サブマリン三昧

初版 2024/02/07 14:38

改訂 2024/11/20 00:24

1969年に発売された、ビートルズのアルバム「Yellow Submarine」。
同タイトル アニメーション映画のサウンドトラックでもあるこのアルバム、

B面が、プロデューサーであるジョージ・マーティンによるインストゥルメンタルなサントラである事と、

A面6曲中2曲は他のアルバムでも聞く事が出来るので、
ほぼA面4曲を聴くためのアルバムという位置付けな為、発売当時からチャート的にも伸びきらない=発売枚数自体が少ない、要は球数が少ないが故に、人気薄なのにUK盤は高価💦

ビートルズのUK盤コンプリートには欠かせないにも関わらず、
それより何より、これにしか収録されていないA面の4曲がいい曲なのにも関わらず
買うか買わぬかから迷うという悩ましいアルバムだったりして。

そんなこんなで私もこのアルバム、UK盤を手に入れたのはビートルズのオリジナルアルバムの中では一番最後。えいやーっ!と勢いつけて買いました。
(ちなみにその日の狩盤日記はこちら)
↓↓↓

https://muuseo.com/r0046/diaries/147

で、ココ最近ミューゼオでこの「Yellow Submarine」について幾つか日記を拝見したり、また偶々同じタイミングでTwitterにて、フォロワーさんがNZ盤サブマリンの事について述べてらしたりして、

そういえば私このUK盤は買って満足してる感があり、買ってから殆ど回してないかも!?
という事を思い出し、

買って本当に良かったと思ったのは間違いないけど、
ちょっとしか聴いてないが故に、具体的にそれを上手く言えない自分がいて、
もう一枚ある国内盤についても、もう何十年って針を落としていなかったので、
この際きちんと うちにある「Yellow Submarine」と向き合い、UK盤を買って良かったと思った理由を自分なりに探してみたいと思いました。
てな訳で、うちにあるサブマリンを棚から引っ張り出してみます。

私が持っているのは、
昔買った日本盤国旗帯(写真右)と、UKオリジナル盤(同左)の2種類。

*

一先ず盤の紹介。
買った順に、まずは国旗帯から。
これを買ったのは中学生の時…いや、高校生だったか?あんまりハッキリ覚えてないのだけれど、13枚あるアルバムの内で一番最後に買ったもので、
ジャケがやたら綺麗なので、もしかしたらCDの方を先に買ってる可能性も…と思ったけれど、CDは確か社会人になってから買って一度も聴いてないのを思い出したので、多分中学生の時。
そして当時レコードはカセットにダビングして聴いていたのもあり、盤の方もめちゃくちゃ綺麗。

【Matrix】YEX715 6S3 0 〄 / YEX716 4S 30 〄
【PM】07-48Y13

*

お次にUKオリジナル盤。

一昨年ビートルズ研究所にて購入したもので、
ジャケの方は右上に軽く折れがあったり裏面に少し書き込みがあったりはするものの、
「SOLD IN UK~」のリマークの入りのレーベルが付いた盤は美人さんな上、
【Matrix】YEX715-1 / YEX716-1
【Mother/Stamper】1 / O , 1 / GA

マト1、マザー1、A面スタンパー1桁、B面もスタンパー2桁とはいえ13番とお若く
コンディションとしてはかなり良い部類かと。

*

で、まずは国旗帯A面を回してみます。

そもそも国旗帯の方もほぼ新品同様なニアミント状態、盤の状態としては申し分ないので、普通に国旗帯らしい綺麗な音がします。

が、国内盤らしいというか、曲によってはちょっとフラットな音に感じる部分も否めず、
特にジョージの2曲が今ひとつで

「Only A Northern Song」は全体的に小さめというか控えめで、音としてはちょっと寝ぼけた印象。
そして「It's All Too Much」では最後眠くなってしまうという、自分ジョージ好きを豪語しておきながらの大失態💦

国旗帯、全体的には決して悪くは無いのだけれど、
物足りなさも残る…というのが印象。

*

で、お次はメインディッシュなUK盤。
「Yellow Submarine」や「All Together Now」のアコギの音が、弦にピックが当たるインパクトまで伝わって来るような空気感があったり、
そしてコードを弾いてるのに その弦1本1本の響きまで感じられたりetc...音の臨場感が半端なく、ワクワクが止まらんDeath✊🔥

…がしかし、これらはUK盤だからというより、スタンパーが若い事に由来するワクワク。
そして勿論他にも「音が楽しい」と感じる理由というのもある訳で、

「Only A Northern Song」では、曲の後ろで鳴っている色んな楽器や効果音もそれぞれ艶やハリがあって(化粧品のCMみたいな表現w)楽しい仕様になってるし、

「It's All Too Much」では華やかで明るいブラスの音がキラキラ輝きながら曲を盛り上げていったり、

そして極めつけは「Hey Bulldog」における、あのピアノやギターやベースの迫力あるエグい音!これはやみつきになっちゃうのDeath✊🔥
という訳で、こちらは眠くなる暇がないという(笑)
こういう、全体を通してそれぞれの楽器の音一つ一つが粒立っていたり
低音がしっかり出ているのに、しかも時折すごくエグかったりするのに後味スッキリetc...とかいう要素は、
間違いなくUK盤らしさなのかなと思う。

これは…普通に聴く分には国旗帯でも勿論充分楽しめるのだけれど、他の音を耳が知ってしまったら、、、後戻り出来ないやつじゃん!という事かな!←後戻り出来なくなっちゃった顕著な事例(笑)

*

結局、2日間に渡り「潜水艦祭り」しまして、人生でこんなにこのアルバム聴くの初めてかも!?と思うくらいサブマリン三昧でしたが、とても楽しかった!
UK盤も勿論良かったけれど、国旗帯だって比較対象がUK盤というあからさまに劣勢の中、頑張ってるぞというのも感じられ、持ってないので実際は比べられないのだけれど、音工時代の音と比較したら 結構違うんじゃないかなと想像してみたりして🎵

そして、これらを聴きながら
このUKの楽しい音を更に上回るというNZオリジナル盤というのは一体どんな音がするんだろう〜…とまだ聴いた事もない音に思いを馳せてみたり、

また、「Only A Northern Song」はうちの子はどちらもちょっと耳の疲れるステレオ具合なので、この曲はモノラルでも聴いてみたいなぁ〜と思ってみたり。

……と、沼があちこちに口を開いてる事にふと気付き、恐れおののいたのでした(笑)

***

(おまけ)

そう言えばこのアルバムのB面を最後に聞いたのはいつだろう〜30年は聴いてない!?🤔となり、UK盤の方を回してみました。
UK盤、実はB面お初かも😅
そしたら、思いの外楽しくて🎵
今までそんなにではなかった曲も、音が良いと普通に楽しめちゃうから不思議🎵
もちろんそんな頻繁に聴くものでも無いとは思うけれど、
裏面は裏面で楽しいんだよね!
と思いながら聴くA面…というのも悪くないかな!と思いました🎵

という訳で、潜水艦祭りは
おーしーまい。

利右衛門(リエモン)です。
ビートルズとジョージ・ハリスンが大好きで、UK盤を中心にアナログレコードを集めてます。

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    ryu_5u4g.2a3.6z-dh3a

    2024/02/07 - 編集済み

    同じ国内盤でも国旗帯のは山が青いですね。
    何となくそこから音を察するのも楽しいです。

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      利右衛門

      2024/02/07

      国旗帯のジャケは鮮やかだなとは思ってましたが、国内盤のそれと比べてもかなり青みが強いですね😳
      きっと音も比べると、今までとはちょっと違う新しい感じが、ちょっぴりするのでしょうね。
      ジャケから音の変化を予想するというのが、また想像力が増して楽しいです🎵

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    Furuetti

    2024/02/08 - 編集済み

    祭り、楽しく読みました😊
    いつかUKオリジナルも聴いてみたい。んで2009リマスターのステレオも良いらしいので聴いてみたい。ま、それはCDにするかもしれないけど😆
    数曲とはいえ、なかなか濃い曲があって楽しめる潜水艦、ビートルズ侮れない!

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      利右衛門

      2024/02/09

      Furuettiさん、コメントありがとう!
      Furuettiさんの日記に触発されての潜水艦祭りでした♪

      このUK盤、コスパ悪過ぎて 人には全然勧められないんです…が、音はとても良いんです。勧められないと言っておきながら何ですが、
      色んな人に聴いて欲しい気持ちでいっぱい!(笑)
      もし機会があれば、ブルドッグちゃんだけでも試聴してみて!

      このUKのモノラルとなると、恐ろしいお値段になるので、私はとても買えないです。なので86年のイエサブちゃん、実はちょっと気になってたりして。

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      Furuetti

      2024/02/09 - 編集済み

      そうですねーこの国内モノラルは特に絶賛されている訳ではなさそうだし💦でも僕的にはこれで十分かな。Only A〜は擬似ステレオじゃなくてモノラルの方が良さそうですけどね。そうそう、CDも1999リマスターと2009リマスターで違うらしく、アナログの黄色のディスクは1999なのかな。もうそのあたりになるとよく分かりまへん笑

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      利右衛門

      2024/02/09

      なるほど、やはりOnly A~は擬似ステレオだったんですね。調べてみたら、1999年の「イエローサブマリン ソングトラック」でリアルステレオ化されたんだそうで。
      何となくずっとスルーし続けてきた「ソングトラック」なので、ちょっと聞いてみたくなりました(笑)

      そしてCD。実はこの辺りの年代のものは私殆どノーマークでして😅ちょうど音楽から遠ざかってた時期なので。
      ただ、2009年のリマスター発売時、あちこちのラジオで2009年ものが流れていて、自分の知ってるCDなビートルズより音良いじゃん!って思ったのは覚えてます。

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    Furuetti

    2024/02/09 - 編集済み

    あ、ついでにコメントしちゃお笑
    PPM始め国内最終プレス(モノラル)ってのを見かけるんですが、あれって聴いたことないですか?とーなんだろ、と思ってみてます👀

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      利右衛門

      2024/02/09

      2003年に復刻な帯付きで発売されたものですかね。
      ビートルズのオリジナルアルバムは国旗帯で一通り揃っていたので、この頃のリマスターなLPは手出さなかったので、私も聞いた事は無いんですが、
      少し調べたらデジタルなリマスター音源で作られたLPの様なので、
      Furuettiさんの求める音にもよるとは思いますが、
      アナログの持つ空気感や音の鮮度に惹かれる方には、もしかしたら物足りないかもしれませんね。
      何となく雰囲気として、「モノラルなビートルズを知らない世代向け」なイメージがあります。

      でも聴いてないので、想像の域は超えないんですが😅💦

      持ってる方がいらしたらお話聞いてみたいですね!
      (でもそれが本当に良いのならば、82年や86年はもっと人気薄になるんでは?という気もします笑)

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      Furuetti

      2024/02/09

      おお、調べてくれてすいません。リマスターなんですね、それは、、、レコードでは買わない(笑)なんか全然佇まいがリマスターとは見えなかったので。でも確かにそれだと82/86年盤の高騰は無いかもですね。
      ちなみに、時々、中学の時に持ってた国旗帯を買い直したくなる気持ちが湧いてきてヤバいです😆

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      利右衛門

      2024/02/09

      ヤバイよヤバイよ〜!😆
      国旗帯、帯付きじゃないヤツは、ユニオン行けばかなりお手頃価格ですしね(笑)
      なんかね、昔聴いた懐かしい音がしますよ🎵

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