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SWISS MILITARY HANOWA FLAGSHIP ML-340
AMAZON限定カラーということもあって購入。鮮やかなブルーのベゼルにブルーのレザーストラップ、真っ白なダイアルが若々しい。いや、私には若々し過ぎた。結局、2回ほど身に着けた後しばらくして知人にプレゼント。人様が着けているのを見たらもの凄く良い時計に思えた。やっぱり時計は似合う人に着けてもらうのが一番であるし、それが時計の本懐だろう。 品質的には価格を裏切らない正直なレベルだったと思う。回転ベゼルのように見えるベゼルははめ殺しだし、ハンドやアワーマーカーは安っぽい。けれどこの安っぽさが若々しさにも繋がって、なんとなく良い雰囲気だったりするのである。 幸か不幸か安い時計を蒐集していると、チープさが可愛らしさにも通じて、高級品とは異なる次元の価値を生み出すことがあるのだと解る。それを教えてくれただけでも買って良かったかもしれない。
サファイアガラス 42ミリ SWISS MILITARY レザー砂布巾
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ROREX DATEJUST 16233
親父の形見のド派手なDJ。オメガコレクターだったオヤジだが、当のオメガは生前に形見分けで友人に贈ったらしい。という訳で親父の手元に最後まで残っていた貴重な時計である。 私が預かった時点では相当ガタが来ていたので、とりあえずオーバーホールへ。ダイアルのクスミや僅かな腐食はそのままにしてもらった。それでも汚れが落ちた外観は輝きを取り戻して、本来のド派手さを遺憾なく発揮している。 タイピンもカフスも、そして全ての時計が「ゴールド」で統一されていたオヤジの持ち物の中では、SSとYGのコンビモデルであるこのDJは、まだしも控えめな見た目だったかもしれない。 正直、地味な私には似合わない時計だが、着けてみると(手首のサイズはオヤジと同じだった)余り派手さを感じない落ち着きがある。ジュビリーブレスも流石というか…定番の時計と言われるはずである。
サファイアガラス 幅36ミリ ROLEX ステンレス・スティール砂布巾
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Favre-Leuba Raider Sea Bird 00.10110.08.61.20
世界中に現存する時計ブランドの中で2番目に古い歴史を誇るファーブル・ルーバ。その事実の割に「ヴァシュロン」や「ブランパン」のように世界中で崇め奉られるブランドにはなれていない。とりあえず一度も経営を途切れさせることもなく頑張ってきた本物の老舗ブランドなのだが…しかしそのお蔭で私の手元にも縁あって一本やってきてくれた。有り難いことである。 「レイダー」は独特のクッションケースが目を引くシリーズ。その中で最もコンパクトなラインがこの「シーバード」である。ダイアルは古のダイバーズのスタイルを継承しておりひと目で水に強い印象を与える。それでいてどちらかというと華奢な作りのブレスやエンジンターンドとコインエッジを足してフルーテッド化したようなベゼルがそこはかとなくラグジュアリー感を醸し出している。そして何よりシェメリーコッパー色のダイアル。染み出す色気がたまらない。 最初見たときから「これはデイトジャスト(ROLEX)だ!」と感じた。デザイン的に似たところはないはずなのに何故かそう思わせる「定番感」が確かにあった。実際、面構えの品の良さや絶妙なケースサイズはデイトジャストとよく似ている。自ずと使用するシーンも似たものになるだろう。 シーバードの37ミリは現行ファーブル・ルーバのラインアップだとボーイズ(男女兼用)に属するだろう。もう少し大きめを好む男性のために41ミリの「シーキング」が存在する。価格も変わらない。 海千山千の古参ブランドでありながら、あまり世渡り上手とは言えないファーブル・ルーバというブランド。今後、正当な評価が与えられた時にどのようなブランドに成長していくのか楽しみではある。 私の「シーバード」の価値も上がるかな?(゚д゚)
サファイアクリスタル 幅37ミリ Favre-Leuba ステンレス・スティール砂布巾
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BVLGARI ERGON EG35BSSD EG35
1800年代後半から脈々と続く老舗ジュエラーの「ブルガリ」 腕時計にも結構気合が入っていて、レディースは当たり前としてもメンズも侮れないラインアップを揃えてきた。 近年は自社製のムーブメントを開発しマニファクチュールへの道をひた走っているブルガリだが、その魅力はやはりルックス。この「エルゴン」もジュエラーらしい細部へのこだわりが随所に感じられて、気軽にラグジュアリー感を出したいシーンでは何気に重宝する。 まず目を引くのがジュエラーの素性をアピールするダイアル周り。アワーマーカーの輝きはまさしく「貴金属」といった面持ち。漆黒のブラックダイアルは高貴な深みを湛え、人間工学に基づいて計算されデザインされたケース、それと一体をなすブレスの出来も素晴らしい。装着感の良さは言わずもがなだ。 女性受けのいい時計が一本くらいあっても良かろうと思って買った時計だが、確かに女性受けはすこぶる良い。銀座や北新地に着けていったらモテるかなぁ…(下戸だけど) 因みにラインとしては残念ながらすでにディスコン。ディアゴノは若すぎて照れくさいけどオクトは高すぎるといった層にピッタリはまる可愛い時計だったのだが…残念。
サファイアクリスタル 幅35ミリ BVLGARI ステンレス・スティール砂布巾
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Edox King star 200246
丸っこいケースデザインが気に入って4万円台後半で購入。近い時期にオーバーホールされていたので安心していたが、日付・各ハンド共に「23時40分」でフリーズする現象が発生。保証期間を利用して修理を依頼したらすっかり治ってしまった。それからはすこぶる元気に動いている。 ダイアルがダークウォームグレーのサンレイという、アンティークではあまりお目にかかれない代物だったのでそこも気に入っている。跳び箱状の巨大なアワーマーカーで押し出しの効いた面構えも特徴的だ。 カットガラスのカケなどもなく、傷といえば裏蓋のスレくらいでアンティークとしては状態が良い。とはいえ、アンティーク市場のEDOXにはあまり価値がない。探せばそこそこの状態のモノなら数千円で見つかるかも知れない。なので私が出した購入金額のほとんどはOH代金だと理解している。時計は動いてナンボですからね(;´Д`)
2015年11月 ミネラル・カットガラス 37.5ミリ EDOX砂布巾
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CATOREX C'Vintage 8162-1
創業から150年以上、延々と血脈経営を続けてきたカトレックス。そもそもは庶民向けの懐中時計専業のメーカーとして知られていたが、投機的な経営に委ねず地道を貫いたおかげで、スイスの時計産業を壊滅の淵に追い込んだ「セイコーショック」に揺るがされることもなく現在に至る。 私が所有するのは499個の世界限定生産で販売されたシー・ヴィンテージ。クラシカルなケース、絞り込まれた形状の奥ゆかしいハンド、シンプルだが深い味わいを湛えるブルーのダイアルなど何ともビューティーな一本。 8162最大の特徴は搭載されたムーブメントにある。アドルフシールド社「AS2063」のデッドストック。振動数は21600。嘗ては世界最高の精度と謳われた名機がひっそりと内蔵されているあたり、時計バカとしてはグッとくる要素。 「可愛い時計だな~」と思って買ったわけだが、実際何度か使ってみて心底気に入ってしまった。非常にシンプルなデザインだが細かいところに拘りが感じられて、使えば使うほどジワジワしてくるのだ。ブルーのサンレイダイアルの美しさは私のコレクションの中でも特別な存在。NATOストラップとの相性も抜群で、着せ替え人形のように雰囲気を変えて楽しめる。オトナの男がまるで「りかちゃん人形」のように遊べる楽しい時計だ。
サファイアクリスタル 幅42ミリ CATOREX カーフレザー砂布巾
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Breitling Superocean Steelfish X-Plus A17390
今となっては信じられないが、2000mの防水性能、自動巻きで「30万円」を切るというスーパープライスだった。まぁ10年くらい前の話ではあるが。 パッと見た目はコルトそのものだが、ダイアルの出来は比較にならないくらい充実している。「ザ・ブライトリング」と言うべきマッシブなデザインと、価格を無視した高性能でそろそろ…というかいい加減に再評価されても良いんじゃないだろうかと思う。 弱点があるとすれば…「重さ」だろうか。とにかくやたらと肩が凝るのだ。10年前の時計だがその頃は私自身もまだ若かったから耐えられたのだろう。現在は外すには惜しかった秀逸な出来のブレスをNATOに換装してダイエット。それでもまだ重いんだから。この子は。
サファイアガラス 幅44ミリ Breitling(ブライトリング) ステンレス・スティール砂布巾
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Hamilton Jazzmaster Viewmatic H32715531
ジャズマスターの中で最もシンプルな時計の一つ。 44ミリ径のケースにラグ幅も24ミリと大型の時計にカテゴライズされるサイズ感だが、実際のところそれほど大きくは感じない。ケースとダイアルのバランスが絶妙で、ミッドセンチュリー感溢れる装飾的なデザインも中々に秀逸。特にリューズガードに至る細工のアシンメトリーな味付けが巧い。実売6万円ちょいの時計としては満足度が高いのではないだろうか。 残念なのは「硬すぎるレザーストラップ」。私が所持するハミルトンの時計では「ロイド」も大概カッチカチだったので、よく解らんがポリシーなのかもしれない。 ホーウィン・クロムエクセルのNATOを付けたら男っぷりが2段階くらい上がった。レザーでよし、ナイロンでよし、ミラネーゼに換えてよしの万能選手。着けこなしのポテンシャルはまだまだ秘めたものがありそうだ。
サファイアガラス 幅44ミリ Hamilton(ハミルトン) レザー砂布巾