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The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars / David Bowie (1972)
架空のミュージシャンであるジギースターダストが火星から地球に舞い降り、その栄枯盛衰を描いたコンセプトアルバム。 David Bowieのアルバムの中だけでなく、ロックの歴史の中でも最重要作品とされている。ジャンルで言えばグラムロックに分類される。 最終的にジギーは自死“Rock N Roll Suicide”を選び、ロックであるのに儚ささえ感じる作品。ピアノでの作曲が多いようで、メロディ、コード進行も美しい。
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ABBA GOLD greatest hits / ABBA (1992)
ABBAの解散後10年目に発表されたベスト盤。 「20世紀のポップ・ミュージックの完成者」とも言われているABBA。 後世のミュージシャンに与えた影響は計り知れず、多くのミュージシャンがファンであることを公言している。900週以上UKのチャートtop100にランクインした。 ベスト盤であるためコンセプトはないものの、ポップの金字塔とも言える名曲が全て詰まっていて、聴いていてここまで心地良いものはない。
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Magical Mystery Tour / The Beatles (1967)
Spt. Peppers...の系譜を継ぐビートルズのサイケデリック路線のアルバム。米国盤のA面は、映画「Magical Mystery Tour」のサウンドトラック、B面は当時のシングルが収録されている。 一曲目の表題曲の通り、サイケデリックなトリップにリスナーを連れて行ってくれるようなワクワク感を持ってアルバムに入ることができる。その後のA面は穏やかで聴き心地のよい曲が続き、怒涛の名曲揃いのB面で締め括られる。 米国のコンピ盤ではあるものの英国公式盤と同様に扱われることの多い名作。
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Highway 61 revisited / Bob Dylan (1965)
ボーカルとアコギのみのフォークから、エレクトリックサウンドのロックに転換した、ボブディランの所謂ロック3部作の2作目。エレキギター、オルガンが加わった重厚なサウンドに、ルーズなボーカルスタイルが映えている。 音楽性においても、詞においても、歌い方においても、後世に絶大な影響を与えた歴史的な作品。 一曲目の“Like a rolling stone”は、ローリングストーン誌の選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500において1位を獲得している。
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Led Zeppelin / Led Zeppelin (1969)
Led Zeppelinの1st アルバム。 “good times bad times”の印象的なリフとドラムで幕開けする。 動と静の対比が映えており、「ハードロック」の一言では形容することのできない、多彩な側面を持った作品になっている。 ブルースやトラッドだけでなく、ジャズからの影響も感じられるような“間”の取り方も、ツェッペリンならでは。 最後の“How many more times”まで、どの瞬間も最高のアルバム。
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Pet Sounds / The Beach Boys (1966)
ポップスの最高傑作。 「ローリングストーン誌が選ぶ歴代最高のアルバム」では、何度の改定を経ても常に2位にランクインされており、事実上1位であると思われる。 この作品以前のThe Beach Boysは、サーフィンや車など当時の若者の流行をテーマにした作品が多かったが、英国のライバルであるThe Beatlesに対抗し、サイケポップ路線の今作が生まれた。 ブライアンウィルソンほぼ1人によって制作された、緻密に作り込まれた楽曲に、メンバーの美しいコーラスワークが重なっている。 聴くたびに新たな発見が得られる。
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My Generation / The Who (1965)
英国三大バンドの一角、The Whoの1st。 後のキャリアでコンセプトアルバムやシンセ導入などかなり音楽性の発展に寄与したが、彼らのデビューアルバムはシンプルにカッコいいロック作品。表題曲“My generation”は若者の不満を代弁したもので、The Whoの名をイギリス中に知らしめる曲となった。ボーカル、ギター、ベース、ドラム、全てのプレイがエネルギーに満ち溢れており、特にリズム隊の自由な演奏が堪らない。また、局所に散りばめられたニッキーホプキンスのピアノも良い味を出している。 最後は“The Ox”という、彼らの演奏の全てが詰まったインスト曲で締め括られる。
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The Miracle / Queen (1989)
Queenの作品の中で最も過小評価されていると思う作品の1つ。このアルバムから作曲クレジットが4人全員表記になった。そしてこのアルバム制作時にフレディ・マーキュリーは、病気をバンドメンバーに告白したと言われている。収録曲も、そのようなバックグラウンドを暗喩したものが多く、特に最後の“was it all worth it”は鬼気迫るものがある。今までの自分の人生に価値があったのかを問う内省的な歌詞になっており、邦題は“素晴らしきロックンロールライフ”。
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