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ナウでヤングの床屋さん
「○○軒」という店の名前は大抵の場合、飲食店を連想するのだけれども、このヤング軒は理髪店。 実は同じ名前の理髪店をつい先日、名古屋市内で見かけました。 しかしこのマッチラベルには数寄屋橋とか明治神宮という東京の地名。 有りそうな店名とはいえ「ヤング軒」という名前を、よりによって離れた土地で、それも同じく理髪店につけるのが偶然かといえば、なかなか思いつく店名でもないよなと。 そこでネットで調べてみたら、同じ名前の理髪店がそこそこヒットします。 名古屋だけでなく、自由が丘にも所沢にも長野にも。 もちろんチェーンではなく、それぞれ個人が経営している様子。 そんな中、自由が丘のお店のホームページに「明治44年に銀座で創業したお店から暖簾を受け継いだ」という記述が。 このマッチラベルは昭和6年のものとはいえ、銀座(数寄屋橋)の住所が出ているので、なるほど、暖簾分けなら、令和の今となっては陳腐に聞こえる「ヤング」という名前も合点がいくかも。 直接確認したわけではないけれども、他の店も先祖が銀座や明治神宮周辺で修行を積んで各地に散っていって、それが今に続いているのかもしれませんね。 それが本当なら、このお店を始めた大将も理容師冥利に尽きるでしょう。 #マッチラベル #戦前 #理髪店
マッチラベル 東京/銀座、明治神宮前 昭和6年showa_express
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1000円カットってどうなんだろう
モダーン 気分ノ良キ サービス なんて書いてあるから、まーたカフェーかよと思ったら理髪店でした。 阪和ってありますが、阪和電鉄と関係あるかどうかは不明。 さすがに所在地は大阪から和歌山の間のどこかでしょう。 床屋さんにせよ美容院にせよ、あのくつろげる時間が最高ですね。 行くのは必ず休みの日。 雑談しながら過ぎてゆく時間。 耳掃除やマッサージもしてもらって至福のひととき。 親父に聞いた話では、昔は仕事を抜けて散髪に行ったとか。 それで怒られることもなく、おおらかな時代だったようです。 最近は1000円カットの店も増えてきて繁盛してるようですね。 近所の駅構内にもありますが、どの時間に見てもお客が途切れません。 この前なんか制服着た女子高生も待ってましたが、いいのかな彼女。髪切るだけで洗髪もないのに。 まあ、人それぞれですね。 #マッチラベル #戦前 #理髪店 #昭和レトロ
マッチラベル 関西 戦前showa_express
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美顔術70銭
三崎町にあった理髪店の料金表。 床屋さんのマッチラベルには値段表がついていることが多く結構参考になります。 内容は調髪、ひげ剃り、アイロン、カラー、洗髪といったところで、このラベルにあるように美顔術を載せているところも。 で、この美顔術の料金は70銭。 髪の毛切ってもらうより高いですが、他店舗の料金表を見ると50銭のところもあれば1円50銭だったりと、さまざま。 仮に1円を現在の2500円として計算すると70銭なら1750円。 キャラメルが1箱5銭(125円)だから、単体なら70銭はお手頃に感じますが、髪も切って、頭洗って髭も剃って、フェイシャルもプラスして・・・どんどん高くなっていくというのは今と変わりませんね。 また、別のお店では美爪術(今で言う「ネイル」か)という項目もあり、70銭でした。 なお、「総器械刈」というのはバリカンではないかと想像しています。 #マッチラベル #戦前 #理髪店 #昭和レトロ
マッチラベル 東京/神田 戦前showa_express
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猿の居る店
横浜にあった理髪店のマッチラベル。 「猿の居る店」ってあるけど、まさか放し飼い…はありえないよね。 ちょっとばかり心配になりました。 ブランコに乗ってるし。 六角橋と白幡で2軒のお店が載っていて「連鎖の店」とありますからチェーン店なんですね。 場所はどちらも東横線の白楽周辺。 #マッチラベル #戦前 #理髪店 #横浜
マッチラベル 横浜/白楽 戦前showa_express