邦楽入門

初版 2024/07/14 10:58

改訂 2024/07/14 10:58

ロックはもうずっと聴いていません。
なんでかというと、自分がジジイになったから。
私の感覚では、ロックというのはやるのも聴くのも若い人たちであって、それでないと成り立たない音楽なのです。

子供のころ、ロックって何? と母親に訊いたら、「ガチャガチャしたうるさい音楽」という返事でした。
当時でも、大人はそういう意識だったんですね。

ところが、昨今の様子を見ていると、どうもロックは若者の音楽というより、年寄りの音楽になってしまっている面がないでもない。
この前も、ちょっとしたイベントに呼ばれていくと、ものすごいお爺ちゃんがサングラスをかけて「イエイ!」を叫んでいるのにびっくりした。

もう、ほんとに勘弁してほしい。
ロックは見た目も大事ですからね。
私はロックで育った世代だが、そのころもカッコいいミュージシャンにしか興味はなかったし、30歳を過ぎたらもうダメだと思っていた。

ジミヘンも、モンタレーのロックフェスで、「年寄りは出ていけ」みたいなことを言ってましたね。
そのモンタレーには(ウッドストックにも)ほとんど若者しかいなかったのです。
そういう精神がいつのまにか風化してしまったのは残念です。

私は、そう、年寄りらしく、最近は邦楽を聴いていますよ。
その気になって聴けば、世界に冠たる独自の音楽ですからね。
とくにこの季節、邦楽はじつに涼しげな風を吹き送ってくれます。
といっても、まだ入門盤一枚聴いただけですけど・・・

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ktr

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