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ドイツ 2ユーロ「ドイツの連邦州 II・メクレンブルク=フォアポンメルン州」(A)
2022年に完結した #ドイツ の #2ユーロ 「ドイツの連邦州」シリーズに代わり、2023年より「ドイツの連邦州 II」シリーズが始まりました。2024年の第二貨は、メクレンブルク=フォアポンメルン州となっています。 前シリーズである連邦州シリーズは歴史的スポットをテーマとしていましたが、連邦州 IIシリーズでは各州の文化的アイデンティティに焦点を当てています。 モチーフは、ヤスムント国立公園にある白亜の崖(Königsstuhl : ドイツ語で玉座)です。高さ約100メートル、長さ約10kmにわたる石灰岩の崖で、崖上にあるブナの原生林は世界遺産にも登録されています。 ドイツの貨幣に刻印されるミントマークと造幣所の関係 A: ベルリン D: ミュンヘン F: シュトゥットガルト G: カールスルーエ J: ハンブルク ※ 発行枚数は全造幣所担当分を合算した枚数です。
銅・亜鉛・ニッケル ドイツ 30,000,000枚Hokutosei
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ルクセンブルク 2ユーロ「錬鉄工の図柄を採り入れたルクセンブルク・フラン導入100周年」
錬鉄工のデザインを採用したルクセンブルク・フラン貨幣の導入100周年を記念して、ルクセンブルクで発行されました。 ルクセンブルクの産業は、1840年代に南部で鉄鉱石が発見されて以来、1970年代のオイルショックに至るまで、鉄鋼業を中心に栄えてきました。ルクセンブルクでは、1924年に初めて錬鉄工※(パドラー)の図柄を採り入れた1フラン貨幣が発行されました。それ以来、同デザインの1フラン貨幣は、少々変化こそありましたが、1964年まで発行されました。錬鉄工のデザインは、まさに鉄鋼とともに栄えたルクセンブルクを象徴するものです。 2ユーロ貨のデザインは、100周年の数字に1924年の1フラン貨幣を重ね、アンリ大公のモノグラムを配したものとなっています。 ※ 錬鉄工 かつて、板鉄を製造する方法として、パドル法が用いられていました。鉄は含有する炭素を減らすことで強度が上がるため、いかにして炭素を減らすかが課題でした。パドル法では、反射炉の側面から鉄の棒を差し込んで内部を撹拌し、棒に絡みついた鉄(錬鉄)を取り出します。この撹拌する職人が、錬鉄工です。
銅・亜鉛・ニッケル ルクセンブルク 120,000枚Hokutosei
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クロアチア 2ユーロ「ユーロ圏」プルーフ
クロアチアのユーロ圏入りを記念して、2023年9月15日に同国で発行されました。ユーロ貨幣を発行する国は年に2回まで、一定の枠内で片面のデザインを変更した2ユーロ貨幣を発行することができますが、この貨幣はクロアチアが発行した記念すべき最初の特別デザイン版2ユーロとなりました。 2023年1月1日にクロアチアでユーロの一般通用が開始され、同国はEU加盟国で20番目のユーロ導入国となりました。これら20か国はユーロ圏と呼ばれています。 デザインは、ユーロのマーク(€)にシャホヴニツァ(国章の市松模様)を組み合わせたものとなっています。その中には、ČLANICA EUROPODRUČJA(英: Member of the euro area)と記念事由が刻まれています。エッジには、クロアチアの通常2ユーロ貨と同様に同国出身の作家イワン・グンドゥリッチが1628年に発表した牧歌「Dubravka」の一節「O LIJEPA O DRAGA O SLATKA SLOBODO」が刻まれています。 この貨幣はプルーフ版にあたり、鏡面仕上げとツヤ消し仕上げを組み合わせた美麗な外観が特徴です。発行枚数は5,000枚と少なく、造幣局HPではすぐに完売しました。
プルーフ 銅・亜鉛・ニッケル クロアチアHokutosei
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アンドラ 2ユーロ「夏至の火祭り」
アンドラの伝統的な夏至の火祭りを取り上げた2ユーロ貨幣です。2023年12月に発行されました。 夏至の火祭りは、ピレネー山脈で、太陽が天頂にある日の夜、つまり夏至の日の夜に行われます。そこでは、松明(ファラ)に火を点け、伝統的なマントを羽織った火振者(ファレール)が松明を振り回すことで、火の輪を形づくります。2015年には、「ピレネー山脈の夏至の火祭り」としてユネスコ世界遺産(無形文化遺産)に登録されました。 コインのデザインは、夏至の太陽を背景に、ファラを振り回すファレールの姿となっています。
銅・亜鉛・ニッケル アンドラ 70,000枚Hokutosei
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アンドラ 2ユーロ「アンドラの国連加盟30周年」
アンドラが国連に加盟してから30周年を迎えるにあたり、2023年に同国で発行されました。 デザインは、30の数字中0を地球に見立てたものとなっており、その周りをオリーブのリースが囲んでいます。また、2023年を表す ANYS 2023 も、中央を境に凹凸が入れ替わるようになっています。 このコインはコインカード形態で発行され、70,000枚発行されました。
銅・亜鉛・ニッケル アンドラ 70,000枚Hokutosei
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スロバキア 2ユーロ「大陸初の鉱山用排水蒸気機関300周年」
大陸初のの鉱山排水用蒸気機関が建造されてから300周年を迎えるにあたり、2022年にスロバキアで発行されました。 大陸初の鉱山排水用蒸気機関は、英国のアイザック・ポッターにより建造されました。ポッターの父はニューコメン機関として知られる鉱山用蒸気機関を発明したトーマス・ニューコメンと交流をもち、ポッターもその流れを汲むことになります。ポッターはカール6世の許しを得て、1721年8月21日に、ノヴァー・バニャのアルタンデル立坑で鉱山排水用蒸気機関を建造するための契約に署名しました。翌年に完成した蒸気機関は大陸(欧州)初の鉱山排水用蒸気機関となり、鉱山作業環境を劇的に改善しました。その偉業は、現在もスロバキアで語り継がれています。 貨幣のデザイン面には、ポッターが建造した蒸気機関とその署名が刻まれています。通常版995,000枚のほか、コインカード入りが4,000枚発行されました。
銅・亜鉛・ニッケル スロバキア 995,000枚Hokutosei
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クロアチア 2ユーロ「ユーロ圏」
クロアチアのユーロ圏入りを記念して、2023年9月15日に同国で発行されました。ユーロ貨幣を発行する国は年に2回まで、一定の枠内で片面のデザインを変更した2ユーロ貨幣を発行することができますが、この貨幣はクロアチアが発行した記念すべき最初の特別デザイン版2ユーロとなりました。 2023年1月1日にクロアチアでユーロの一般通用が開始され、同国はEU加盟国で20番目のユーロ導入国となりました。これら20か国はユーロ圏と呼ばれています。 デザインは、ユーロのマーク(€)にシャホヴニツァ(国章の市松模様)を組み合わせたものとなっています。その中には、ČLANICA EUROPODRUČJA(英: Member of the euro area)と記念事由が刻まれています。エッジには、クロアチアの通常2ユーロ貨と同様に同国出身の作家イワン・グンドゥリッチが1628年に発表した牧歌「Dubravka」の一節「O LIJEPA O DRAGA O SLATKA SLOBODO」が刻まれています。
銅・亜鉛・ニッケル クロアチア 250,000枚Hokutosei
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スロバキア 2ユーロ「ウィーン・ブラチスラヴァ郵便馬車急行便200周年」
ウィーン(オーストリア)・ブラチスラヴァ(スロバキア)間に郵便馬車急行便が開設されてから200周年を迎えることを記念して、2023年10月11日にスロバキアで発行されました。 1861年にオーストリアで発行された「帝国地理学会会報」によると、1823年5月3日にウィーン・ブルノ(チェコ)間で運行開始した郵便馬車急行便は、7月29日にウィーン・プラハ(チェコ)間に拡大し、10月1日にはついにウィーン・ブラチスラヴァ間に開設されました。当時まだ紙は高価なものでしたが、19世紀のハプスブルク家は郵便馬車を積極的に利用していたようです。道路網が発達していたにも拘らず郵便馬車はまだ遅かったため、ハプスブルク家は私的に郵送馬車の速達化に取り組みました。主に4〜6頭の馬によって牽かれた当時の郵便馬車急行便は、時速12kmもの速度を達成しています。これにより、現在も続く郵便輸送の礎が築き上げられました。また、郵便馬車の到着を知らせたポストホルンは、郵便馬車が多く運行されていた欧州各国で後に郵便局のシンボルとなっていきます。 デザイン面は馬引く郵便馬車をスピード感溢れる表現で描き、馬車の到着を知らせるポストホルンもデザインに採り入れられました。ウィーン・ブラチスラヴァ郵便馬車急行便が開設された10月に発行されており、まさに郵便制度の節目にふさわしい貨幣となっています。
銅・亜鉛・ニッケル スロバキア 995,000枚Hokutosei
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ギリシャ 2ユーロ「マリア・カラス生誕100周年」
ギリシャ系アメリカ人で20世紀を代表するオペラ歌手マリア・カラスの生誕100周年を記念して、#ギリシャ で発行されました。 マリア・カラスはギリシャ移民の子として、アメリカで誕生しました。最初はギリシャで頭角を現しますが、戦後はアメリカで活躍します。オペラ「ワルキューレ」のブリュンヒルデ役を演じる傍ら、準備期間6日で急遽抜擢され、ワルキューレ公演のわずか3日後と迫るオペラ「正教徒」エルヴェーラ役の代役を見事に務めあげ、その名を広く知らしめることになります。歌唱力や心理描写で1つ1つの役に魂を吹き込み、完璧を追求した妥協のない演技で、世界中の多くのファンを魅了してきました。晩年は衰えやスキャンダルに悩まされますが、日本で最期のリサイタルを行うまで精力的に活動しました。 デザインは、マリア・カラスのポートレート周りに記念事由、発行国名、銘版、ミントマークが刻まれたシンプルなものとなっています。
銅・亜鉛・ニッケル ギリシャ 741,000枚Hokutosei
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リトアニア 2ユーロ「ウクライナと共に」
ロシアによる侵攻を受けているウクライナを支援するため、2023年にリトアニアで発行されました。 各国デザイン面のデザインは、Egle Zemaite 氏によるものです。ウクライナ国花でもある向日葵の図柄を採り入れ、花びらが手を繋ぎ団結する人々に見えるよう工夫されています。また、空を飛ぶ鳥は自由・希望・勇気を象徴しています。 この貨幣は流通発行分とコインカード形態の2種類が発行され、前者は495,000枚、後者は50,000枚発行されました。
銅・亜鉛・ニッケル リトアニア 495,000枚Hokutosei
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ルクセンブルク 2ユーロ「我が母国」
ルクセンブルク国歌「我が母国」制定20周年を記念して、2013年に同国で発行されました。長らく国歌を正式に定めていなかったルクセンブルクで、1993年にようやく「我が母国(Ons Hemecht)」が法定されました(法定されなかっただけで、実際には長らく歌われてきたようです)。 貨幣のデザインは、アンリ大公の肖像と国歌の名、国歌の楽譜を組み合わせたものとなっています。特に楽譜の表現は細かく、符号まで表現されています。 この貨幣は流通発行分とコインカード形態の2種類が発行され、前者は500,000枚、後者は10,000枚発行されました。
銅・亜鉛・ニッケル ルクセンブルク 500,000枚Hokutosei
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フランス 2ユーロ「ラグビーワールドカップ フランス2023」
ラグビーワールドカップ フランス2023の開催を記念して、フランスで発行されました。プルーフ版と通常版コインカード入り、通常版25枚ミントロール入りが発売されています。 コートで活躍するラグビー選手が一筆書きで図案化され、そのフィールドは地球を表すデザインとなっています。また、空に無数の星とラグビーボールに見立てた楕円形の惑星を描き、宇宙における地球をも表現した、壮大なスケール感溢れるコインに仕上がっています。
銅・亜鉛・ニッケル フランス 15,000,000枚Hokutosei
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ドイツ 2ユーロ「カール大帝生誕1275周年」
#カール大帝 生誕1275周年の節目を記念して、2023年3月30日に #ドイツ で発行されました。カール大帝はカロリング朝フランク王国国王・神聖ローマ帝国皇帝を務め、現在ドイツでは同国始祖の1人に数えられています。 独自デザイン面の図柄は、カール大帝のモノグラムとアーヘン大聖堂(パラティン礼拝堂)のドームを組み合わせたものとなっています。このドームはカール大帝が命じて造らせた建築であり、崩御後は自身の埋葬の地となりました。これをモノグラムと組み合わせることで、カール大帝の業績を讃えるにふさわしいものとなっています。 ドイツの貨幣に刻印されるミントマークと造幣所の関係 A: ベルリン D: ミュンヘン F: シュトゥットガルト G: カールスルーエ J: ハンブルク ※ 発行枚数は全造幣所担当分を合算した枚数です。
銅・亜鉛・ニッケル ドイツ 20,000,000枚Hokutosei
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ドイツ 2ユーロ「ドイツの連邦州 II・ハンブルク州」
2022年に完結した #ドイツ の #2ユーロ 「ドイツの連邦州」シリーズに代わり、2023年より「ドイツの連邦州 II」シリーズが始まりました。2023年の記念すべき初貨は、ハンブルク州(自由ハンザ都市ハンブルク)が選ばれました。 前シリーズである連邦州シリーズは歴史的スポットをテーマとしていましたが、連邦州 IIシリーズでは各州の文化的アイデンティティに焦点を当てています。 モチーフは、同州の新しいランドマーク、エルプフィルハーモニー・ハンブルクとなっています。このコンサートホールと波打つエルベ川の図柄により、文化的な意義だけでなく、水上都市ハンブルクの都市としての性格をも表現しています。 ドイツの貨幣に刻印されるミントマークと造幣所の関係 A: ベルリン D: ミュンヘン F: シュトゥットガルト G: カールスルーエ J: ハンブルク ※ 発行枚数は全造幣所担当分を合算した枚数です。
銅・亜鉛・ニッケル ドイツ 30,000,000枚Hokutosei
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フランス 2ユーロ「パリ2024」第二弾
2024年の夏季オリンピック・パラリンピックがパリで開催されることを記念し、2022年にフランスで発行されました。パリ造幣局では、2021年から2024年までの4年間、オリンピック記念2ユーロを年に1回発行するコインプログラムを組んでおり、この貨幣はその第二弾にあたります。 この第二弾のデザイン面には、エトワール凱旋門を背景にに円盤投をするジーニー、トラック、PARIS2024のエンブレムが配されています。5色のコインカード形態で各5万個販売されました。
銅・亜鉛・ニッケル フランス 250,000枚Hokutosei