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IWC Pilot Watch Automatic36 IW324002
お爺ちゃんになっても使える現役の時計が欲しくて入手。現行の「マーク XVIII」のファミリーという位置づけだが、その特徴は何といっても幅36ミリという小ささ。 これは1948年に作られた「マーク11」サイズへの回帰でもあり、近年のIWCではダントツに小さい時計ということになる。 十分な耐磁性を軟鉄のインナーケースにより担保するなど、現代の様々な磁気に晒された環境においても信頼性の高さは折り紙付き。 美観面ではダイアルのスレート仕上げが特に美しい。完全なブラックだと「パイロット・ウォッチ」然としてハードになりすぎるところを、サンレイの美しいスレートグレーのダイアルにすることでラグジュアリー・ウォッチとしても存分に使える雰囲気に和らげている。因みにブルーのダイアルと最後の最後まで悩みに悩んだ。決めては「お爺ちゃんになったらどっちが似合う?」の一点。 35111ムーブメントはセリタの改良品だが、IWCのエボーシュへのモデファイ要求は尋常じゃないとの噂なので「セリタポン」と呼ぶには語弊があるだろう。実際惚れ惚れするようなリューズの感触、姿勢差もほとんど計測できなかったので、かなり追い込んである良いムーブメントだと思う。 ブレスモデルとストラップモデルでは9万円ちょいの価格差が生じるが、それだけ良いブレスということだろう。確かに着け心地は非常に滑らかだ。 腰が曲がって歩行に杖が必要になっても、腕には「IWCのパイロット」。なかなか渋いと思うのだが…どうだろう。
サファイアクリスタル 幅36ミリ IWC SCHAFFHAUSEN ステンレス・スティール砂布巾
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ROREX DATEJUST 16233
親父の形見のド派手なDJ。オメガコレクターだったオヤジだが、当のオメガは生前に形見分けで友人に贈ったらしい。という訳で親父の手元に最後まで残っていた貴重な時計である。 私が預かった時点では相当ガタが来ていたので、とりあえずオーバーホールへ。ダイアルのクスミや僅かな腐食はそのままにしてもらった。それでも汚れが落ちた外観は輝きを取り戻して、本来のド派手さを遺憾なく発揮している。 タイピンもカフスも、そして全ての時計が「ゴールド」で統一されていたオヤジの持ち物の中では、SSとYGのコンビモデルであるこのDJは、まだしも控えめな見た目だったかもしれない。 正直、地味な私には似合わない時計だが、着けてみると(手首のサイズはオヤジと同じだった)余り派手さを感じない落ち着きがある。ジュビリーブレスも流石というか…定番の時計と言われるはずである。
サファイアガラス 幅36ミリ ROLEX ステンレス・スティール砂布巾