Paul McCartney (2002)

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2002年11月14日、東京ドーム公演より。

アルバム”Driving Rain”に伴うツアーということでツアータイトルが「Driving Japan」(ちなみに冠スポンサーは三菱自動車)。そのためか、このパンフレットも「ドライヴィング・マニュアル」となっているところが面白いです。ポールへのインタビュー、メンバー紹介、来日前に行われた全米ツアーのレビュー、アルバム”Driving Rain”制作秘話、前年に起こった911テロ事件とNY支援コンサートの模様…等々。80ページ近くにわたってギッシリとボリュームたっぷり、読み物として非常に読み応えがあります(各章のタイトルも「ルート・マップ」「ウォーミング・エンジン」「ギア・チェンジ」「バック・ミラー」等と車にちなんだものになっているのも芸が細かい!)。このツアーからポールのバックを固めるバンドメンバーのインタビューには「あのポールとこんな経験ができるなんて!」という新鮮さにあふれた言葉が並んでいますが、まさかその後現在まで20年も不動のバックバンドとしてポールを支え続けることになろうとは当時は彼らも思ってなかっただろうなあ…と改めて読んでいて思いました。(その次のページにポールと当時の奥さんが力を入れてたチャリティ活動のPRが掲載されているのは皮肉ですが…)

学生時代にバンドでビートルズのカバーをやっていた身としては、この時に初めて見た生ポールの感動は凄まじかったです。コスプレした人たちがステージ周辺を練り歩く摩訶不思議な演出から、ポールがあのヘフナーのベースを下げてステージに登場、”Hello Goodbye”で幕開け!怒涛のビートルズ&ウィングスナンバーの数々が生で聴けて感激!バンドの演奏もタイトだったし、あとは東京ドームなのに音が(比較的)よかったのも驚きでした(さすがポール、音響スタフも超一流だったのかな?)。ライブの締めが”Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”からの”The End”という流れもヤバかったです。鳥肌モンでした!

2022.09.23 記

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