小加工メモ2~パンタグラフ編~

初版 2024/09/13 19:53

改訂 2024/09/13 19:53

Labでは当館に展示している車両達に施している小加工について簡単にご紹介していきます。
第2回は「パンタグラフ」編です。

E3系以降の東北・上越・北陸系統の新幹線はピンクや赤といった目立つ色のシングルアームパンタグラフを搭載しています。
模型でも各車のパンタグラフが丁寧に再現されていますが、実車は摺板部分がシルバーとなっており、ピンクや赤のパンタグラフ本体に対し目立つ形となっています。

(E6系Z3編成)

当館の新幹線では、この摺板部分のシルバーを着色していますので、各形式への着色状態をご紹介します。

①E3系

E3系R22編成"こまち"(KATO)

当初ピンク色のPS206形パンタグラフを搭載したE3系は、摺板に加えホーンも含めた舟体全体がシルバーとなっていました。
本館のE3系は、赤のPS206形に交換された編成も含めすべて舟体をシルバーに塗装しています。

E3系L64編成(KATO)

②E2系1000番台

E2系J68編成(KATO)

高い碍子の上に立つ赤いPS207形パンタは、摺板部分がシルバーとなっています。
先端のホーンは赤のままとし、シルバーを着色しています。
なお、パンタグラフ本体がグレーに塗り替えられた200系カラーのJ66編成も、目立ちにくいもののシルバーを着色しています。

E2系J66編成_"200系カラー"(KATO)

③E5系・H5系

E5系U22編成(TOMIX)

大きな遮音板に挟まれた片持式のPS208形パンタグラフを搭載したE5系。PS207と同じく摺板部分のみシルバーとなっており、模型も実車通りシルバーの摺板と赤のホーン部分を塗り分けています。

④E7系・W7系

E7系F4編成(KATO)   

E7系・W7系はE5系のPS208をベースに摺板形状を変更したPS208A(E7系)/WPS209(W7系)形を搭載しており、シルバーの塗り分けはPS208と同一です。
なおKATO製品のPS208系列は、2014年発売のE7系(10-1221~1223)以降アームと舟体が一体成型となっており、パンタグラフ上昇時の舟体角度が水平になるよう設計されています。

⑤E6系

E6系Z12編成(TOMIX)

PS208形の兄弟形式である、在来線対応のPS209形を搭載したE6系。E3系のPS206と異なり、こちらはホーンは赤となっていますので、模型でも摺板部分のみシルバーを着色しています。

斜め上の角度から見る機会の多いNゲージ、パンタグラフへの少しの色差しでよりリアルな見映えになること間違いなしです。
シルバー塗料をお持ちの方がいれば、ぜひお試しあれ。

東の新幹線車両を中心に鉄道模型収集をしています。
一部を展示しておりますのでぜひご覧ください。

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