Culture/thee michelle gun elephant

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1997年5月1日発売。傑作ハイタイムと比べてさらに音がバキッとしてきた。ルーシーのEPやチキン・ゾンビーズはまたちょっと特殊な音作りなので別として、ハイタイム→カルチャー→ギヤブルーズはなんとなく地続きの変化を感じる。
今の気分だと私はハイタイムの音が1番好きなんだけど、カルチャーの硬さがちょうど気持ちいい時もある。

なんせこのEPは曲が粒揃いだ。この時期のバンドの好調ぶりを感じる。
反復して回るビートに、チバが愛聴していたビックビート、ブレイクビーツなどクラブミュージックからの影響も感じる表題曲。
段々音がバキバキになっていくのは、単なるガレージ、パブロックフォロワーのロックンロールバンドではなく、そういった同時代の音楽と正面から張り合っていく為の変化だったように思う。

B1のカーテンはミッシェルの曲でもかなり上位に好きだ。ヴェルヴェットを意識したらしいビートに乗せた轟音のサイケデリア。アベの渾身のギターソロは時空すら歪みそうな響きだ。初めて行ったミッシェルのライブでこの曲を聴いた時の体の震えは忘れられない(精神的、物理的の二重の意味で震えた)。

そしてアナログは10インチだ。10インチの中途半端な大きさってなんか愛らしいね。少しドン臭い親しみやすさがあるフォルムで大好きだ。
ジャケはCDの通常盤と同じ。初回盤のチバのドアップは流石にレコードサイズだとキツいもんね。それはそれで見たかったけど。

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