月間グラフ山形 特集猛火十一時間 酒田大火(1976年11月号)

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この雑誌は、昭和51年10月29日午後5時50分、酒田市の中心街中町二丁目で起きた火災についての特集。

戦後の火災としては、全国で4番目、山形県下では最大の惨事となる火災であった。
被害状況は、焼失面積22万5千平方メートル、焼失建物数1千59棟、罹災者959世帯(3314人)、被害総額300億円(概算)であった。
酒田市では、明治27年の庄内地震による大火以来、82年ぶりの大火災となった。

この大火では、一軒だけ焼けずに残った家があった。
なぜ、一軒だけ焼けずに残っていたのか?
この家は、風上に広い駐車場があって、燃えるものがなく、横の方から移って来た火は倉庫だけ焼いた。
つまり、大きな空き地があると防火になるということを知ることができる。

今の世の中を見ると、隣同士がギリギリのような状態で密に家が建っている。

50年近く経った今、こうした災害の教訓は活かされているのだろうか?
地震等が起きるたびに私は思ってしまう。

起きたことが過去の記憶で消されないようにこうした災害の歴史を学ぶことも必要だと思う。

#歴史、#災害、#昭和

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