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TRIO “s/t”
パンク以上にエネルギッシュがあった独逸のバンドTRIOのファーストアルバムです。独逸盤にはシングル”DaDaDa”が付いていたらしい。以前にバイオグラフィーは書きましたが、メンバーだけ書いておきます。Stephan Remmler (Vo, Kbd)とGert Krawinkel (G)及びPeter Behrens (Dr)の3人組です。因みにKbd書いてますが、Casio VL-1のことです。またDrもシンバル1枚とバスドラ及びスネアだけのセットで、立ったまま演奏してます。とは思えないほど、強烈なエネルギーに溢れています。内容はいつものTRIO節で、簡単で単純ですが、それ故に説得力は凄いです。”Ja Ja Ja (「ヤーヤーヤー」と発音)”とか”Los Paul”(多分Les Paulに引っ掛けた?)、”Ya Ya (「ヤーヤー」と発音する)”とか、”Sunday You Need Love, Monday Be Alone”のっけからふざけているような言葉遊びを上手く使っています。基本、歌詞は独逸語ですが、英国の歌詞もあります。このアルバムの初回国内版ではレコード袋に把手とボーナス7㌅シングルが付いてましたが、”Da Da Da”は入っていません。セカンドプレスでは7㌅も”Da Da Da”も付いていません。更にサードプレスではボーナストラックと”Da Da Da”が付いています。とか、曲が盛り上がっているのに、雑に急にカットしたり、最後の曲が31秒でライブ音源だったリリースとか。やりたい放題です。彼等はこの時に出したシングル”Da Da Da Ich Lieb Dich Nicht Du Liebst Mich Nicht Aha Aha Aha (Da Da Da I Don't Love You You Don't Love Me Aha Aha Aha)”で大人気を獲得していますが、1986年に解散してます。しかし「あは、あは、あは」って歌って人気が出るなんて、面白い時代でしたね。そんな彼等のファーストアルバム、どうでしょうか? 因みに、ジャケに書いてある住所と電話番号は、実際、彼等がシュアしたいた住居兼スタジオらしいです。 A1 “Achtung Achtung” (0:30) A2 “Ja Ja Ja” (2:57) A3 “Kummer” (2:38) A4 “Broken Hearts For You And Me” (3:33) A5 “Nasty” (2:38) A6 “Energie” (3:30) A7 “Los Paul” (2:32) B1 “Sabine Sabine Sabine” (3:46) B2 “Sunday You Need Love Monday Be Alone” (3:48) B3 “Nur Ein Traum” (3:04) B4 “Ja Ja Wo Gehts Lank Peter Pank Schönen Dank” (2:50) B5 “Ya Ya” (2:15) B6 “Danger Is” (2:14) B7 “Trio” (0:31) A7 “Los Paul” (2:32) https://youtu.be/gg-2bBuNiz8?si=aPk0_dFezlgYsBv3 [full Album] https://youtube.com/playlist?list=PLL9bA-d1-78wNjx_mSEHNgUCnaywbxECj&si=R2gP2IK1zyC3JS1h #Trio #self-title #Phonogram #FirstAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Vocal #Guitar #Drums #StephanRemmler #GertKrawinkel #PeterBehrens
Neue Deutche Welle (German New Wave) PHONOGRAM 不明Dr K2
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TRIO “Trio And Error”
“Da-Da-Da”と言えば、The Policeじゃなくて、Trioだよねー。と言う訳で、独逸のTrioをご紹介します。その名の通り3人組で、メンバーはStephan Remmler(Vo, Casio VL-1)とGert “Kralle” Krawinkel (G)及びPeter Behrens (Dr)です。結成は1979年とされており、ファーストアルバム”Trio”がリリースされたのが、1981年になります。このアルバムに収録されていた曲”Da Da Da”の独逸語ヴァージョンが独逸チャート2位まで上がり、大ヒットしました。それ以外にも"Broken Hearts for You and Me", "Boom Boom", "Hearts Are Trump"や"Anna - Letmein Letmeout"が独逸語で歌われてましたが、これらの曲は英語ヴァージョンでもリリースされており、その為、1982年前後には英語圏でもチャートインしています。そんな彼等が、タイトル ”Bye Bye”(北米用タイトル”Trio And Error”[邦題:「愉快な仲間たち」)を1983年にリリース。それが本作品になります。その後、彼等は映画”Drei gegen Drei (Three Against Three)”を作製して、自らも俳優として出演した訳ですが、評判はいまいちでした。そのサントラとして、”Whats the Password”を1985年にリリースしますが、そこにはもうドラムのPeterの姿はなく、脱退していました。あと、1982年にはライブアルバム”TRIO Live im Frühjahr '82 ("Live in Spring '82")”もリリースしています。しかしながら、バンドは1985年に解散。1997年にアメリカでのVolkswagenの販売に際して、“Trio And Error”がCDリイシューされ、名曲”Da Da Da”がCMソングとして使われました。2014年にギターのKralleが亡くなり、2016年にドラムのPeterが亡くなっています。ザッとこんな感じのバイオグラフィーです。 それで本作ですが、前述のように、北米をターゲットとして作られた節もあるので、Trioのベスト盤的な内容になっています。リードシンガーのStephanは喉にコンタクトマイクを付けての変調ヴォイスも使ったり、偶にCasotoneやオルガンも弾くのですが、基本、KralleのギターとPeterのシンバル、スネア、バスドラだけから成る簡素なドラムセット(立ったまま演奏する)で演奏がほぼほぼ全てです。しかも、歌詞も単に言葉遊び的だったりするのですが、当時のライブを観たある人は「パンク以上にパンクだった」とレポートしてます。NDWから一つ飛び出た、唯一無二のシンプルにして強力なバンドです。彼等は自分達をNeue Deutsche Welleのバンドとは呼ばず、Neue Deutsche Fröhlichkeit (New German Cheers)であると呼んでました。私がここで色々言うよりも聴いてもらった方が早いので、今からでも遅くないので、聴いてみてね!! A1 “Boom Boom” (3:24) A2 “Hearts Are Trump” (3:31) A3 “Out In The Streets” (3:53) A4 “Bye Bye” (3:11) A5 “Anna - Letmeinletmeout (Long Version)” (3:26) B1 “Drei Mann Im Doppelbett” (3:35) B2 “Da Da Da I Don't Love You - You Don't Love Me Aha Aha Aha” (3:24) B3 “Tutti Frutti” ()1:57 B4 “Ich Lieb Den Rock 'N' Roll” (2:02) B5 “Tooralooralooraloo - Is It Old & Is It New” (3:58) B6 “W.W.W.” (3:42) A5 “Anna - Letmeinletmeout (Long Version)” (3:26) https://youtu.be/7zxEof74tX0?si=7uO9T8FTYpdoP9J3 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLsvE_f9AUJG6NDxpqtgGWMOnEEabRS-6d&si=1oohKaA_z0ZJqk5J #Trio #TrioAndError #Mercury #DaDaDa #Anna-LetMeInLetMeOutt #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #NeueDeutscheFröhlichkeit #StephanRemmler #Gert‘Kralle’Krawinkel #PeterBehrens #Vo #Guitar #Drums
Neue Deutche Welle (German New Wave) PHONOGRAM 不明Dr K2
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Palais Schaumburg “s/t”
NDW(Neue Deutsche Welle)の天才音楽家Holger HillerとThomas Fehlmannがハンブルクで結成したアヴァンギャルド・ダンス・バンドPalais Schamburg (パレ・シャンブルクと言う。通称パレシャン)のファーストアルバムです。結成は1980年で、前述のメンバーにTimo Blunckと、後にノイバウテンに参加する、元AbwärtsのF.M. Einheitを加えた4人組です。バンド名はボンにあった冷戦時代を象徴する建物の名前から取られているとのこと。その後、F.M.Einheitはノイバウテンに移った為、Ralf Hertwigが加入したみたいです。このメンバーで作られたのが、彼等のファーストアルバムで、本作にあたります。調べてみると、実はこのバンド、その後の独逸音楽シーンに多大な影響を及ぼしています。Holger Hillerは本作リリース後ソロに転向して、実験的電子音楽界隈の寵児となり、欧州で初めてサンプラーをメイン楽器として使ったミュージシャンの一人としても知られています。また、Thomas FlehmannはKompakt Recordsを設立し、ベルリンの老舗テクノクラブTresorのレジデントDJとなり、The Orbとも一緒に活動したりしています。Timo Blunckは後に万博の音楽を担当したり、映画やTV、CMを制作する会社BLUWIを起業したりして、独逸の音楽界で活躍しています。F.N.Einheitはご存知の通りです。それで、本作品ですが、元々、HolgerとThomasはアメリカのカルトバンドThe Residentsに影響を受け、自分たち独自のダンス・ミュージックをやろうとして、作成されました。その結果、ヘンテコでファンキーなリズムを刻むベースライン、絶妙な効果音の挿入や加工、クラウトロック直系のハンマービートなどから成るカクカク・ガキガキして骨折するようなダンス・ミュージックが出来てしまいました。また、本作品はThe Flying LizardsのDavid Cunninghamとバンドとの共同プロデュースで作成されており、全てが絶妙なバランスで配置された音楽となっています(個人的には、当時、硬い音の「骨折ファンク」と呼んでました)。 ちょっと長くなってしまってすいません。でも、この時期の、このメンバーだからこそ可能であった、アヴァンギャルドなダンスミュージックをこの機会に聴いてみて下さい。因みに、本作品の参加メンバーは、Holger Hiller (Vo, G, Piano), Thomas Fehlmann (Synth, Trumpet, Sax), Timo Blunck (B, Acoustic-B), Ralf Hertwig (Drs, Perc)で、Wiegbert Zelfel (Sax)もゲスト参加しています。 A1 “Wir Bauen Eine Neue Stadt” (3:27) A2 “Die Freude” (3:36) A3 “Gute Luft” (2:34) A4 “Ahoi, Nicht Traurig Sein” (3:47) A5 “Grünes Winkelkanu” (3:38) B1 “Morgen Wird Der Wald Gefegt” (3:50) B2 “Deutschland Kommt Gebräunt Zurück” (3:43) B3 “Hat Leben Noch Sinn?” (1:49) B4 “Eine Geschichte” (3:07) B5 “Madonna” (5:36) 以下の音源は1981年リリースのもので、後のDeluxe versionではないものを選びました。 A1 “Wir Bauen Eine Neue Stadt” https://youtu.be/f2Ozd0_foW8?si=9bLRdAxcudhrqvDQ A2 “Die Freude” https://youtu.be/3srGF6UXvy8?si=st0fOSXCtrWjX7nO A3 “Gute Luft” https://youtu.be/-Fk8pSPVn_Y?si=0wxF0QITHQz2G1GL A4 “Ahoi, Nicht Traurig Sein” https://youtu.be/ZXE7-d1Fvr8?si=3F1xckULlgHTOoiR A5 “Grünes Winkelkanu” https://youtu.be/pUvqNLtGMqc?si=2uQU6wwfYdH0k7Bg B1 “Morgen Wird Der Wald Gefegt” https://youtu.be/vR1xr5eDXns?si=9IIgEIcvZvQPTXAx B2 “Deutschland Kommt Gebräunt Zurück” https://youtu.be/PzWbWIlR5jI?si=axjwGidr-3MK0IoF B3 “Hat Leben Noch Sinn?” https://youtu.be/kElFvufr50I?si=eQMSaSkUq-GBc_zU B4 “Eine Geschichte” https://youtu.be/1C7ScKQoVKU?si=LR94c4hJpZf8mjkw B5 “Madonna” https://youtu.be/wupoTmP695M?si=z8L_kY7PVtZVleji [live in Berlin (1981)] https://youtu.be/vw5xYtELni8?si=tn6mVTBFTjvDI5g2 #PalaisSchamburg #self-titled #HolgerHiller #TimoBlunck #ThomasFlehmann #RalfHertwig #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #DanceMusic #Avant-Pop #ExperimentalPop #骨折ファンク #FirstAlbum #Phonogram #通常盤 #Guest #WiegbertZelfel
Neue Deutche Welle (German New Wave) PHONOGRAM 不明Dr K2