ソリッドモデル製作あれやこれや その3

初版 2023/05/12 17:54

改訂 2023/05/12 17:54

プラモデルとソリッドモデルに共通の作業は塗装ですが、塗装はどちらかと言えば苦手です。プラモデルはモデリングがない分塗装に労力を割ける魅力があるわけで、塗装⇔モデリングの関係は技能的トレード オフと言えなくもない。漆塗りの木地を作る職人と漆を塗って仕上げる職人は別だみたいなものです。

これはスピットファイアの国籍マークの塗装ですが、まず白を塗り、マスキングをして黄色、マスクを剥がしてブルー、とやるわけですが、サークルカッターで切れる最小円は10mm程度ですから、ブルーの内側と赤の中心はフリーハンドになっちゃうわけで、ここはデカールの自作のほうが良いかも知れませんが、塗装とマーキングでは印象はやはり違います。エアブラシはマスキング必須ですから、結構頭がいたいわけです。最後は国籍マークをマスキングすればいいわけですが、中心がずれないように4Bぐらいの鉛筆か水性ペンで中心に目印をつけておきますが、小さいとピッタリ合わないんです意外と。

マスキングが面倒といえばP61Bのキャノピーは窓枠が多く、マスキングテープを何回も切っては貼り替える作業で頭煮えそうになります。作業時間はそれほど長いわけではないのですが、とにかく作業中イライラするわけです。窓枠の多い日本軍機も結構難物ですがP61Bはアメリカ機としてはかなり多いです。

グロスの塗装というのは結構難しく、吹付けだと梨地になりやすいし筆塗りだと筆あとが目立ってしまう。微細なコンパウンドで磨き上げる事である程度均質にできます。軍用機は半ツヤ塗装が一般には多く、あまり気にしないでも良さそうですが、P-61Bは資料によるとグロスの黒塗装ということで、グロスの黒塗装にし、赤のラインが入っているのでまるで、漆塗りみたいな感じになってしまいました。

爆撃機の機首に描かれるノーズ アートはだいたいお決まりのポージングをした女性の踊り子だったりしますが、コレを塗装で再現するのは一種の模写です。模型に描きこむには小さすぎるので少し大きめかつ雑なのは仕方ありませんが、面白いといえば面白い対象です。塗料の乾きが早いラッカー系では無理なので、水性アクリルかタミヤのエナメル系になりますが、水性アクリルは若干耐水性に不安があるので昔からあまり使いません。今回製作したP-61Bの塗装例は太平洋戦争における最後の撃墜記録とされる(隼)機体のものです。

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