SANSUI AU-D707
#オーディオ
1978年に山水電気が発売した、AU-707の後継機。後継機とは名ばかり、中身はまったく違う。
このD*07シリーズより上位の907が登場した。
ハードオフのジャンクコーナーで出会ってからもう15年近い付き合いになる、僕のリファレンスアンプ。プロテクトが外れない症状だったが、部品交換やもろもろの調整で復活。
実は2台持っている・・・。
当時95,000円という価格で20キロを超えるプリメインアンプは存在しなかったらしい。というかD907とほとんど重量は変わらない。
このアンプの特筆すべきところは、先代AU-707譲りの圧倒的な音場表現力にある。
707を上回る広大遠大で音が消え入るようなD707の音場に慣れてしまうと、他のアンプでは物足りなさを感じてしまう。
もちろん良いところばかりではなく、低音が豊かで中高域にしなやかさがあった先代と比べると、音があっさりし過ぎの感もある。
この特徴は上位機種のD907には無い、というか他のアンプでは聞いたことがない。
D907の瞬発力と低域の力強さが狙った音作りだとすると、こちらは偶然生まれた感じ。
その個性ゆえオフマイク録音の音源、小口径スピーカーと組み合わせると素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる。ヘッドフォンで聞くのも素晴らしい。
パワーも100W以下であるし、音は前に出てくるというより後ろに引っ込んでしまう感じなので、音の張り出しや力強さを求める人には向かないアンプだと思う。
小口径フルレンジが好きな僕には最高のパートナー。
オーディオ機器
山水電気
6300円
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