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コーラル音響 H-104
スピーカーユニットの名門コーラル音響の大型ホーンツィーター。 より上位にプロフェッショナルシリーズのH-100があります。 それでもフォステクスの現行製品T900Aよりもでかくて重い。 手に持った感じはまさに砲弾。 当時26,000円らしいのですが・・・大赤字だったのではないでしょうか。 ヤマハのJA-0506IIがほぼ同価格なのですが、なんと重量が2倍以上違います。 (JA-0506が1.3kgに対して、H-104は3.5kg!) コーラルは他製品も激安でしたが、なんか潰れてしまった原因が見えてくるような…。 所有しているツィーターの中では最も巨大ですが、逆にホーン口径はもっとも小さいです。 他の手持ちツィーターと比べると、細かい音もなんなく描き出すような圧倒的描写力を持ちます。 反面、あまりに正直でありすぎるのか、JA-0506と比べると表現力に個性を感じません。 もちろん個性が無いことも個性、癖が無いということは使いやすいということでもありますが。 曲によってJA-0506と入れ替えながら使っていきたいのですが、その重量故に乗せ換え作業はさながら揚弾・装填作業を行っている気分です・・・。
オーディオ機器 コーラル音響 48000円qqtys
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ヤマハ JA-0506
ヤマハが70年代に発売したホーンツィーターで、オーディオマニアの間ではあまりにも有名な大ベストセラー製品。 アルニコマグネットにアルミくりぬきホーンで、当時定価1万5千円はどう考えても赤字だったと思うのですが…。 後のJA-0506IIは端子形状の変更と価格の引き上げが行われていますが、それ以外の違いは不明です。 当時長岡鉄男が推薦していたためか、いまでも中古市場にしょっちゅう出てくるので、比較的入手は簡単。 しかしながら、ホーンはまだしも振動版がどのような状態になっているかは、外観写真からは判別できないので要注意です。 本当に状態がいいものが欲しければ、複数買い集めてニコイチ、サンコイチするのが確実でしょう。 音色は流石ヤマハというか、音の厚み、滑らかさ、そういった表現力が特に優れている印象。 正確な描写をするような感じではないので、原音忠実派には好まれない気もします。 音楽をしっとり聴きたい、ピアノやヴァイオリンに厚みや滑らかさが欲しいという要望にはしっかり応えてくれるでしょう。
オーディオ機器 ヤマハ 27000円qqtys
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パイオニア SE-L40
1970年代にパイオニアが販売していたヘッドフォン。 まさに昭和レトロの代表というような抜群のデザインで、一目惚れしたため購入。 しかし肝心の音は・・・ちゃんと両方鳴ります、くらいしか言えない。 おそらく経年劣化で振動系のどこかが固着しているように思うのだが、簡単にはバラせない構造なので下手に弄らずそのままに。 今となってはパイオニア栄光の時代を象徴するアイテムの一つとなってしまい、とても残念である。
オーディオ機器 パイオニア 5000円程度qqtys
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コーラル音響 4A-70
#オーディオ 今は亡きコーラル音響が作った最上級10cmフルレンジスピーカーユニット。 音を聞かずとも、頑丈なアルミフレームと巨大なアルニコマグネットを眺めるだけでも満足感があります。 以前リアスピーカーで使用した際には、自然な音場表現にとても感動した覚えがあります。 しかし最近は鳴らさず、たまに防湿庫から取り出して眺めるだけ・・・勿体ない。
オーディオ機器 コーラル音響 1万円は超えていたような・・・qqtys
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パイオニア PE-101
#オーディオ パイオニアが1977年に発売した10cmフルレンジスピーカーユニット。 当時5,500円だが、がっちりしたアルミ製フレームと大型マグネット、"スピーカーのパイオニア"らしい堅実な作り。 発泡ウレタン製のエッジを使っているが、コーティングされているのかP-610のようにボロボロにならず形状を保っている。 2010年ごろに30周年を記念して復刻版のPE-101Aが販売された。 入手当時は今のようなネット市場形成がされていなかったので、箱入りペア2000円という格安な値段だった。 本来はPE-101Aと同じくコーンは青緑色なのだが、すっかり色褪せてしまっている。 それまではダイヤトーンの3wayスピーカーを使っていたのだが、このスピーカーがきっかけで小口径フルレンジに傾倒していくことになった。
オーディオ機器 パイオニア 2000円qqtys
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NIKKO/日幸電子 M-205W
#オーディオ M-204の音に味を占め、「他のNIKKOの音も聞いてよう」と手に入れたNIKKOのパワーアンプM-205W。 M-204が1976年ごろの発売で、このM-205Wが1981年。 5年振りの新作だけあって、パワースイッチ、スピーカーON/OFF、メーターON/OFF、ボリュームが追加されている。 しかし音質は・・・良くも悪くも80年代。 確かに聴感上レンジは広くなって解像力も上がっているが、M-204が持っていた優しいふわりとした良さは失われている。 「この音なら、他メーカーのアンプも選択肢に入ってくる」という感じ。 70年代には各社個性的な音色が揃っていたが、80年代に入ると個性が消えて横並びになる傾向がみられる。 スピーカーは見た目に分かりやすいが、アンプにも同じことが言える気がしている。 追記:2018年12月、我が家を旅立ちました。
オーディオ機器 日幸電子 60000円前後qqtys
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SANSUI AU-D707
#オーディオ 1978年に山水電気が発売した、AU-707の後継機。後継機とは名ばかり、中身はまったく違う。 このD*07シリーズより上位の907が登場した。 ハードオフのジャンクコーナーで出会ってからもう15年近い付き合いになる、僕のリファレンスアンプ。プロテクトが外れない症状だったが、部品交換やもろもろの調整で復活。 実は2台持っている・・・。 当時95,000円という価格で20キロを超えるプリメインアンプは存在しなかったらしい。というかD907とほとんど重量は変わらない。 このアンプの特筆すべきところは、先代AU-707譲りの圧倒的な音場表現力にある。 707を上回る広大遠大で音が消え入るようなD707の音場に慣れてしまうと、他のアンプでは物足りなさを感じてしまう。 もちろん良いところばかりではなく、低音が豊かで中高域にしなやかさがあった先代と比べると、音があっさりし過ぎの感もある。 この特徴は上位機種のD907には無い、というか他のアンプでは聞いたことがない。 D907の瞬発力と低域の力強さが狙った音作りだとすると、こちらは偶然生まれた感じ。 その個性ゆえオフマイク録音の音源、小口径スピーカーと組み合わせると素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる。ヘッドフォンで聞くのも素晴らしい。 パワーも100W以下であるし、音は前に出てくるというより後ろに引っ込んでしまう感じなので、音の張り出しや力強さを求める人には向かないアンプだと思う。 小口径フルレンジが好きな僕には最高のパートナー。
オーディオ機器 山水電気 6300円qqtys