巨大な塊

初版 2023/04/22 23:09

改訂 2023/04/22 23:41

大手の動画配信サイトで、久しぶりに『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)を再見。

ある夜、正体不明の巨大な何かがニューヨークに突然現れ、大パニックになる映画。

そのパニックを象徴する衝撃の場面が、巨大な“鉄の塊”がビルを超えて飛来し大通りに落下するシーン。

その“塊”の正体が見えた瞬間の衝撃!ましてや、アメリカの観客にとっては想像を絶するショックだっに違いない。

映画を観終わって冷静に考えると、

最初はハイクラスのパーティ・シーンで、最後はセントラルパークの朝のシーン。

映画の最初と最後だけ明るい場所で、それ以外はずっと薄暗い中を手探りで先へ先へと進んで行く。

所々で怖い目に合いつつ、はっきり見えない恐怖から逃げ、恐怖の出口を探すように進み続ける。

これは、ニューヨーク(マンハッタン島)を“お化け屋敷”に見立てた恐怖映画だとわかる。

満たされた日常から離れて、先の見えない空間、後戻りできない闇の中で予想できない恐怖を体験する。

そういう恐怖を人は安全な観客席から疑似体験したいのだ・・・人間って、妙チキリンな生き物だ。

ところで、ポスターに書かれている通り監督のJ・J・エイブラムスは、この映画で『スター・ウォーズ』の興行記録を破っている。

その彼は、後に『スター・ウォーズ』の続編三部作(Episode-7~9)の総監督を任されることになり、その創作過程で、非常に苦しむことになった。

王座を奪った『スター・ウォーズ』にエイブラムスは復讐された・・・という“オチ”がついた訳だ。

今回はムダ話でした。ではまた、バイバ~イ♪

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