Nゲージ鉄道模型 オロ61の作成

初版 2020/08/15 01:17

改訂 2020/08/15 01:17

今回は完成品が殆ど出回らないオロ61を作成について書きます。

1960年代前半の東北方面の急行の編成を組む際、ぶどう色のオロ61が2~3両必要です。

しかし、この形式は案外製品化されておらず、キングスホビー(絶版)かKATOの特別企画品の急行「みちのく」セットにある塗装が青15号仕様しかなかったと思います。

まぁ、30年前はドンピシャの型式なんぞ完成品は無い事が多く、こだわるならゼロから、または改造して作るしかない時代を一応経験したので、作成については比較的ハードルは低く感じました。


オロ61は元はオハ61、晩年は冷房化したスロ62ですから、両脇はGMキットがあります。となると実物同様にオハ61を1等車化するか、スロ62を非冷房化すると改造で行けます。オハ61は片側ドアを埋めたり洗面所の窓にしなければならず、幕板(長辺の側板)を結構弄るので、スロ62からのほうが楽そうです。

もちろん非冷房なので、スロ62の屋根は使えずオハ61やスハ43用の屋根を使います。


と言う事で、GM(グリーンマックス)のスロ62妻板(連結面側、短辺の側板)・幕板と非冷房旧客の屋根を使って作成します。床板は室内灯を設置しやすいKATOのスロ62用を使う事にしました。

一番の問題は妻板をどうするか。

①スロ53などの妻板を使う

②低屋根用のスロ62の妻板の上側をプラ板で延長する

の2通りの手法を思いつきます。

スロ53か・・・不要部品が増えそうなので②でやってみます。

※画像右端は比較用でスハフ42の妻板


初めに妻板の加工。T=1.2mmのプラ板で延長します。他車の室内仕切り板を作成するときに発生した端材を転用して延長しました。

このあと整形します。

縁の出っ張り(=キャンバス押さえ)の表現が必要なので、在庫していたイエロートレインのパーツを使います。

この工程とパーツの費用を考えると、やはりGMスロ53キット一式とスロ62のバルクパーツを組み合わせるほうが楽で安上がりです(苦笑)



ここまで来ればあとは素組みに近いのですが、GMの板キットはプラモをと大きく異なり、ランナーから切り出しただけでは組めません。組めなくはないですが、隙間だらけになったりしてまともな箱にならない事が多いです。

ヤフオク等でGMキットを組んだ中古品を見たことのある方は感じているかと思いますが、結構失敗作が多いです。GMのキットは素組みでも結構難易度が高いのです。

仮組で確認しながらヤスリでかなり修正しながら組まないとなりません。


箱状する時のやり方は、

①屋根を中心に4方向の幕&妻板を接着

②幕板&妻板をL字型にしてからL字型同士を接着、最後に屋根を接着

の2通りだと思いますが、私は殆ど②です。

①はやったことが無いカモ。

とりあえず箱になりました。

イエロートレインのパーツにデッキ扉の手摺りがあったので、オマケで取り付けました。

今回はKATOの床と組み合わせるので、幕板&妻板裏面下部の床板固定用リブは一部を除いてカットします。

GMの板キットは先にも述べた通り、仮組しながらヤスリの修正が必須で怠ると失敗率が高いです。金型を修正して欲しいと思うほど。特に幕板は屋根と接する雨どいの断面形状が左右で違います。片方はほぼ無修正で行けますがもう片方は無修正では屋根を接着すると隙間ができます。無修正なほうの断面に統一してほしい・・・


どうしても隙間ができてしまう部分はパテ埋めしました。

現在乾燥中。


続く。


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鉄道模型(Nゲージ)を中心にコレクションをご紹介します。鉄道模型は1978年から1988年まで活動、その後は車(実車)の趣味で一時中断、20年後の2008年から再開しました。ジャンルは昭和30~50年代の東海道を中心とした、国鉄特急、急行、準急列車にほぼ絞っています。
また、ディテールアップ、特定番号で作成をしたものをアップしたいと思います。

ちなみに車は国産旧車で日産セドリック・グロリアが好きで、1973年式230型の実車を2台、約30年所有しています。

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