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Cranioclast “Kolik-San-Art”
また、続きますが、独逸Hagenに1980年代中盤から出現したSoltan KarikとSankt Klarioのデュオ (ジャケで抱き合ってる2人?)Cranioclastのセカンド・アルバム“Kolik-San-Art”を今回は紹介します。今回のタイトルもグループ名 (Kranioklast)のアナグラムになっており、ファースト・アルバム”Koitlaransk”と同様に、10頁の白黒コピーによるブックレットが付いています。彼等のバイオグラフィーは以前にも書きましたが、加筆するべき情報もありませんので、そちらを参照して下さい。本作品はA面B面5曲づつで、曲によってはゲストが参加しています。なお、ブックレットには、曲名、歌詞(❗️)、テクスト、クレジットなどが掲載されており、独逸語と英語で表記されています。A1 “The Birds Brought Water In Their Beaks Into The Temples”では、Chi Moja (Perc)も参加しており、鼠の鳴き声の様な音とテープ操作音から成るリチュアルな曲、A2 “Against Nature”は不安定なリズムボックスに歪んだベース音やオルガンの音が重なり、ヴォーカル入りの曲で、逆回転も効果的です。A3 “Did A Carpenter Make Her? No, No A Photographer In Sheffield”では、Chi Moja (Supply Tube Rhythm)とThe Satanic Organist Hans Magnus (砲撃音)が参加しています。ここでは、水の音をバックに、やはり不安定でノン・リズミックなリズムボックスを中心に、フリーキーなギターなどの音が渦を巻くような曲です。A4 “Catch A Fading Polaroid And Put It In Your Pocket”は、一定のリズムを刻まないリズムボックスにディレイを掛け、そこにピアノやらフルート(?)ややヴォイスやらテープ音やらを一見無秩序に配置した曲です。A5 “Chambre Des Cauchemars Monsieur Zann's Final Chamber Transformation. He Left Behind Black Blood On My Ear”は、うねる様なテープ音から不安定なビートのリズムボックスへと変容していく不思議な小曲です。それでB面にいきます。B1 “Les Voix Emurants Parlent Dans Les Débris De Tiffauges”では、Olivié (Rhythm)とKerstin & Fabian (Chants)が参加しており、Oliviéの刻む原始的なリズムとアコースティックギター(?)等から成る東欧民族音楽調の曲ですが、背景にはテープ音が聴取できます。B2 “Ray Treatment”では、Ace Bee Coolberg (Gliding G)とThe Satanic Organist Hans Magnus (リュート, Organ)が参加。子供の声と讃美歌的な男女の歌声のループで始まり、落ち着いたリズムを背景に、波の音の様なノイズとエフェクトを掛けたVoとアコースティックな弦楽器のメロディが入ってきます。B3 “De/Camuflage”はショート・ループ音で始まり、不明瞭なテープ音とパーカッシヴな音に変化していき、更にファズを掛けたベース音のループがパンしながら加わりますが、最新的にはゴングの様な音に収束していきます。B4 “The Madonna Lost Her Face In The Acid Bath Les Chants De ‘Trois Frères’”では、Ave Maria (Flute, Vo)が参加しており、不明瞭なテープ音とパーカッションに聴き取りにくいヴォイスとが絡まっていくアブストラクトな曲です。B5 “Strategies Of Truth”は何とも不思議なアコースティックギターを爪弾く音から成る小曲で、この曲でアルバムを締めています。全体を通して聴いてみると、ファースト・アルバム同様、曲間は不明瞭ですが、リズムボックス(恐らくRoland TR-606)の使い方が余りにも特殊で、驚かされます。更には、前作同様、マニアックなテープ操作や楽器音の取り込み方が素晴らしく、彼等の音に対する真摯な態度を感受できます。また、ブックレットにも各曲のテクストが書いてありますので、謎解きに役立つのではないでしようか?とにかく聴いてみて下さい❗️マスト! Side A https://youtu.be/YDJ8wrlLjj8 Side B https://youtu.be/496AE2JVNiI #Cranioclast #Kranioklast #Kolik-San-Art #PrincipeLogique #Experimental #Noise #TapeManipulation #RhythmBox #Ritual #SoltanKarik #SanktKlario #Duo #ChiMoja #TheSatanicOrganistHans #Olivié #Kerstin&Fabian #AceBeeCoolberg #AveMaria
Experimental Noise Principe Logique 不明Dr K2
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Cranioclast “Koitlaransk”
今回は、独逸の謎のノイズ・ユニットCranioclastのファースト・アルバムをご紹介します。Cranioclastの初期の作品は、タイトルが、全てアナグラムになっていたり、コンクリから成る廃棄物のフォトコピーから成るブックレットを付いていたりと、何かとそそるアイテムが多かった訳です。その彼等のファースト・アルバムが、この“Koitlaransk”です。これは偶然、輸入盤屋で叩き売られていだのを安く回収した一品です。因みに、本アルバムも(独逸語表記の)Kranioklastのアナグラムになっており、メンバーはSoltan KarikとSankt Klarioのデュオとのことです。彼等のバイオグラフィーは前回書きましたが、殆ど不明でしたので、改めて加筆するべき情報もありません。前回のものをご参照下さい。因みに、このLPですが、初版100部には”Ration-Skala”と言う20分カセット作品が付いており、このカセット作品のリミックス作品”Architecture Cryptique Culture Bunker"が、その後、1989年と1994年に2度に渡って再発されています。また、16頁から成るブックレットも付属しており、独逸語のテキストやJ. G. Ballardの文章からの引用(英語)なとが、先述のフォトコピーに添えられています。Discogsによると、A面10曲B面11曲となっていますが、実際には全体が連続しており、その曲の境は不明です。そして内容ですが、A面は、ドラム缶のようなメタパーの打撃音よるリズムとそれに絡む緻密な電子音やテープ音或いはヴォイスなどから構成されており、簡素なリズムが返って、リチュアルにも聞こえます。それに対して、B面は、リズムは更に不明瞭になっており、その代わり、テープ音や電子音或いは民族楽器の音、時にはリズムマシン(と言っても一定のリズムは刻んでないです)の音などが非常に巧妙に配置されており、よりアブストラクトな印象を受けます。逆回転の使い方も巧妙で、飽きることなく聴かせてくれますね。ちょっと不穏な雰囲気ではありますが、緻密な音響工作となっています。少しだけ、Vanity Recordsのカセット作品を思わせるところもありますね。ただし、曲間の境目は不明瞭で、かなり作り込んだ内容となっています。彼等の一番プリミティブな音響作品は押さえておいた方が良いでしよう。出来れば、限定のカセットも聴きたかったですね。と言う訳で、これは基本の1枚と言ってもよいので、是非とも聴いてみて下さい❗️ https://youtu.be/AVrZQQ1tgjE #Cranioclast #Koitlaransk #PrincipeLogique #Experimental #Noise #FirstAlbum #Kranioklast #Anagram #Primitive #Ritual #SoltanKarik #SanktKlario
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