起死回生!
公開日:2020/12/1
以前、カートリッジとレコードの相性についてブツブツ書いたことがありました。
それは今年の夏に購入したステレオカートリッジ「SHURE 24H」の事です。
中古屋さんで買ってきた当初は、元々所有していた同じSHUREの「44GX」との比較で「明らかな鮮度の違い」に衝撃を受けて、その後はずっとそれを使い続けていたものの、あるレコードとの相性の悪さに「コイツにも苦手なものがあるんじゃのぅ」と発見というか、少し残念に思う気持ちが芽生えた事を書きました。
それからというもの、どうも24Hの音が「ビビる」というか、44GXより明らかに音が悪く聴こえてしまうのです。
ビートルズ歴は長いものの、こういうオーディオ機器については無頓着など素人。
3つのカートリッジを取っ替え引っ替えしていくうちに、24Hにダメージを与えてしまったのか、はたまた購入した時には嬉しさのあまり音が悪く聴こえてたことに気づかなかったのか。
謎である。
仕方なく、新しくカートリッジを買い替えようか。
メルカリみたりヤフオクで検索してみたり。
安いものを買うと失敗するかも知れんし、まぁ、どうせ買うならカッコつけて少し高いもの買いたいし。
オルトフォンかぁ、一万円は超えるかぁ、同じSHUREの別のグレードを試してみるか、他にも面白そうなものあるなぁ、でも高いよのぅ。
そんな日々をここ数日送ってきました。
そしてギリ11月30日の深夜笑
ネットで見た、あるカートリッジの「針圧」のお話し。
「針圧1gの音は軽快で、1.2gではシャープさが際立って〜」とある。
他のカートリッジについては「適正針圧1.7gがベストなバランスで、それより針圧を上げるとシャープさが悪くなる」というようなコメント。
「まさか、どうかのぅ。ウチの24Hでは変わりゃせんじゃろぅ」と半信半疑でプレーヤーとレコードを用意。
24Hの針を覗き込む。針のコンディションが悪いんじゃなかろうか。一応チップを目視にて確認。
アームからモノカートリッジを外し24Hと取り替える。
24Hの針圧は1〜1.5g。
レコードはインド盤RUBBER SOUL。
曲はA2 NorwegianWood。
まずは1g。
おぉ、いつも通り割れたような、音がにじんでいる。悪い音じゃ。イントロのギターが「ベチャッ」としている。ベースも割れてしまってる。
とりあえず歌詞一番くらいでやめる。
そして1.5g。
ん?音に「にじみ」が感じられない。気がするだけ?
もう一度同じところを聴き直す。うーん、音が締まって聴こえる、イントロのギターがキチンと聴こえる。ベースもにじまず、芯がハッキリ聴こえるぞ!
もう一度1.5gで聴き直し、その後針圧を1gに戻す。そして聴く。
1gは「ベチャ&ボワ」である。
1.5gは「シャープ&ビーン」なのである!
なんてこった!
針圧の違いでここまで変わるなんて!
その差わずか0.5g!
24Hの能力はホンモノだった!
音の悪さの原因は、まさしくワシ自身!笑
「ケチ」なのである!
針とレコードの摩耗を少しでも軽減するため「どちらかというと軽め」の針圧を選んでいたのである。
24Hの適正針圧は上限の1.5g。
ウチのコンポではこれがベスト。
この出来事、起死回生。

#SHURE 24H
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