悪夢の姫君は乙女ゲームの色紙を2枚ご所望です。

絶対に当てる！その為に今日私はここに来た！

目の前のショーケースに飾られている色紙を眺め、私は誓う！

決意を胸に会社から支給された定期代7万円を握りしめ、いざ物販に。

2007年10月7日(日)ComicCitySpark2の花梨エンターテイメントブースにて、グッズ購入2,000円ごとに、

【ヤマシタコウジ先生　プリンセスナイトメア　イラスト入りサイン色紙】

【菜摘かんな先生　断罪のマリア　イラスト入りサイン色紙】

が当たる抽選券が配布され、14時から抽選会が行われた。

私の推しは3名。それぞれが別の色紙に描かれている。

3種類の内のどれかは欲しい、それがだめならせめて主人公の色紙が欲しい。

抽選会までの間、何度も何度もイメトレした。

イメージするのは常に最強の自分だ。

会場に集まった人数はざっと100人前後。

1人3枚抽選券を持っていると仮定して

1回あたりの当選確率は1/300

色紙は全部で7枚なので繰り返し回数は7

1－(1－当選確率)^回数

1回以上当たる確率は2.310%

そのたった2.310%の1人になることができた。

1番と2番の推しの色紙は手に入らなかったが主人公の「リトル　チェシャ」の色紙を手に入れることができた。

ちなみに

「ムラサメ　ヘルシング」の色紙は犬飼の声を演じられている小野大輔さんのガチファンの男性が当選された。

「犬飼　フランケン」の色紙は山ちゃん(ヘルシングの変装)推しの女性が当選されていた。

世の中ままならないものである。

そしてここから抽選会の流れが変わった。

番号が固まっていたのか重複当選する人が続出したのである。

だが重複当選した人たちは次々と2枚目の色紙や、次回作の『断罪のマリア』の色紙を辞退した。

みんな聖人君子か何かなのだろうか。

1人でも多くの人の手に渡りますようにって？

自身より他人が大切だという考え、誰もが幸福であってほしい願いなど、空想のおとぎ話だ。

私だったら絶対に辞退はしない。ありがたく2枚目を貰う。

3番目の推しのドラクレア伯爵のがまだ残っている。

チャンスはある。

司会の風之宮そのえさんの「2枚目ゲット！」が未だに忘れられない。

当選した2枚の色紙にはヤマシタ先生と菜摘先生がその場でサインと私の名前を書いて下さった。転売対策の為に宛名は必須。

奇跡は起きた。

私には、叶えられない願いなどなかった。

あの会場で「悪夢の姫君」は間違いなく私だっただろう。

この半年後にもう1度色紙の抽選会があり、今回以上の奇跡で当選することになるのだがそれはまた別の日記で。

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プリンセスナイトメア　直筆色紙①

https://muuseo.com/shi_na_no/items/34

しなの

プリンセスナイトメア　直筆色紙②

https://muuseo.com/shi_na_no/items/17

しなの