ベイブレード最盛期と「あの日」
初版 2024/11/16 23:08
メタルファイトベイブレードが
1番盛りあがったのは
2010年なんじゃないかと思う。
私が一番ハマってた頃という
気持ちの意味でもそうなのだが。
この年はベイブレードの
パワーバランスの限界に挑んだ
過激なモデルの数々が生まれた。
マキシマムシリーズが
その代表格と言えるだろう。
気がついたら私は
小遣いの大半をベイに溶かし、
夏頃2つだけ買ったベイも
季節を経る事にドカドカ増えた。
友達が手ぶらで遊びに来ても
何通りにも改造して
対戦できる量にはなっていた。
ベイブレードを買う前から
パーツリストを貪るように読み、
見ただけでカスタムの正式名称や
予測しうる挙動を言い当てる
脳までベイブレード野郎だった。
そしてこれから先も
そうなのだと思っていた。
2011年3月11日が来る日まで。
東日本大震災発生時、
私は仙台にいた。
…しかし幸い
自分や友達の被害は割合少なく、
長い長い春休みの後
無事に全員と再会も出来たのだが、
やっぱり何かが違ったというより
「変わった感」が確かにあった。
同世代のベイ仲間で
2011年以降のベイブレードを
全く知らない人が
割と少なくないのだ。
勿論震災だけのせいではなく、
年頃のせいもあるかもしれない。
当時出たての3DS人気も
影響したともいえるだろう。
でもなんだか
2010年と2011年の間には
すごく大きな隔たりが
あるような気がしてならない。
今思えばあれは確かに
時代が区切られた瞬間だった。