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CRITTERS BUGGIN / Taxi - Not on Label (Critters Buggin Self Released) no c/number
1994年のファーストアルバムHostから2004年のStampedeまでLoosegrooveから5枚のアルバムをリリース。その後はダウンロードリリースで何作か出しているが、彼らのコンスタントな活動期間は2004年までといえる。フォーマットはすべてCDまたはカセットで唯一ビニールでリリースしたのはこの1枚だけ。マットチェンバリンの正確無比かつ縦横無尽のグルーヴを基盤にスケーリックのサックスが飛び回るサウンドが基本となっている。 シアトル出身の4人組。このバンドはそもそもジャンルで捉えることが難しい。過去3回彼らのコンサートを観ているが「とにかくぶっ飛んだ状態で聴くのが一番楽しいよ」、としか言えない。できれば小さな会場で。マットチェンバリンのドラムが最高で、ステージ後彼と話をした記憶があるのだか「マット最高!」としか言ってなかった気がする。※ベースのハウザーは仙人のおじさんという印象が残っている。身近なところではフィオアアップル、トリエイモス、ウォールフラワーズなどなどのアルバムやライブでもドラムを叩いている。トリのwelcome to sunny floridaという2003年のライブDVDは彼のドラムがずーっと観れてお勧めです。ベースのジョンエバンスとのリズムワークがかなり強烈です。フィオナの12インチ、アクロスユニバースも聴いただけでマットのドラムとわかる独特のサウンドでスネアが鳴りのいいブリキ缶をひっぱたいているような音です。 で、このレコードは33回転12インチでライブがずっとこんな感じというモロクリッターズインプロ全開の2曲。クラブで踊るというよりトルコとかキプロスの深夜の煙モクモクの地下にあるバーのソファーに座ってボーっと酒を飲みながら聴くのが一番いいんじゃないか、とおもえてきます。 もう10年以上も彼らのHPは更新されておらずどこかのマニアが企画しない限りでないだろうけど、過去のアルバムすべてをアナログ化していただきたい。 CRITTERS BUGGIN / Taxi - Not on Label (Critters Buggin Self Released) no c/number
TAXI / SPI 51 不明 CRITTERS BUGGIN UNITED RECORD PRESSING L-11092mVINYL RECORDS DIARY
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SLINT / Tweez - Touch And Go TG-138 U.S 1993
1989年Jennifer Hartman Recordsからリリースされたファーストアルバム。次作のSpiderlandが好評で1993年Touch And Goから再発された。全曲のタイトルがメンバーの両親の名前が付けられておりローダだけがドラマー、ブリットの犬の名前となっている。プロデュースは“some fuckin derd niffer” とクレジットされているが、これは先日亡くなったスティーヴアルヴィ二のことで、この人はとんでもない傑作レコードに関わっているから凄いのか、この人が関わるから凄いアルバムになるのかよくわからない。ジャケットのサーブ900sの運転席にはうっすらとヘルメットを被った人間が写っているのが(よく見ると)分かるのだが、先頃この人物が撮影したジョーオールドハムの息子ウィルオールドハムということがわかり、彼は短期間あのBreedersにギターリストとして参加していたこともあるそうだ。ベースのイーサンバックラーはこのアルバムのみ参加し脱退している。 このアルバムの素晴らしさの一つがパホのギタートーンで、その音色は一度聴いたら絶対に忘れられない。マクマハンの歌とも言えない合間にささやかれる声がまた強烈で、飲み物をのむ喉の音や人を殺した後にあれ?俺何でこんなことしたの?みたいな呟きが狂気のように迫ってくる。よく聴くと信じられない音の組み合わせになっていてよくまあ一つのサウンドとして成り立っているなと思う。個人的にはスパイダーランドよりもよく聴いている。マクマハンはバックラーが結成したキングコングにも参加していたけど同じ人間とは1ミリも思えない。またフォーカーネーションには今もメンバーとして活動しているらしいが、こちらはスリントのマクマハンその人である。 発売されたCDのジャケット裏面には "This recording is meant to be listened to on vinyl."(この録音はビニールで聴くためのものです)と記載されている。 SLINT / Tweez - Touch And Go TG-138 U.S 1993
Tweez Math SLINTVINYL RECORDS DIARY
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Karate / unsolved ‐ Southern Records 18584-1 FRANCE
2023年にあのヌメーロレコードからカラテのアルバムが立て続けに再発されました。もともとオリジナルの発売枚数が少ないうえに解散後まるで伝説のバンドのように取り上げられられていきます。 カラテは1993年に結成されヴォーカル/ギターのジェフファリーナの聴覚障害により2005年に解散したボストン出身のバンドで、創設メンバーの一人イーモンヴィットが医師になるためバンドを脱退したあと、もともとバークリー出身の3人がパンク色の強いバンドから彼らのレコードコレクションを聴きながら深く掘り下げ、より緻密な音楽性へと向かっていきます。このアルバムをレコーディングする前に彼らがリハーサルで取り上げていたのはマッコイタイナーのコンテンプレーションやビルエヴァンスのインタープレイでした。このアルバムには新たな方向性を確立しこの後解散まで完成度の高いアルバムを発表していきます。しかし、ジェフの聴覚障害によりやむなく解散。さらにはレーベルであるサザンレコードの創設者ジョンローダーが悪性の脳腫瘍と戦い2005年に亡くなります。マイナースリート、フガシなどが所属したこのレーベルは巨大配給会社と契約した後まったく異なるレーベルとなり、カラテの音楽は市場から姿を消していきます。それでも彼らのアルバムは1枚数は数百ドルの値が付き、インターネットでブートが売買されていきます。ヌメーロのスタッフはメンバーとともに過去すべての音源を調査し彼らのレコードを再発していきました。こうして彼らのアルバムがレコードですべてまた聴けるというのは嬉しいことです。現在カラテは再度ツアーを行っており、今年新たにアルバムを発表するとしています。 この盤は2000年に発売されたフランス盤で、US盤と同じ規格番号になっています。またヌメーロが再発したD面にはオリジナルに収録されているCherryCoke, Death Kit, Nerveがカットされ、Get Reborn, Old Codes, the Angels Just Have to Show 3曲のリハーサルテイクに変更されています。かなり生々しい音源でおそらくリハーサルスタジオで録音したテープをそのまま編集していると思われます。ファンには嬉しい音源ですがオリジナルに収録されている3曲を何故カットしたのかがよくわかりません。 再発盤は音が柔らかくなっていてオリジナルはより尖がっている音(のような気がする)です。この辺は当時の彼らの尖がり具合がそのまま残っているのかなと感じます。私はそのほうが好きですが。 Karate / unsolved Southern Records 18584-1 FRANCE
POST PUNK unsolved KARATEVINYL RECORDS DIARY
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THE SEA AND CAKE / THE SEA AND CAKE - ROUGH TRADE R3101 1994
シーアンドケイクのファーストアルバム。まずキャロルジャクソンのジャケットが素晴らしい。裏面の曲目の字体といい完成度がとても高い。サムプレコップ、エリッククラリッジ、アーチャープレウィット、ジョンマッケンタイアと現在ではシカゴ音響派の総本山みたいな人たちからなるシーアンドケイク。ガスターデルソルやトータスとはっきり異なるのは(当たり前だけど)サムプレコップの軽快さが前面に出ているところで、それがほぼすべてのアルバムに共通した音としていつ聴いても心が和む。インナーにミンガスを描いたクラリッジのイラストがあるがポストロックというより音作りはポストジャズに近い。無理やり近づけるならニューヨークのMM&Wとなんとなく近いイメージだろうか。クリッターズバギンも4枚目ぐらいからかなりトータスに影響された音作りをしていて誰がというよりこの当時は聴いたこともない新しい音が出てきてとても面白かった。私のシーアンドケイクはOUIまでなのでそれ以降はわからないのだけど、現在もクラリッジを除く3人で活動している。 彼らの所属するレーベル THRILL JOCKEY のカタログを見つけたので一緒に。私の持っているファーストはラフトレード盤なのでカタログナンバーはそれと異なっているけど、このカタログがあると知らないアーティストでも取り合えず買っていたから、どうしても気になるレーベル単位でレコードが集まることになった。 THE SEA AND CAKE / THE SEA AND CAKE - ROUGH TRADE R3101 1994
POST JAZZ THE SEA AND CAKE ROUGH TRADEVINYL RECORDS DIARY
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SONIC YOUTH / SMART BAR CHICAGO 1985 - Goofin Records GOO016
ソニックユースの3作目 バッドムーンライジング発売直後のシカゴ スマートバーでのライブレコード。この頃の彼らはようやくニューヨークタイムズ紙にレヴューが掲載され少しづつファンが増え始めた時期でこの年の初めはイギリスを起点としたヨーロッパツアーを行っています。このヨーロッパツアーの後ドラムのバートは脱退、リーラナルドに「ニューヨークで借りれる部屋はない?」と連絡してきたスティーヴシェリーが後任のドラマーとなりました。その直後に彼らはアメリカ国内をツアーして回りますが、そのときのライブの一つがこのシカゴでのライブで4トラックテープで、5つのステレオマイクで録音されています。録音はシカゴアトミックレコードのリッチメニングによるもの。 ソニックユースのテープ保管庫には数千時間分のライブ録音が保管されているらしくその膨大なテープから彼らが基準とする条件を満たす演奏のみをリリースしています。そしてこの音源が現存するマルチトラックとしては一番古いものとしています。 曲はほぼバッドムーンライジングからですが、この後のアルバムEVOLのラスト Expressway To Yr Skull も収録。変則チューニングの楽曲が多いため曲の繋ぎの間が彼らなりに気なっていたらしく、ここではチューニングしながら即興の曲を弾いて次の曲に入っています。 当時アメリカ国内を回ってもホーボーケンですら金曜の夜に25人しか入らないという知名度でしたが、この3年後には”Daydream Nation”という世紀の大傑作アルバムを生み出すのでした。 SONIC YOUTH / SMART BAR CHICAGO 1985 - Goofin Records GOO016 2012release /2021reissue
rock vinyl SONIC YOUTH / SMART BAR CHICAGO 1985 GOOFIN RECORDSVINYL RECORDS DIARY
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MORPHINE / cure for pain - RYKO MOVLP1783 MOV000893 1993 ON Vinyl 2016 Made in the EU
アメリカボストン出身の3ピースバンドMORPHINE 。1999年イタリアで演奏中に客死したマークサンドマン。彼が生きていたら今もきっと素敵な音楽を作り続けていたことでしょう。マークの死後バンドは解散。完成間近であった5枚目のアルバムTHE NIGHTを発表。その後ドラムのビリーコンウェイも亡くなりました。 メンバー全員40歳を超えてからライコディスクからアルバムをリリース。2弦スライドベースを駆使してLOW ROCKとネーミングし、日本公演(行ったのはクラブクアトロ)では「砂男で~す」と片言の日本語で自己紹介したり大好きな音楽家でした。彼らの間違いなく最高傑作であるセカンドアルバム ”cure for pain”。このアルバムは元ドラマー、ジェロームデュプリが数曲叩いています。ファーストアルバム(セカンド発売後リリースされた)のgoodで奇想天外なドラミングでリスナーをけむに巻いていた天才ドラマー。地元ボストンが好きすぎてツアーに出たくなく脱退し、ビリーコンウェイが参加します。そこから彼らの世界中にわたるツアーが始まりました。 もともと船乗りのボヘミアン、タクシードライバーでコックだったマークにワールドツアーが苦になるわけもないはずでしたが、強行スケジュールの過酷なワールドツアーは彼曰く「もう二度とやらない」と言わしめたものだったようです。3枚目”yes" 、4枚目 "Like Swiming" と発表しSUPER SEX、HONEY WHITE などのヒットもありましたが、アルバムとしてはどう聴いても1枚目2枚目の完成度には及びませんでした。マークの死後発表された 最後のアルバム ”The Night" は彼がこれから新たな音楽をやろうとすることが垣間見ることのできる素晴らしいアルバムとなっていたので本当に残念です。 マークの死後発売された(おそらくCDのみ)彼の未発表曲やトリートハーライト時代の曲など収められたセルフリリース盤"SANDBOX"(HI-N-DRY 2004)は聴きごたえがあります※CD2枚組、DVD付。このCDに収められた曲はマーサウンドのスケッチブックといえ、楽曲もモーフィンのアルバムに入っていたら、と思うのも多数あります。 RYKO DISCから発売された ”cure for pain" 。1曲目のダナのサックスから2曲目 名曲 ”BUENA” へ。フォロワーがいない 彼らだけの LOW ROCK の世界。 MORPHINE / cure for pain RYKO MOVLP1783 MOV000893 1993 ON Vinyl 2016 Made in the EU
LOW ROCK MORPHINE cure for pain RYCO DISCVINYL RECORDS DIARY
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LUNA / Penthouse - BEGGARSE BANQUET BBQLP178 U.K 1995
1995年8月、ニューヨーク Sorcerer Sound Studio( 現在は閉鎖してしまっている)にてレコーディングされた ルナの3枚目のスタジオアルバム。プロデュースはルナと後にR.E.Mのモンスターやニューアドヴェンチャーズインハイファイのエンジニアを担当するPat McCarthy、トムヴァーレインのアルバムを手掛けたMario Salvati。全10曲※CDはセルジュゲーンズブルの名曲、Bonnie And Clyde (The Clyde Barrow Version)がラストトラックで収録されています。 1991年Galaxy500を辞めたディーンウェアハムはエレクトラのA&Rテリートルーキン(このアルバムの1曲目CHINATOWNは彼のことをうたっています)と知り合いエレクトラと契約。ルナを結成し1995年本作を発表。トムヴァーレインがムーンパレスと23ミニッツインブリュッセルの2曲に参加しています。 ルナの数あるアルバムの中でおそらく(セルフリリースもありすべて聴けていないので)最高のアルバム。特に白眉なのが A面5曲目の 23 MINUTES IN BRUSSELS でディーンとトムヴァーレインの天にも昇る(まさに)ようなギターが圧巻。この曲を聴くだけでも価値があると思います(好きすぎてこの曲のシングルを数枚持っています。A面はHeadhogとNo Regrets※アルバム未収録 の2曲が45rpmで。B面 23 Minutes~は33rpmで録音)。 このペントハウスは全体を通してジャケットの写真と音楽が完全にマッチしたほぼ完璧なアルバムで、まるでポールオースターやウィリアムアイリッシュ、レイモンドカーヴァーの世界が音楽で現れてくるようです。私は聴いていないのですがこのライヴアルバムをセルフリリースで発売しています(曲順も同じ)。きっと彼らにとってもとても好きな1枚なのではないでしょうか。アメリカの音楽紙ローリングストーンは「1990年代に聴くべきアルバムの1枚」に選んでいます。 先に記載したA&Rのテリートルーキンは2022年難病で亡くなるのですが、ディーンは彼を助けるべくルナの初期のデモをバンドキャンプで発売していました。 LUNA / Penthouse BEGGARS BANQUET BBQLP178 1995 UK
rock vinyl LUNA Penthouse BEGGARS BANQUETVINYL RECORDS DIARY
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MUDHONEY / REVOLUTION vinyl 7", Limited Edition 500 press, Unofficial Release 1992
名著「ビニールジャンキーズ」(ブレッド・ミラノ著)にこのバンドのギターリストであるスティーヴターナーも登場。音楽をやる前からレコードに憑りつかれていたミュージシャンは多くツアーもお金もなくて何千ドルもするジャッキー・スターク&ザ・ビーチ・ブッチャーズのレアシングルを彼女に言われて売ってしまった後に、自分は他の憑りつかれたコレクターとは違うことに気づけて良かったなどこの本で言っているけれど、まったく本心でないことがよくわかるがゆえに、スティーヴターナーに親近感を持ってしまう。きっと滅茶苦茶いい人なんだろうな。 マッドハニーのシングルを1枚または1曲を選べ、と言われたら迷うことなくこの1枚。この曲を聴いて影響を受けなかった星の数ほどいるグランジバンドはいないだろう、と思います。この人たちはそもそもグランジなどまったく関係がなかったのではないだろうかと。ただ自分たちの好きなレコードの音楽のように演奏してみたい好きな音楽をちょっと解釈を変えてやっているという、そんな気がします。 このシングルはスプリットでB面がSPACEMEN3 の曲。500枚限定で発売されそんなことも知らずにたまたま買ったシングルでマッドハニーにはまってしまった大切なレコードでもあります。このシングルジャケットから音楽からやたら濃いブラックコーヒーという印象。なんてかっこいい曲なんだろう。 ※彼らの12インチ本当にどうしようもないジャケット、 Plays "Hate The Police... のA面2曲目でも聴くことができます。 #MUDHONEY /REVOLUTION Side B SPACEMEN3/When Tomorrow Hits Not On Label 1992 Unofficial Release
rock vinyl 7inch MUDHONEY REVOLUTION UnoffcialVINYL RECORDS DIARY
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DANIEL JOHNSTON / FEAR YOURSELF 2008 Coopertree Records U.K
自宅録音の第一人者といえば1961年に生まれ2019年に惜しくも亡くなったDANIEL JOHNSTON。どのアルバムもどのシングルも全力投球で歌いささやき名曲を発表してきました。彼のアルバムとしては何枚目になるかよくわからない(カセットも含めて一体何作品あるのかはっきりしたことがわからないため)けれど2003年にCDのみでリリース、2008年にビニールが発売されたFEAR YOURSELF。「自分自身を恐れる」というタイトルとダニエル独特の悪魔と思われる彼自身のジャケットの絵をつい見続けてしまいます。インナーの絵も片側全面に彼のペイントが炸裂していて圧巻です。このアルバムのプロデュースは大好きなSPARKLE HORSE のマークリンカス。聴いたらマークリンカスの音色とわかるキーボードやオーケストレーションがダニエルの声と絡み合い、素晴らしいアルバムです。宇宙に行ってしまいそうなMountain Top、 胸が締め付けられそうなLove Enchanted、 YouHurtMeやWishなど名曲が。2023年にUS盤、UK盤と相次いで再発されました。マークリンカスは2010年に自死してしまいますが彼の音楽についてはまたいつか。ダニエルジョンストンとマークリンカス合作レコード、今は聴いているとなぜか悲しくなってしまいます。大傑作。 #DANIELJOHNSTON /FEAR YOURSELF CoopertreeRecords 2008 UK
rock vinyl DANIEL JOHNSTON FEAR YOURSELF Coppertree RecordsVINYL RECORDS DIARY
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BECK A Western Harvest Field by Moonlight
この10インチレコードは特に珍しいものではないのですが、1994年に発売されたベックの初期音源という触れ込みで知られています。私が持っているのは翌年リプレスされた1995年の盤ですが他のフォーマットでは(多分)発売されておらず翌年にリプレスされた理由がわかりませんが内容は素晴らしい内容です。多分ルーザーやオディレイ以降にベックを知った人には「うーーーーん」という内容かもしれませんが、ここに収められている楽曲はこのアルバム以降の彼がやりたい音楽の原石がたくさん収められており、そのジャンルも多岐にわたっていて彼の音楽情報量もかなり半端なものではないと想像できます。一聴するとローファイ宅録そのまんまのジャンクに聴こえるのですが彼の蓄積された音楽の解釈がここに散りばめられています。それが一瞬にして終わったり断片的に取り入れられたりしているところがまたたまらない魅力です。
rock vinyl A Western Harvest Field by Moonlight fingerpaintVINYL RECORDS DIARY
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