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AIRES 35Ⅰ
2眼レフメーカーから脱却したアイレスの初号機は、このアイレス35Ⅰです。一つ目の透視ファインダーを持つのが特徴です。分解してみるとわかるのですが、一部木材を使われていたのでびっくりした経験もありました。
セイコーシャラピッド B、1〜1/500 35Ⅰ AIRESNEOCA
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AIRES 35Ⅱ
3ッ窓の採光窓式ブライトフレームを取り入れたⅡ型の特徴です。Ⅰ型と同様に正面の大きなシャッターボタンも特徴です。アイレスの35mmのレンズシャッター機の地位を築いたカメラです。
セイコーシャラピッド B,1〜1/500 35Ⅱ AIRESNEOCA
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AIRES M28
バイカウントからレーダーアイの中継ぎのモデルとして販売されたのがこのカメラである。大口径時代から価格競争時代に入ったころのカメラであるためできるだけコストを掛けないよう前玉回転式に変更したと思われる。セイコーシャSLVを採用したことでセルフタイマーが内蔵となったのも特徴のひとつである。このデザインの良さは他のメーカーにはないカメラであると思う。
セイコーSLV、B、1~1/500 M28 AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅡA
Ⅱ型のボディーシェルを流用したのでⅡA型と名称になったと思います。相変わらず手動でシャッターをチャージするモデルになります。新設計のQコラール5cmF2.8を使用したもの特徴になります。
セイコーMX B,1〜1/500 35ⅡA AIRESNEOCA
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AIRES 35Ⅲ
Ⅲ型シリーズの基本になる機種です。ここから派生モデルが展開していきました。レバー巻き上げ、セルフコッキングになり、F2の大口径のレンズを付けた最初に機種になります。ファインダー部分の金属は厚く、少々不格好でありますが、故障が少なく、堅実な内部構造になっていると思います。
セイコーMX B,1〜1/500 35Ⅲ AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅢA
Ⅲ型のレンズをF2、8のQコーラルにスペックダウンした廉価版がこのカメラである。ⅡAに巻き上げレバーを付けたものとも言える。外見的には、シャッターダイアルが黒色となっているのが特徴になっているのとフィルムインジケーターの感度表示がカラーが25にモノクロが800の表示に変わった。
セイコーMX、B、1~1/500 35ⅢA AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅢL
Ⅲ型のレンズをF1,9と細かく明るくしたのがこのカメラである。少しでも明るいレンズをと言う時代を物語るカメラでもある。あとこの時代にはやったライトバリュー式のセイコーシャMXLにシャッター変更がされた。ただこのMXLのライトバリューは少々使いづらいものがある。この時代のアイレスのカメラはたっぷりとメッキが使われているので非常に今の時代でもキラキラと輝いているものが多いと思う。
セイコーMXL、B、1~1/500 35ⅢL AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅢB
ⅢAのシャッターがセイコーシャMXLに変わり、ライトバリュー式になったのとレンズが少々暗くなり4、5cmF3、2になったのがこのカメラである。スタイルは正面から見るとⅢAと区別がつかない。この時代のアイレスは、このようなシャッター、レンズの変更のみでボディシェルが同じものが多く発売されている。
セイコーMXL、B、1~1/500 35ⅢB AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅢC F1.9
アイレスの異端児がこの3Cである。ライカM3に似たスタイルをしている。(私としては、M3より美しいと思うのだが)。F1、9モデルの方は、セイコーシャMXL、LV式のシャッターを持っていた。底蓋はキーで外れ、その上のつめを押し上げると裏ブタが開くのも大きな特徴である。内部を分解してみると非常にブロック化は進んでおり簡単に組み付けが可能になっている。
セイコーMXL、B、1~1/500 35ⅢC FⅠ.9 AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅢC F2.4
ⅢCの廉価版のF2.4を搭載したのがこのカメラです。F1.9の方が多く販売されているのでF2.4の方が珍しくなっています。価格差を見せる為にに鏡胴がメッキではなく黒の塗りになっているのが特徴です。構造的には同じなのですが内部に関してもいろいろとコストダウンの後が見えています。(塗装の省略など)
セイコーMXL、B、1~1/500 35ⅢC F2.4 AIRESNEOCA
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AIRES 35Ⅴ
アイレス初のレンズ交換式レンズシャッター機である。0番シャッターを用いているため、ややおおきな外観をしている。ヘリコイド部分の工作精度が非常に手間がかかったと思われる。メーターブロックはネジ4本で簡単に外すことが出来るが内部に関しては、配線のあるものと無い物の2種類が存在している。高価格の為、あまり売れなかったカメラでありアイレスの財政を悪化させたカメラでもある。
セイコーMX、B、1~1/500、0番 35Ⅴ AIRESNEOCA
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AIRES 35Ⅴ レンズバリエーション
50mm、F1、5とF1、8の標準レンズと35mmF3、2の広角レンズと100mmF3、5の望遠レンズが発売された。
35Ⅴ レンズバリエーション AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅢS
高価であったV型の売れ行き不振のためにレンズ交換を出来なくして価格を下げたのがこのカメラである。なので分解してみるとわかるのですがV型との共用部品が非常に多いのも特徴のひとつでもある。初期Ⅲ型シリーズとは違い3つ窓式ではなく採光窓の中に距離計像もいれた2枚窓式になっている。ファインダーは等倍ファインダーで非常に見やすくアイレスの中でも出来的には非常に良いカメラであると思う。
セイコーSLV、B、1~1/500 35ⅢS AIRESNEOCA
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AIRES 35ⅢSA
ⅢSから露出計を取り外した廉価版の機種になります。分解してみると露出計部分は、ぱっかりと空いています。トップカバー以外はⅢSの流用になります。
セイコーSLV、B、1~1/500 35ⅢSA AIRESNEOCA
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AIRES VISCOUNT F1.9
こちらは、後に発売されたF1、9モデルである。ビスカウントには、80mmと35mmのコンバージョンレンズが発売されていた。ファインダーを覗くと中央の赤色の枠内が80mm用、全視野が35mm用となっていた。1960年にアイレスカメラは倒産してしまったが大沢商会により1年近く発売された。
セイコーSLV、B、1~1/500 VISCOUNT F1.9 AIRESNEOCA