アメリカ盤「THE BEATLES 1962-1966」を買ってみた。

初版 2023/09/21 12:22

改訂 2023/09/22 05:21

赤盤のUS盤「HELP」には冒頭にジェームス・ボンドのテーマが付いてるという話は昔から聞いていたので、世界の警察たるアメリカ、UKには従わん、俺がルールだ的なスタンスが他の曲にもあるに違いないと読んで買ってみた。

Side One

「PLEASE PLEASE ME」日本盤より音が明るく近くてデカイ。歌詞を間違うステレオバージョン。

「FROM ME TO YOU」ボーカルと演奏が日本盤や「OLDIES」とは逆。ボーカルは左。

「SHE LOVES YOU」はモノラルだった。ジェフ・エメリックが無理やり作った「OLDIES」の疑似ステレオより聴き易くていい。

「抱きしめたい」は「MEET THE BEATLES」でお馴染みの疑似ステレオ。これはノリが良くていい。「MEET THE」のより元気があってUK盤シングルと双璧でGOOD。

「CAN'T BUY ME LOVE」全体に高音寄りでベースが日本盤のようにはっきり左ではなく中央寄り。

Side Two

「A HARD DAY'S NIGHT」はユナイテッド・アーティスト盤でお馴染みのモノラル。冒頭のジャーンと短いエンディングは正にあの音。

「AND I LOVE HER」高音の抜けの良い音で日本盤より音大。

「EIGHT DAYS A WEEK」はフェードインも力強く「BEATLESⅥ」よりグルーブ感あり。

「I FEEL FINE」案の定エコーの強い(お風呂場ミックス)。ただ、モノラルなので「BEATLES65」のステレオ盤よりだいぶ聴き易い。
それにしてもアメリカでは「I FEEL FINE」はとことんこの音でなければダメなのか?

「TICKET TO RIDE」US盤「HELP」の疑似ステレオを予想したらハズレてモノラルだった。なので聴き易い。

「NORWEGIAN WOOD」ベースが中央寄り。日本盤より冴えた音。

Side Three

「HELP」は噂通り。ただ、キャピトル盤「HELP」よりミックスがラウドなので007のテーマがガンガン来て、疾走感のある楽しい音。

「WE CAN WORK IT OUT」やはり「OLDIES」とは違う「YESTERDAY AND TODAY」で聞いたミックス。

「DAY TRIPPER」これも「OLDIES」とは違う左チャンネルからギターが入るミックス。

Side Four

「MICHELLE」なんだかポールの声が生々しくやたら良く聞こえると思いきや「RUBBER SOUL」とは逆ミックス。ポールの声が左でコーラスが右になってる。

「GIRL」これも演奏とボーカルが左右逆。

「PEPERBACK WRITER」これもベースとギター、コーラスが左で日本盤と逆。



●感想

やはり睨んだ通りアメリカ盤の意地を見た思い。

ステレオでなんぼの時代の1973年に曲によっては潔くモノラルで出したのは今となっては正解だと思う。
「OLDIES」育ちの私としてはこの赤盤1962-1966は迫力があって日本盤でもご機嫌ですが、US盤も全体的に明るく楽しい音。

ロックがラウドになってきた70年代の音に合わせて日本盤も「OLDIES」より元気の良い音になってますが、US盤を聞いた後に日本盤を聞くとしっとりした音に感じる。

以上、違いを特に感じた点を挙げましたが、国による音の違いは面白くて止められません。

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    MATHEW STREET 1962

    2023/09/21 - 編集済み

    やっぱり、編集物のアメリカ盤は要注意ですね。

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    • 60年代はお風呂場改竄ミックスに始まり、70年代は左右ひっくり返しミックスと続き編集物量産でコレクター泣かせです。

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    利右衛門

    2023/09/22 - 編集済み

    モノラル意外とありますね!
    「うちはこの曲ステレオ無いんだからしょうがないじゃん!」
    という割り切りに、清々しさすら感じます👍🎵

    US赤盤、かなり聞いてみたいかも✊🔥

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    • 1枚目(Side1.2)の全13曲中5曲がモノラルで2枚目(Side3.4)は全部ステレオでした。

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