ちょっと嬉しい・・・
初版 2022/05/07 18:18
改訂 2022/05/07 18:18
歴史的に価値のある,いにしえの航空機や旧車を復元する際の技術のひとつに「リバースエンジニア」という部品の調達法があります。入手できない部品を,残骸や残っている部品から寸法や材質を「現物合わせ」で写し取り,現代の材料や技法で複製を作り,元からある本体に合わせるやり方です。河口湖自動車博物館の旧軍機(零戦や彩雲,一式陸攻,隼など)や米国のスミソニアン博物館の各種大戦機の復元でも使われています。
今回,部品の欠けていた2個のマグマライザーを「共食い」で復活させたくなかったので,「現物合わせ」で直してみようと思い,作業を始めてみました。前述の資金力も規模も違う博物館のそれとは比べるのもおこがましいのですが,意外とうまくいきそうな予感があり,ちょっと嬉しくなりました。
博物館の「復元」した展示物は,一部分にあえて「仕上げをせずにオリジナルとの差を際立たせる部分」を残すのだそうです。見分けがつかないようにした方がよいのではという考え方もあると思いますが,将来の研究者やオリジナルに対するリスペクトがその理由だそうです。
僕も後付けで自作した部分は,あえてこのままにしておこうかなとも思っています。(という訳で,接着もしないで両面テープでの仮止めで撮影しています)
#コレクションの復元作業
#2022