Meadowtownella trentonensis
10mmほどの小型の三葉虫で、細かいトゲで全身を武装している。
しかし、この小さく細かいトゲが防御面で役に立ったのかどうか定かでない。
むしろ何億年も後の人間の目を楽しませるためにトゲを生やしていたとしか思えない。
トゲ以外の特徴としては、外殻上の顆粒があげられる。
この標本では頭部や中軸の顆粒は確認しづらいが、側葉にははっきりとその構造が認められる。
あくまでもルーペで眺めるという条件付きでだが。
さて、本種は Meadowtownella という名前がついているが、本来の Meadowtownella はイギリス産で、Gondwanaspis に酷似している。
いっぽう、異名として扱われることの多い Primaspis は、本来はチェコ産で、こっちは Leonaspis に似ている。
アメリカ産のはどちらかといえば Gondwanaspis 似なので、Meadowtownella という名前で合っていると思われるが、それにしても英国産とはずいぶん見た目が違う。
Rust Fm.
UORD
Gravesvile, NY, USA
ktr