離脱

四半世紀にわたっていっしょに活動してきた音楽グループから離れることになりました。
理由はまあいろいろありますが、一口にいって飽きてしまったこと。
さすがにそんなに長くやっていると、マンネリ化は避けられません。

当初はジャズバンドでした。
私はベース担当で、好きなプレイヤーはミロスラフ・ヴィトウスやジャコ・パストリアス。
ギター担当は、ジョー・パスやジム・ホールが好みだったらしい。
ドラムス担当は、カーマイン・アピスやコージー・パウエルなど。

考えてもみてください、ジャコとジョー・パスとコージーが組んでいっしょにやっているバンドというものを。
音楽として成り立ちうるとはとうてい思えません。
それでも、初期のころに録音したテープを聴くと、それなりにまとまっていて、とても自分たちがやっているとは思えないほどのクォリティに達していました。
ところが、その後いろいろあって、最後のほうはとうとうプログレ・ロックや歌謡曲にまでレパートリーを広げてしまいました。
いったいなにが悲しくてアンルイスや笠置シヅ子をやらなければならないのか。
つくづく嫌になってしまいました。

いまでも音楽そのものに飽きたわけではありませんが、もう人前であれこれやるのは疲れてしまった。
もしまた始めるとしても、なるべく好みの近い人と、アコースティックな音楽をやれればいいと思っています。
インプロヴァイズ主体で練習不要とあれば、すぐにでもやってみたいですね。
しかしまあそんな人もまわりにいないし、聴き手も限られるので、私が音楽活動を再開することは、もう二度とないと思ったほうがいいのでしょう。
今後は地道に宅録にでも励みますかね。