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SANSUI AU-666
我が家では最も古いアンプで、1970年発売。 国産初のピュアコンプリメンタリーのトランジスタアンプ。 普及機ながらツマミはすべて無垢のアルミであり、山水電気の気合が窺えます。 不要物を粗大ごみ置き場に捨てに行ったところ、なんとこいつが無造作に放り込んであるのを発見。 ゴミを捨てに行ったはずが、なぜか新たなゴミを持ち帰るという奇行に至った思い出のアンプです。 何とか音は出たものの、ガリガリバチンととても使い物にならなかったため、いったんバラしてスイッチ類を掃除し、コンデンサ交換などの素人メンテを行いました。 メインよりプリ部の完成度が高い気がします。 なので、エレキットの真空管パワーアンプと組み合わせて、プリアンプとしてテレビ用に使っています。
オーディオ機器 山水電気 粗大ごみ置き場!qqtys
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SANSUI AU-707
#オーディオ 1976年に山水電気が発売したプリメインアンプ。 AU-607との同時発売でこちらが兄貴分、我が愛機AU-D707の先代にあたる。 以前少し聞いた時にはAU-607の上位機らしい優しい音、くらいの印象しか受けなかったのだが、改めて聞いて驚いた。 広大な音場と、小さく定位する音像。 AU-D707の音場表現力は、先代からしっかりと受け継いだものだったようだ。 加えて優しくきつさを感じさせない中高音、低音も量感豊かでたっぷりと出てくる。 音楽を心地よく鳴らす本機と比べると、D707は"音"を聞かせるアンプになってしまったようにも感じてしまう。 次代に受け継がれるものもあり、次代が生み出すものもあり、そして先代から失われるものもある。 人間だけでなく、オーディオでもそれは同じらしい。
オーディオ機器 山水電気 2018年qqtys
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SANSUI AU-607
#オーディオ 山水電気の歴史の中で、もっとも多くのモデルチェンジを繰り返しながら、終焉まで飾った607シリーズ。その記念すべき第一号であるAU-607。艶消しブラックでシンプルな外見、当時69,800円ながら中身は堅牢でしっかりした作り。 当時の売れっ子評論家、瀬川冬樹氏いわく「プリメインアンプとしては、せめてこのあたりを最低線と考えたい」という本格的プリメインアンプ。 当時の評論を見てもしっとり柔らかい音色、という評価であるが、今聞いても印象は変わらない。 (末代AU-α607MOS LIMITEDとはまるで音が違うんだなぁ) かといってBA-2000ほど洗練された感じではなく、ポップスなんかを気持ちよく鳴らす活きの良さもある当時のベストセラー機。 特性がよく綺麗で味付けのないデジタル音に慣れていると、ハイ落ち気味ながら聴きづかれしないこのアンプがとても魅力的に思えてくる。 なんといっても音楽を楽しく聴かせてくれる、という点で素晴らしい名機。
オーディオ機器 山水電気 2018年qqtys
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SANSUI BA-2000
#オーディオ アンプの名門、山水電気のパワーアンプ。1976年ごろの発売。 このアンプの音は、凄い。 と言ってもバリバリドカンと来るようなゴリゴリサウンドではない。 甘く、やわらかく、暖かく、スピーカーがふっと消えて、優しい音で包まれるような純アナログサウンド。 友人が「トランジスタなのに真空管の音がする」と評していたが、まさに然り。 一聴して魅了されてしまい、無理を言って譲ってもらった。(その後、友人も同機種をすぐに入手していたが・・・) BA-2000は07シリーズの初代AU-607、AU-707と同じ時期の発売だが、この3機種は共通の音色を持っているように思う。 見た目はBA-3000と似ているのだが、あちらはいわゆるオールドサンスイと言われるJBLに合わせたようなダイナミックなサウンドなので、音質はまるで違う。 他に並ぶものが無いような素晴らしいアンプだが、その独特の音質ゆえ音楽そのものを選ぶ。 高域は明らかに伸びていないし、力強さもあまりない、実に落ち着いた音色だ。 腹にズシンと力強く響き、激しく煌びやかな音を求める人にはまったくお勧めできない。 聴き疲れしない優しい音を求めている人には最高のアンプの一つだと思う。
オーディオ機器 山水電気 40000円qqtys
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SANSUI AU-D707
#オーディオ 1978年に山水電気が発売した、AU-707の後継機。後継機とは名ばかり、中身はまったく違う。 このD*07シリーズより上位の907が登場した。 ハードオフのジャンクコーナーで出会ってからもう15年近い付き合いになる、僕のリファレンスアンプ。プロテクトが外れない症状だったが、部品交換やもろもろの調整で復活。 実は2台持っている・・・。 当時95,000円という価格で20キロを超えるプリメインアンプは存在しなかったらしい。というかD907とほとんど重量は変わらない。 このアンプの特筆すべきところは、先代AU-707譲りの圧倒的な音場表現力にある。 707を上回る広大遠大で音が消え入るようなD707の音場に慣れてしまうと、他のアンプでは物足りなさを感じてしまう。 もちろん良いところばかりではなく、低音が豊かで中高域にしなやかさがあった先代と比べると、音があっさりし過ぎの感もある。 この特徴は上位機種のD907には無い、というか他のアンプでは聞いたことがない。 D907の瞬発力と低域の力強さが狙った音作りだとすると、こちらは偶然生まれた感じ。 その個性ゆえオフマイク録音の音源、小口径スピーカーと組み合わせると素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれる。ヘッドフォンで聞くのも素晴らしい。 パワーも100W以下であるし、音は前に出てくるというより後ろに引っ込んでしまう感じなので、音の張り出しや力強さを求める人には向かないアンプだと思う。 小口径フルレンジが好きな僕には最高のパートナー。
オーディオ機器 山水電気 6300円qqtys
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SANSUI AU-α607MOS LIMITED
#オーディオ あまりにも有名な07シリーズの最終モデルであり、山水電気がこの世に送り出した、最後の本格的プリメインアンプです。 中古ワンオーナー品を購入しました。 製造メーカーの部品保守期限は8年と定められていますが、この607は保守期限が切れたMOS-FET素子を利用して1000台が限定生産されました。 サンスイも、自分の行く末をはっきりと認識していたということでしょう。 MOSらしい高音域の素直さ、なにより美しい容姿が気に入ってホーンツィーター用に使用しています。 近年の同クラスアンプと比べて非力なので、能率の高いスピーカーと組み合わせてあげるのがよいでしょう。 年代によって音色が異なるサンスイのアンプですが、α以降の集大成的モデルでしょうか。 上位機種α907を聞いたことが無いので、比較ができません。
オーディオ機器 山水電気 90000円qqtys