トパーズ標本4の結晶形態について
初版 2022/12/31 19:01
改訂 2022/12/31 19:02
トパーズ標本4について結晶形態の測定を行った。
![](https://d17x1wu3749i2y.cloudfront.net/2021/03/14/11/46/52/6cba0597-4dce-44d9-b002-e267f4dd879b/file.png)
トパーズ 標本4
https://muuseo.com/nu_minerali/items/38
![](https://d17x1wu3749i2y.cloudfront.net/2021/03/04/05/00/22/c180c0e1-47df-47c2-8cd8-6b8db3a3f3dd/file.jpg)
・結晶全体の概形の把握
![](https://muuseo-jp.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/2022/12/31/14/28/28/e7536490-8b83-467e-8668-17776a37b4fa/0fff6cb1b54c150343ec7c273453fc85-converted.jpg)
結晶の伸び方向(c軸)を軸とする晶帯には8枚の大きな柱面がある。トパーズの対称性から、これは2枚の柱面がそれぞれ4回ずつ出現していると推定される。これに加えて、表と裏に1枚ずつ微小な柱面が存在する。
また、この柱面に蓋をするようにように三角形の庇面が写真の前後左右で計4枚ある。その横には微三角面がこれもまた4枚ある。また、庇面の上下には微小な面が集合している場所がある。
・反射測角器を用いた面角の測定
測角は、オランダ・デルフトのNonius社製複円測角器を、単円測角器として使用して行った。ここからはその結果を示す。
まずc軸晶帯(柱面たち)についてである。微小柱面を基準として2枚の柱面との角度を測定した。
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次に、庇面および微三角面を含む晶帯についてである。これも微小柱面を基準として面角を測定した。
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次に、庇面の脇にある微小面を含む晶帯についてである。これも微小柱面を基準として面角を測定した。(データ数が少なすぎるため誤差は出していない)
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・面指数の推定
得られた面角の値を、計算値と比較することで面指数及び晶帯軸の推定を行った。次の表がその結果である。
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・結晶図の作成
最後に、得られた面指数を用いて結晶図の作成を行った。作成にはパーカー法を用いた。
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