ちょこ大佐のゲーム三昧10

初版 2020/02/14 23:02

改訂 2020/02/14 23:05

二ッチ過ぎて役に立たないゲーム用語辞典


【OCS】シリーズ(おーしーえすしりーずまたはおーしーえすしすてむ)


OCSとは、Operation Combat Seriesの略。

ゲーマーズ社が制作した、同ルールでプレイできる一連の第二次世界大戦(一部例外有)の本格的作戦級ゲーム、いわゆるモンスターゲームらを指す。ユニット数2000越え、マップはフルマップが複数のビッグゲームが多い。ゲーマーズ亡き後はMMP社にその意思は引き継がれている。

記念すべき第一作は1992年に発売された『グデーリアンズブリッツクリーク』。1941年から9月から12月までのドイツ軍の東部戦線攻勢を扱っている。

そのシステムは超本格的で、戦闘だけでなく戦闘するために必要な要素をすべて盛り込んでおり、一例をあげると補給物資が一般補給、戦闘補給、燃料の3種類に分かれており、それぞれ適切な時期に適切な量を適切な部隊に供給する必要がある。これらは輸送ユニットによって前線の司令部に運搬しなければならず、司令部からさらに各部隊に供給されていく。これを怠るとあっという間に部隊は補給切れとなり、攻撃は頓挫してしまう。シビアなのだ。戦闘するには事前に十分な補給計画が必要だということをひしひしと感じさせてくれる本格的なシステムである。また、詳細にルール化されているのは兵站だけではなく、各ユニットの状態には戦闘、移動、混乱、突破、戦略移動、予備と6つの状態が設定されており、戦略に深みを与えている。陸戦ユニットだけでなく、航空機も戦闘機、戦闘爆撃機、爆撃機、輸送機に分類され、それぞれ詳細にルール化されている。

決して簡単なルールではない。それだけにやりがいがあるシリーズでもある。OCSシリーズのゲームをプレイしていると言えば、それはベテランゲーマーの証でもある。


シリーズ作品一覧:

『グデーリアンズブリッツクリーク』(1992)

 タイフーン作戦の開始から終了までを扱う。

『エネミーアットザゲート』(1994)

 1942年のソ連軍冬季大攻勢から第3次ハリコフ攻防戦までを扱う。

『チュニジア』(1995)

 1943年から1年間のチュニジアでの戦いを扱う。

『フーベズポケット』(1996)

 1944年からのソ連軍の大反撃「バグラチオン作戦」を扱う。

『D.A.K.』(1997)

 北アフリカキャンペーンゲーム。

『ビルマ』(1999)

 インパール作戦(ウ号作戦)を扱う。

『シシリー』(2000)

 連合軍のシシリー上陸作戦を扱う。

『グデーリアンズブリッツクリーク2』(2001)

 改訂版。OCSルールがVer3.0にバージョンアップ。

ゲーマーズよ安らかに…

『コリア』(2003)

 朝鮮戦争の最初の1年を扱う。

『D.A.K.2』(2004)

 改訂版。

『ケースブルー』(2007)

 1942年のドイツ軍夏季攻勢ブラウ作戦を扱う。フルマップ9枚にユニット2500個越えの堂々たるビッグゲーム。

『ビルマ』リプリントバージョン(2008)

 改訂版。

『バルチックギャップ』(2009)

 1944年夏のソ連軍攻勢を扱う。

『グデーリアンズ ブリッツクリーク2』リプリントバージョン(2011)

 改訂版。

『ブリッツクリークレジェンド』(2012)

 ドイツ軍の初期攻勢、フランス侵攻からダンケルクまでを扱う。

『コリア2』(2014)

 改訂版。

『リラクタントエネミーズ』(2014)

 1941年のシリアキャンペーン。

『ビヨンドザライン』(2015)

 連合軍のマーケットガーデン作戦を扱う。

『チュニジア2』(2016)

 改訂版。

『シシリー2』(2016)

 改訂版。

『スモレンスク』(2018)

 1941年のスモレンスクの戦いを扱う。


各シリーズ作品は順次サンセットゲームズより日本語ルール化されているのでハードをお好みの方は是非。


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