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アンダンテ・カンタービレ / 金婚式('34)
Columbia 28141 表題タイトルの投げ込み(歌詞カード)です。 以前ヤフオクで入手しました此方は、ご覧の様にべったりと赤いインクが見て取れます。 なにか重ねて長年保管されていたものが圧着したのか? 否…なんらかの理由でスタンプされていたであろう記号(英数文字)を覆い隠す意図があったのではないかと推測する次第です。(根拠はありませんが…^^;) この状態で店頭に並ぶのもどうか?とは思いますが・・・ この英数文字の正体も併せまして、SP盤/歌詞カード(投げ込み)のディテイルは未知・謎の部分が多いのでこれから知りたいです。 ・ 表書きの今で言うアーティスト簡介みたいな文面には "冬來りなば春遠からじ・・・幾度か夢に見た憧れの外遊の日をこの春にひかえて、 日本楽壇の寶玉、世界的天才少女、ヴァイオリニスト諏訪根自子もその溢れるばかりの喜びをヴァイオリンに托し、 又故國日本にしばしのお別れを告げる意味で吹込んだ傑作二曲です。" とあります。 録音・発売が'34年の年の瀬、12月で渡欧が'36年の年初。実際何度か取り沙汰されてはその時まで延びた経緯も当時の誌面から窺えます事からこう言う表現=この時期に既に断定(ブリュッセルではなくウィーンとかパリ)に相成ったのではないか?と思います。 …若しくは、この歌詞カード(投げ込み)にも同じタイトルで複数存在する事が『セレナーデ』付属のもので確認されましたから、もしかしたら再発盤用に再構成された可能性も捨てきれませんね?…でも前者の確率が高いかな? 因みに文面はこの次の次のリリース盤であります『ロマンサ・アンダルーサ』(同じ'34年12月録音、翌'35年3月発売)にも部分修改で流用されております。 #諏訪根自子 #nejikosuwa #SP盤
SPレコード 日本コロンビア オークションnine_o_nine
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レコード音樂 1934(昭和9)年 1月1日 一月號 第八巻 第一號
「レコード音樂」誌 1934(昭和9)年 1月1日 一月號です。 美麗ポートレイトと「レコードアーティスト訪問」という企画で"物言はぬ少女提琴家 諏訪根自子嬢"と題された、父 順次郎氏と共にインタビューに応えておられます。 しかし、 只のインタビューではなく筆者さんが臨席された日本青年会館でのデビュー演奏會の事からシュメー女史との事まで、興味深いシーンが盛り込まれており5ページに及ぶ特集は大変読み応えのあるものと相成っている。 …しかしインタビューの方は、殆ど父、順次郎氏が応えられており、'物言はぬ'は文字通り口数少ないからなのか?父が饒舌過ぎる所以なのか?それとも反抗心の様なものがあったのか?兎に角、最後のインタビュアーさんの「好きなものは?」の問いかけに対する無邪気な回答くらいしか見出せない。 *音楽に於ける天才少女概念 *国内のアーティスト紹介の第一弾 *日本青年館での感激の坩堝の様子 *野村光一氏のレビュー *帝国ホテルに於けるシュメー女史の歓迎会にて *順次郎氏のインタビュー ・文部大臣を前にしても口をきかない ・生い立ち ・ジンバリストを聴きに行った後の興奮と幼い決意 ・小野アンナ/モギレフスキー(トラブル) ・ジンバリストと会う ・渡欧の計画、この時はパリ… ・病状 ・レコーディング ・新響とのコンチェルトを一曲吹き込む計画があった! ・現在、学校には行かず個人教授で外国語等を学んでいる そして冒頭のインタビュアーさんの最後の問いかけに対する唯一の根自子さんご自身の回答・・・ 「絵をかく事が好き。それから刺繍・・・」 「いや、召し上がる物で・・・」(インタビュアー) 「くだもの!くだものなら何でも。蜜柑、林檎、葡萄、無花果、柿、栗・・・」 これが唯一の彼女のことばです。 そして、最後に最も興味深い記述が! "申忘れましたが、今根自子さんが使用してゐるヴァイオリンは鈴木政吉翁の作品です” とありました。 3枚目の写真のカットは九州帝國大学のバルコン(バルコニー?)にて #諏訪根自子 #nejikosuwa
雑誌 名曲堂 1934年nine_o_nine
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コロムビアレコード 邦樂 洋樂 一九三四年 1934(昭和9)年 一月 新譜 目録
コロムビアレコード 邦樂 洋樂 一九三四年 一月新譜 目録(カタログ) 表紙を捲れば「非常時日本の歌」の歌詞と広告、そして「君が代」の吹込盤の宣伝。これも時代でしょうか? 先日、これらのSP盤がオークションに出品されていていましたのが目を引きました…。 ・ この頃の根自子さんのレコード最新盤といえば『スーヴニール/カプリス狂想曲』(Columbia 27641 A/B)。 初期盤封入の投げ込み(歌詞カード)に掲載されております、あのキュートなお写真と共に"斯界脅威の的""14歳の天才少女"等々の文字が踊る紹介文が載っております。 "幽玄な旋律によって私たちに親しい"…と形容された「スーヴニール」。 https://muuseo.com/nine_o_nine/items/56?theme_id=39652 確かに、そんな表現が言い得て妙、ピッタリですね^^? 表紙にはグラシン紙が被っております。 #諏訪根自子 "nejikosuwa
カタログ 日本コロンビア 日本:その他nine_o_nine
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話 1934(昭和9)年 第二巻 第三號(3月特輯號)
正直、この手の"スキャンダル的"記事は好きではありませんが、避けては通れません故…。 10ページにも及ぶボリューム(まぁ1/3は至る大活躍振りを紹介したものですが…その中では例のトーキーの事にもより具体性を持って触れられております。)で、所謂「家出事件」の顛末を関わった人物迄含め実に仔細に記されておりその全貌のあらましを垣間見れます。 記事のタイトルは‥ 『天才少女 諏訪根自子の悲哀』 この件に関しましては、少し違った角度から言及した後年の徳川義親氏の手記もあり、また其方も別の機会に・・・ #諏訪根自子 #nejikosuwa
雑誌 文藝春秋社 日本:古書店さんnine_o_nine
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アンダンテ・カンタービレ / 金婚式('34)
Columbia 28141 『レービタンカ・テンダンア 』 作ーキスフコイヤチ 139666 『式婚金』 作ーリマ 239667 左←右表記です。 ピアノ伴奏:マダム・ロイヒテンブルグ 1934年12月5日 録音 *初めて入手した根自子さんのSP盤でした。 発売も同年/同月。 https://youtu.be/cM4OQC5RpFM #諏訪根自子
SPレコード 日本コロンビア 日本:古書店さんnine_o_nine