国立図書館にゲームを寄贈した。【前編】

初版 2023/09/20 22:31

改訂 2023/10/08 14:11

国立図書館にゲームを寄贈した。
元々収集癖があり、生活スペースを圧迫し始めたので断捨離&整理整頓をした。
そうすると特典目当ての複数買いしたゲームソフトや、積みゲーがかなり出てきた。
全体を把握すると、どう考えても老後に楽しめる範疇を超えている。
趣味や興味が変わったりして、おそらく今後やることは無いであろうジャンルもあった。

さて困った。
売るにしても二束三文や値段のつかないものが大半であろう。
だが未開封なのに処分するのも気が引ける。
そこでふと売却でも処分でもなく「国立図書館への寄贈」という第3の選択肢が頭を過った。

国内で発行された全ての出版物には国立国会図書館に納入することが義務づけられている。
そして2000年よりパッケージ系電子出版物も対象となり「納ゲーム」制度にもなった。
だが実際に検索を掛けてみると引っ掛かるのは大半がドラマCDやビジュアルファンブック、そして申し訳程度のPSP・PSVita・Switchのソフト。
女性向けのゲームは殆どないことが分かった。
PCゲーム(BL)に至っては『Apocripha/0 アレクディスク』『Lしたいね!』『jewel garden』の3本のみだった。
オタクコンテンツは日本を代表する文化とか何とか言いつつもこれがこの国の実態、実状なのである。
要となる物がなければ派生が幾らあっても全く意味がない!
この事実が私に火をつけた。

売却すれば幾ばくかのお金は得られるだろう。
だがそれよりも日本の偉大な文化を未来に残そうと思った。
国立図書館ならば適切な環境で末永く保存してくれるだろう。
そうと決まればあとは行動に移すのみ。

国立図書館への寄贈条件はザックリだが
・図書館が所蔵していないこと
・未開封であること

所蔵確認はこちらからできる。
https://ndlonline.ndl.go.jp/

資料形態は「CD・DVD・レコード」にチェックを入れると探しやすい。
所蔵の有無を確認したら「寄贈申出資料リスト」を先に送付して確認して貰い、問題なければ送る。
意外とハードルはそこまで高くはない。
「寄贈申出資料リスト」はこちらからDLできる。
https://www.ndl.go.jp/jp/collect/collection/list.xlsx

ちなみに未開封が条件なのは、コンピューターウィルス等の感染の恐れがないからなのだそうだ。なんだそりゃ。
再シュリンクで偽装したらどうなるのだろう?………案外通りそうだ……

後編ではその後について。

【参考URL】

復刻できないあのゲームを合法的にプレイするためのセッションをレポート【CEDEC 2022】

 現在開催中のオンラインゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2022」3日目にはセッション「復刻できないあのゲームを、合法的にプレイできるようにするために、今できること」が実施された。

https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/220825v

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