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敷島(100本入)
「敷島」は、通常の20本入り包装のほかに、「卓上用」と称して100本入りの紙箱でも販売されました。 その他、贈答用の化粧箱なども用意された初の銘柄であり、「敷島」人気がいかに高いものであったかを知ることが出来ます。 1926(T15)年11月4日~ 90銭で発売開始【画像1_4】 1936(S11)年11月11日~ 1円へ価格改正 1938(S13)年1月31日~ 1円10銭へ価格改正 1939(S14)年11月16日~ 1円25銭へ価格改正 1939(S14)年3月31日 廃止
平型紙箱 「口付」敷島を一部変更 1939年3月31日 1926年11月4日shirotanino
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パロマ(5本入)
パンドール、グロリアと太巻の葉巻が定着する中で、初めて販売された国産の小型の葉巻(セニョリタス型シガリロ)である。 「パロマ」という銘柄は戦前に存在したが、本品は専売公社になって再発売されたもので直接の関連はない。スペイン語で「鳩」という意味で、覚えやすく、誰にでも親しまれることを意図して命名された。 【画像1】1967年1月1日~ 200円で発売開始 ☆「JAPAN MONOPOLY CORPORATION」名義 ・1968年5月1日~ 250円へ価格改正 【画像2】1974年1月頃~ ☆「JAPAN TABACCO CORPORATION」名義 【画像3】1975年7月頃 新価格品表示「np」マーク入り ・1975年12月18日~ 300円へ価格改正 ・1980年4月22日~ 330円へ価格改正 【画像4】1980年6月1日~ ☆専売公社社章変更 ◎日本たばこ産業株式会社発足 ☆「JAPAN TABACCO INC」名義 【画像5】1985年4月1日~ ◎新社章「JT」 ☆この頃より葉巻類にも警告文面が刷り込まれる。 【画像6】1988年10月~ 【画像7】シガーリング ・委託製造先や原材料などの変更が何度なく行われ、現在も「パロマⅡ」の名称で製造・販売が継続されている。
平型紙箱 岩崎 勇夫 1967年1月1日shirotanino
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日光(40グラム紙箱)
パイプタバコは、戦前より「桃山」1品種のみが発売されていました。 第二次世界大戦中の中断を経て「桃山」は再発売されましたが高価で、「より大衆向けのパイプタバコを」という趣旨で銘柄に加えられたのがこの「日光」です。「手巻用のぞみ」が終売されるにあたり、その製造設備を用いて製造・販売されることになりました。パイプタバコということもあり、購買層に訪日外国人観光客もターゲットに入れようとの意見から、発音しやすい「NIKKO」を採用したという経緯があります。命名者はパイプクラブ会長でもあった石川欣一(ジャーナリスト 1895-1959)。 低級葉を使用していたため、発売当初で「桃山」の半額で購入できました。低級葉を活かすべく、製造工程で食塩水処理を行っていましたが、そのことが喫味の深さを減ずるとともに軽さを生みだし、これでなくてはならないという愛煙家も多かったといわれています。当初は「眠り猫」のデザインでしたが、商標抵触を指摘されて「陽明門」に変更されました。 1949年6月1日~ ・100円で発売開始【画像1・2】 ・「JAPAN MONOPOLY PUBLIC CORPORATION」名義 ・「眠り猫(杉浦非水作)」 変更時期不詳 ・「JAPAN MONOPOLY CORPORATION」へ変更【画像3】 1950年4月1日~ ・在庫処理目的で80円へ価格改正 1951年4月1日~ ・減税政策の一環で50円へ価格改正 1952年8月~ ・イギリス・クレヴン社の「黒猫」との証票抵触を指摘され、 谷 益三デザインによる「陽明門」に変更【画像4】 1953年8月~ ・日本専売公社証票変更【画像5-7】 1963年4月廃止 [1954 自由国民社] [1961 日本専売公社] [1963 大熊]
平型紙箱 杉浦非水 → 谷 益三 1963年4月 1952年8月(眠り猫→陽明門)shirotanino