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藤山一郎「青い背広で」テイチクのマッチラベル
古賀政男に誘われ、ビクターからテイチクに移籍した藤山一郎が昭和12年に歌った「青い背広で」。 YouTubeにもちゃんと上がっているので聞きましたが、いかにも当時らしい旋律ですが、ニュースとかフランス人形という言葉が歌詞の中に入っており、戦前昭和のモダンな雰囲気が感じられました。 藤山は戦時中は南方に慰問に行っており、そこでも歌ったのかもしれません。 歌詞にある「街へあの娘と 行こうじゃないか」とか「長いまつげの 可愛い乙女」。 こんなの戦地で聞いたら郷愁を誘うでしょうね。 南方には2回行ってるようですが、現地で終戦となり、捕虜生活を送った後に帰国しています。 マッチラベルとしてはかなり珍しい部類に入ると思われる一品。 レコード新譜のマッチラベルはそれなりにあるのですが、これはよそでは見たことがありません。 #マッチラベル #テイチク #藤山一郎 #レコード #流行歌
マッチラベル テイチクレコード 昭和12年showa_express
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宝塚バレー ツヱツペリン
宝塚大劇場で昭和4年の10月1日から31日まで行われた花組公演の宣伝マッチ。 演目は「バレー ツヱツペリン」含む4本で、この年の8月19日、世界一周の途上で日本に来航した飛行船「グラーフ・ツェッペリン」にちなんだものだろうけども、どのような内容だったのかは分かりません。 宝塚の公演はまず本拠の大劇場(あるいは中劇場)で公演した後、あまり間を置かずに東京宝塚でも披露していたのですが、この「ツヱツペリン」に関しては宝塚のみだったようです。 なお、演目名はツェッペリンじゃなくツヱツペリンと、すべて全角です。 飛行船名のグラーフ・ツェッペリンのグラーフは伯爵であるのと、ツェッペリンの字数が多いことから、当時の日本ではしばしば「Z伯號」と表記されていました。 来航時の記念スタンプ押印済み絵葉書もありますので、機会を見てアップします。 #マッチラベル #宝塚少女歌劇 #グラーフ・ツェッペリン #戦前
マッチラベル 宝塚 昭和4年showa_express
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アマゾンで中古DVDが1円だった
1931年のドイツ映画「制服の処女(Mädchen in Uniform)」の広告マッチ。 極めて貴重です。 厳しい寄宿舎生活を送る女生徒たちと、彼女らのあこがれの存在であり恋愛の対象でもあった女性教師・ベルンブルク先生とのお話・・・っていうと簡単だけど、いやらしい意味でなく、人によっては悶える内容の映画です。 俗に、世界初の百合映画とも。 主演はドロテア・ウイーとありますが、現状での表記ではドロテア・ヴィーク。 上演は神保町2丁目に大正11年に開業した東洋キネマ。 関東大震災で焼失し昭和3年に再建された、その筋では極めて有名な近代建築。 バブル期にいろいろあって、平成4年に解体されるまで残ってました。 外観等は「東洋キネマ」で検索すれば8ミリフィルム撮影の動画含め、多数ヒットします。 #マッチラベル #戦前 #洋画
マッチラベル 東京/神保町 戦前showa_express
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Gメン’35
1935年公開のアメリカ映画。 見たことはないんですが、Gメンものの先駆け的作品とのことで、ラベルにも「問題のギャング撲滅映画」と記載されてますね。 時間は80分と比較的短め。 今でもDVDがアマゾンで3700円ほどで売られています。 しかし、GメンのGに打たれたルビ。 「ジー」じゃなくって「ヂー」。 やっぱり、「ち」に点々はいい味持ってます。 マッチラベルに記載のある「寿館」は戦前の映画館データベースによると下関にあったようです。 下関には赤間町が存在しますので、それでほぼ確定か。 #マッチラベル #戦前 #昭和レトロ #映画
マッチラベル 山口/下関 戦前showa_express
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映画「肉体と惡魔」のマッチラベル
1926年公開のアメリカ映画。見たことはないですがタイトルだけは知ってました。 しかし、このタイトルとこの赤いラベル。 悪魔の「悪」も「惡」という文字が使われているだけで本当に悪そう。 浅草電気館の広告マッチです。 主演女優のグレタ・ガルボはグレタ・ガルボウと書かれていますね。
マッチラベル 東京/浅草 戦前showa_express