東芝音工の謎リリース

ビートルズの日本のデビューアルバム「ビートルズ！」に収録されている「PLEASE PLEASE ME」について謎に感じていることです。

このアルバムは１９６４年の春に発売され最後までモノラルのままでしたが、収録曲が魅力的でロングセラーとなり、１９６７年にレコード番号がOP7041からOP8026に変わって再発されました。

上段が初回プレス。

再発されると盤面下のLONG PLAYINGの文字が無くなる。

この再発盤にはＢ面の１曲目の「PLEASE PLEASE ME」にモノラルバージョン(本モノ)とステレオバージョンをモノミックスダウンした(偽モノ)が混在していてジャケットからは判らないのでどちらに当たるかはロシアンルーレット。

そして後年レーベルがアップルに変わっても(本モノ)と(偽モノ)は混在しているのでした。

そこでマト番を見ると、2EJ-14は本モノで、2EJ-14  2Sは偽モノ。

アップル盤も2EJ-14は本モノで、2EJ-14  2S  2が偽モノ。

この少ないサンプルではあるものの(Ｓ)が付いてるのが偽モノなのかもと判断。

もしかすると初回盤にも偽モノがあるのか？でもLP「ビートルズ！」の発売は64年4月（2月に出てた説も有り）「PLEASE 」のリアルステレオが出たのは64年の8月にEP盤が初だったからそれはないだろう。ないと思いたい。

大々的にステレオ盤が出たのは来日直前の66年5月の来日記念盤。

このアルバムに入ってる「PLEASE 」はピッチが速い。

もしかしてと思って「ビートルズ！」の「偽モノPLEASE 」と聴き比べるとピッチが同じく速い。

念のためもう一度EP盤ステレオ「PLEASE 」を聴くとピッチが普通。

来日記念盤が66年5月に出て、翌年の再発「ビートルズ！」はこのマスターを使って偽モノをこしらえたなとカクシン！

それにしてもステレオバージョンをわざわざモノ化して、本モノと混在させて市場に出すのは何故なのか？？？

因みに２０１４年に出たＣＤのジャパンボックスの「ビートルズ！」の「PLEASE PLEASE ME」は本モノで「HOLD ME TIGHT」はアナログと違い、本モノに差し替えられてました。（ハンドクラップの違いとジョンがTonightをフライングして歌っている。）

コレクションが増えて喜んでいればよいのですが理由も知りたいところ。
東芝ＥＭＩにリア突しても担当者はもうこの世に居ないだろう…。

ご存じの方がいたら教えて下さい。