まさかの復活!!

初版 2020/11/04 17:05

改訂 2020/11/04 17:06

それはかれこれ、20年以上前に購入したレコードの話し。

その頃はまだ、広島市内にはアナログレコードをメインにしたお店が何店舗も点在し、その中によく通うお店や時々しか入らないお店もありました。


今回紹介するレコードは、その時々しか入らないお店で購入したモノです。

確か「STRAWBERRY FIELDS」という、いかにもビートルズが好きそうな名前のお店でした(今はありません)。しかし、ビートルズのアナログはほとんど無く、ブートのCDがたくさん在庫してました。

そのお店でたまたま見つけた、豪盤のEP BEATLES FOR SALE No.2。珍しさのあまり、即購入した覚えがあります。値段は1000円くらいだったかなぁ。表ジャケはリングウェアがハッキリ目立って綺麗ではないけど、安く買えたので満足していました。


しかし。

帰宅して開けてみると、なんと中身違い!

レーベルには「REQUESTS」って書いてある。

「何しよんならぁ!」と言う気持ちが起きたかどうかは覚えていないけど、そのままレコードに針をおろす。すると…。

初っ端から音飛び!!


もうめんどくさくて返品などはせず、そのまま眠らせておりました。


それから思い出しては、かけてみて、こりゃダメじゃ、またかけてみては、ダメじゃった、を繰り返しておりました。



そして今日。

午前中に区役所に行ったり散髪や買い物など用事を済ませ、昼からは久々のゆったりしたレコード鑑賞。

「そういや、あの音飛びレコード、クリーナーで掃除でもしてみようか。音飛びせんようになるかもしれんし。」

と、無駄な事と思いながらもジャケから取り出しプレーヤーへ。それまでは他のモノラルEP盤をあれやこれやと聴いていた流れの中での登場である。

「とりあえず音飛びの箇所を確認するため、一度回しとこうか」と思いつつ針をおろす。


すると…。

曲が始まりすぐに音飛びしたレコードがそのまま演奏を続けた。

「!えっ、なんで???」

今プレーヤーの上で演奏しているのは間違いなくあの「音飛びレコード」。

レコードの溝を走り続けるカートリッジを真横から覗き込むと、一定周期で軽く飛び跳ねている!そう、このレコードの音飛びの原因はキズではなく「波打ち状」の変形だった!

しかし、今回はレコードの波打ち攻撃に耐えて演奏を続けている!

そして改めてプレーヤーに目をやると、そう、今この音飛びレコードの演奏をしているのは今年手に入れたモノラルカートリッジだった!


そうか、これまで音飛びしていたカートリッジは針圧1.3程度のSHURE ステレオカートリッジ。音飛びレコードを購入した当時、使っていた安っぽいプレーヤーはフルオートなので針圧調整などはついていなかった。

このオーディオテヒニカ(と呼んでいます)のモノラルカートリッジは針圧1.7程度。

わずか0.4程度の数値の違いが奇跡を起こした!

やったぜ、テヒニカ、モノラルカートリッジ最高でーす!て言うくらいの感動笑!


改めて音飛びレコードを聴いての感想は、音質は鮮度はなくモサッとしていて、決して良い音ではなかった。

しかしである。


目から鱗、これはモノラルカートリッジが起こした、まさかの復活劇でした!


#モノラルカートリッジ

#針圧

#復活

#Beatles

#2020年




はじめまして!自称イギリス人、職業はロックンローラー兼フットボーラーです(もちろん違います)。
とにかくBEATLES LOVEです(ホントです)!
なぜここまで、と自分でも不思議です。
レコードを初めて買ったのは中学三年の夏、あれから30年の時を過ぎてしまった今でも…

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