古銭 安政一分銀

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計数銀貨としての南鐐二朱銀の成功を受け、天保8年(1837年)に鋳造開始された天保一分銀を嚆矢とする。従来の丁銀や豆板銀が、重量を以て貨幣価値の決まる秤量貨幣(秤量銀貨)だったのに対し、額面が記載された表記貨幣(計数貨幣)であった。

形状は長方形で、表面には「一分銀」、裏面には「定 銀座 常是」と刻印されている。額面は1分。その貨幣価値は、金貨である一分金と等価とされ、したがって1/4両に相当し、また4朱に相当した。

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