ステレオのカートリッジ

最近また一段とレコードタイムが楽しいのは、

間違いなくこの子の成長のおかげ！
1年半前に新品で購入したaudio-technica AT33PTG/II

…なんですが、実はこのオーディオテクニカ君つい最近まで私は不満で、買い替えも考えていたくらいだったんです。


*

それまで使っていたDENON DL-103は、MCらしい繊細な表現の中に野太さもあり、何より余計な味付けのない素直な音が出るカートリッジだったので うちのJBLのスピーカーとも相性バッチリ！とてもお気に入りだったのだけれど、

このカートリッジは針圧が2.5gと高く、デリケートなビンテージレコードを傷つけてしまう恐れがある…と、ビートルズ研究所の本多さんから助言を頂いたのと、
DENON君は中古でお安く買ったものであったので、ちょっとヘタリが気になっていたのもあり、
意を決して新しく買い替えたのが、今使っているオーディオテクニカ君。

*

この新しく来た子の、飾り気のないとても素直な音を鳴らしてくれる所、そしてDL-103以上に、音のとても繊細な響きまで表現してくる所は気に入ってます。


が、

何が気に入らないって、音が弱っちいんです。
良く言えば、優しい音。でも力強さだって大切！✊
シェルやリード線を交換したらだいぶ良くはなったんですが やっぱり物足りなくて、

これは初心に返りMMに戻した方が良いのか!?

…てなとこまで本気で悩み、今年の5月なんてヤフオクの検索はレコードではなく専らMMカートリッジだったくらいだったんです。

がしかし、

そんな私の姿に危機を覚えたのか、
若しくは新品だったカートリッジのエージングが進んで こなれてきたせいか(多分後者！)、
ここ最近になって急に深みが増してきたと思ったら、すごくパーンっとした音も
出してくれる様になりまして。

以前というか何十年もの間普通に聞いて普通に楽しんできた筈のビートルズ国旗帯なレコードが、ハッと顔を上げてしまうような音で鳴り始め、

いやいやいや 何かの間違いじゃない！？と引っ張り出した、決して状態が良いとは言えない、大昔中古で買った

番号が「AP-」で始まるヤアヤアヤアの音でさえ、
12弦の爽やかな響きが今までになく細やかで豊か、それでいてスッキリしてるのにしっかり聞こえてくるベースを中心とした低音域…
絶対前までこんな音じゃあなかったし、

かつてない位ウキウキ止まらなくて………めちゃくちゃ楽しい🎵


「これは…国内盤でこれならば、
UK盤のステレオを聴いたらもっと楽しいのではなかろうか？」


という悪魔の囁き😈が脳裏をかすめるのも仕方ないというもの(笑)

私今までビートルズのUK盤については予算的に厳しかろうと、ステレオ盤は集めないと決めてたんですが…まさかの国内盤に足元をすくわれるという(^^;

でもこれで吹っ切れたというか、何だか楽しみが増え、ウキウキさえしています。

*

まぁそれにしても「エージング」(要は慣らし運転)という言葉は聞いた事あったんですが、こんなに変わるものなのですね。
カートリッジ君、見限る前に変わってくれて良かった！ギリセーフ👍

スピーカー、アンプ、ケーブル、プレイヤー、そしてカートリッジに、それを繋ぐシェルやリード線etc...

自分の好みに合う音を作り上げていくという事で言えば、レコードが断トツに複雑なんですが、
複雑であるが故に試行錯誤の時間も含め、私は断トツに楽しく感じます🎵
ポンと入れればいつも通りな安定の音が出るCDをはじめとするデジタルな音とはまた違った楽しみ方。

きっと探せばもっと自分に合った仕様に出来るのだろうけれど、
レコードに予算をグイグイ持っていかれてるので(笑)、当分はこのシステムで行こうと思います🎵

一先ず、新しくカートリッジ買い直さずに済んで良かった！
ちなみにその分の予算は、もちろん既にレコードへ変換済み、、、なのでした。

抜かり無し！👍🎵


おーしーまい。

***

(注)
ただし、今回の日記に関してのAT33PTG/IIに関しての感想は、
カートリッジで拾った音が、装着しているオヤイデのカーボンシェル＆リード線からプレイヤーDENON DP-57Lを通り、プリメインアンプSony TA-F555ESXを経由して、ZONOTONEなケーブルを伝い、スピーカーJBL4312M IIより出力された音に関しての、
個人的な主観に満ちた感想です。
よって、それぞれのセッティングや聞き手の好みでカートリッジの音の印象も変わると思います事、念の為記しておきます。