺さる…
そしてこの宝石の見所であるカラーチェンジは、上半身部分を《赤~紫色》に塗装することで表現されていました。
ご覧ください、透明感のあるワインレッドが本物さながらでとても情熱的。
極めつけにブラックライトで照らすと、まるで赤熱したように灯り出すのが最高にアツいです。
また、私が撮影でよく使用する白熱灯の光をイメージしてかボディの端々が《黄~橙色》で彩られており、モデル画像を徹底的に再現しようとするこだわりも伺い知ることができました。
総じて各色のコントラストが実に見事であり、ひと目見た瞬間、心の隅々まで染み渡ったことを覚えています。
特に夕焼け空を背景に透かして眺めた時の感動は忘れられません。
透明で美しいことに加え、世界にこれ1体のみという稀少性を備えたこの技巧の結晶は、もはや宝石の新たなスタイルと言えましょう。
フィギュア
宝石
鉱物アイテム
2021年
テッツァライト