Dommune 出演: 第3回目
初版 2024/05/06 02:54
改訂 2024/06/13 03:38
先日、2024年4月29日に、再び、Dommune「現代ノイズ進化論」に出演しました。今回も、多量のブツを持って行きましたが、まあ、1990年代末を中心に、一部、2000年代初頭の第3期K2の入り口まで何とか紹介しました。時間もあったしね。司会の宇川さんが痔の為、遅刻してくると言うアクシデントがありましたが、何とか始まりました。前半はK2の1990年代半ば〜2000年位の足跡を辿る2時間弱となりました。
1) K2 CD "Melatoplakia" (1994年Kinky Musik Institute)より、1曲目"Ironoklast"
先ずは、復習もかねてK2のファーストCDを掛けましたが、宇川さんのリアクションが薄かったです。しかし、それまでカセット作製からいきなりのCD作製・販売と言うのにビックリされてました。
2) RLW CD "Pullover" (1996年 Table of The Element)より、1曲目"Atomosphere"と6曲目"Reise"
前作がキッカケとなって音源提供した作品で、無音系ノイズの紹介。RLWから独逸語テキストが各人に送られてきて、それを読んだり、歌ったりした音源を送り返して、RLWがそれらをPCで処理して作製した作品。宇川さんが気に入ってくれて良かったです。6曲目は、私も音源提供しています。この手の音楽はやはり高性能の音響装置で聴きたいと思わせる内容でした。
3) Stefan Weisser 7-inch (1981年Subterranean Records) "Poextensions &Context"より"Poextensions"
声を使った音響系ノイズ繋がりで、Z'evの本名(Stefan Weisser)名義のSound Poetry作品をチョイス。文字通り声のみを使った作品。回転数がよく分からないが、多分どちらでも良い。主に1970年代に作られた彼の作品で、テキスト付き。メタルジャンクはまだ使っていない。
4) Flipper 7-inch Single (1981年Subterranean Records)より"Sexbomb"
Subterranean Records繋がりで。宇川さんへのサプライズの意味も込めてと、私がFlipperの大ファンなので掛けました。Target VideoやThe Screamersの話しまで出ました。
5) K2 CDR "Schizopheriak Signal Transduction" (1998年Solipsism)より1曲名"Part 1"
第2期K2の円熟期の作品。メタルジャンクとシンセと声によるカットアップ・ハーシュノイズ。CDRの立ち位置。当時は簡単にCDRが作れるようになって、敷居が下がったが、その分、内容の質も下がった可能性もあるとの話しも出る。あと、灰野さんの話しも含めて、声は録音時には潰れない。それだけの力があると合意。Solipsismは、当時はノイズの登竜門であったと臼田さん。
6) K2/Allan Zane split LP(2014年Attenuation Circuit) "split"よりK2 "Mirror For Colored Sin"
ミキサーのフィードバック回路を用いた曲で、宇川さんは「いつまでも聴いてられる」と。トニさん「眠くなってきた」の発言に、MSBRの故田野さんも私も「自分のハーシュノイズを聴きながらだと波長が合うので良く眠れる」との話しに、更に脳内麻薬物資を出させる音楽/音響/音の研究についても。また、ヒスノイズをフィードバックさせてノイズを作るのであれば、楽器は要らないと宇川さんが暴言を。Dommuneの音響の素晴らしさに感激。
7) Incapacitants / K2 CDR "We Are All Stupid" (1998年Absurd/再発CD: 2020年New Force)より、3曲目 Incapacitants & K2 live track "Live At Heaven's Door, 11/12/1997"
Absurd 紙やすりCDRヴァージョン
New Force CDヴァージョン
最初のCDRヴァージョンの時は、紙やすり付きだったので、聴くことが出来ないものが多かった。2020年にCDとして再発された。カセット/CDR/CD/vinyl/配信と言う音媒体によって聴き手の間合いが問われる時代になった。また、この頃は、Incapacitants & K2でのコラボライブがしばしば行われていたが、この頃のK2はライブではMTRを直接アンプに入れて轟音を出していた。
と言う感じで、無事終わりました。あと1回位はやらないといけなくなってしまいました。