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Rory Gallagher / Top Priority
(1979) ロリー・ギャラガーのセルフ・プロデュースによる8枚目のアルバム。 このアルバムは、前作から変わったバンドがこなれてきた感じがある。疾走感はさらに増していて、音の隙間を感じさせない勢いがある。 セルフ・プロデュースを行なったのも良かったのかもしれない。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Follow Me 02. Philby 03. Wayward Child 04. Key Chain 05. At the Depot 06. Bad Penny 07. Just Hit Town 08. Off the Handle 09. Public Enemy No. 1
Photo-Finish Chrysalis Recordsk-69
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Rory Gallagher / Photo-Finish
(1978) ロリー・ギャラガーの7枚目のアルバム。ギャラガーとアラン・オ・ダフィーのプロデュース。 このアルバムでは残念なことにルー・マーティンがバンドを去り、3ピースバンドとしての録音になっている。ドラムもテッド・マッケンナに変わっている。 初期に比べれば音の配置が良くなってはいるが、やっぱり4ピースバンドの完成度が高かったのでこの変化は残念な感じ…。 疾走感のある曲が多いのはいい感じがするが、単調でやっぱり音に厚みがない気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Shin Kicker 02. Brute Force & Ignorance 03. Cruise on Out 04. Cloak & Dagger 05. Overnight Bag 06. Shadow Play 07. The Mississippi Sheiks 08. The Last of the Independants 09. Fuel to the Fire
Calling Card Top Priority Chrysalis Recordsk-69
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Rory Gallagher / Calling Card
(1976) ロリー・ギャラガーの6枚目のアルバム。ロジャー・グローヴァーとギャラガーのプロデュース。 ギャラガーのキャリアで初めてとなる、共同プロデュースとなった。そのため、音作りがしっかりなされた感じがする。 グローヴァーのプロデュースで、ハードロックに分類されてしまうことが多いのが残念。 アルバムのラストに収録されている“Barley and Grape Rag”は、ギャラガーの中で一番好きな曲。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Do You Read Me 02. Country Mile 03. Moonchild 04. Calling Card 05. I'll Admit You're Gone 06. Secret Agent 07. Jacknife Beat 08. Edged in Blue 09. Barley and Grape Rag
Against the Grain Photo-Finish Chrysalis Recordsk-69
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Rory Gallagher / Against the Grain
(1975) クリサリス・レコードに移籍してリリースされた、ロリー・ギャラガーのセルフ・プロデュースによる5枚目のアルバム。 レコード会社が変わっても気負うところなく、ギャラガーらしさが満載となっている。 このアルバムではサム&デイヴの“I Take What I Want”をカヴァーしているが、ヴォーカルの迫力がいい。ギャラガーと言えばギターだが、ヴォーカリストとしての魅力も忘れてはいけない気がする。少し残念なのは、ルー・マーティンのキーボードだ。ピアノだったら最高だろうなぁ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Let Me In 02. Cross Me Off Your List 03. Ain't Too Good 04. Souped-Up Ford 05. Bought and Sold 06. I Take What I Want 07. Lost at Sea 08. All Around Man 09. Out on the Western Plains 10. At the Bottom
Tattoo Calling Card Chrysalis Recordsk-69
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Richard & Linda Thompson / Sunnyvista
(1979) リチャード&リンダ・トンプソンの5枚目のアルバム。リチャードとジョン・ウッドのプロデュース。 このアルバムでは、古い仲間と一緒に録音されていているのがいい。リチャードの書いている曲に幅が出ているのが大きな特徴かもしれない。 1992年にハンニバル・レコードからCDで再発されたが、その時に“Georgie on a Spree”が追加で収録されている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Civilisation 02. Borrowed Time 03. Saturday Rolling Around 04. You're Going to Need Somebody 05. Why Do You Turn Your Back? 06. Sunnyvista 07. Lonely Hearts 08. Sisters 09. Justice in the Streets 10. Traces of My Love
First Light Shoot Out the Lights Chrysalis Recordsk-69
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Richard & Linda Thompson / First Light
(1978) 約3年ぶりとなる、リチャード&リンダ・トンプソンの4thアルバム。リチャードとジョン・ウッドのプロデュース。 ジョー・ボイドとジョン・ウッドのプロデュースで録音された、ジュリー・コヴィントンのアルバムにリチャードが参加した繋がりで、アンディ・ニューマーク(ds)、ウィリー・ウィークス(b)、ニール・ラーセン(key)がバックを務めている。 アメリカ人バックで演奏しているが、サウンド的にはブリティッシュの空気感でいっぱいとなっている。 リチャードのギターを聴かせるってよりか、リンダの歌声が届いてくる感じがする。 このアルバムからクリサリス・レコードに移籍したため、現在ではほとんど見かけることが無いのが残念。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Restless Highway 02. Sweet Surrender 03. Don't Let a Thief Steal into Your Heart 04. The Choice Wife 05. Died for Love 06. Strange Affair 07. Layla 08. Pavanne 09. House of Cards 10. First Light
Pour Down Like Silver Sunnyvista Chrysalis Recordsk-69
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Ian Hunter / You're Never Alone with a Schizophrenic
(1979) イアン・ハンターの4thアルバム。ミック・ロンソンとイアン・ハンターのプロデュース。 このアルバムは、E・ストリート・バンドのリズム隊のギャリー・タレント(b)とマックス・ウェインバーグ(ds)に、ロイ・ビタン(p,org)が参加している。実力者の3人がサウンドの核となり、ハンターのヴォーカルとロンソンのギターを引き立てている。 “Bastard”ではジョン・ケイルが参加している。 ザ・パワー・ステーション・スタジオで録音されていて、エンジニアはボブ・クリアマウンテンとクレジットされている。 2009年には30周年のアニバーサリー・エディションが2枚組でリリースされ、2枚目はライヴ盤となっている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Just Another Night 02. Wild East 03. Cleveland Rocks 04. Ships 05. When the Daylight Comes 06. Life After Death 07. Standin' in My Light 08. Bastard 09. The Outsider
Chrysalis Recordsk-69
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Blondie / Parallel Lines
(1978) ブロンディの3rdアルバム。マイク・チャップマンのプロデュース。 プロデューサーがチャップマンに変わったことによりポップさが増し、それが好セールスとなった。反応はアメリカよりもイギリスの方が良く、全英のアルバム・チャートで1位、全米では6位となった。 シングルは6枚もカットされ、“Heart of Glass”が英米で1位となった。 クレム・バークのドラミングが、かなり印象的な感じがする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Hanging on the Telephone 02. One Way or Another 03. Picture This 04. Fade Away and Radiate 05. Pretty Baby 06. I Know But I Don't Know 07. 11:59 08. Will Anything Happen? 09. Sunday Girl 10. Heart of Glass 11. I'm Gonna Love You Too 12. Just Go Away
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Frankie Miller / Double Trouble
(1978) フランキー・ミラーの5枚目のアルバム。ジャック・ダグラスのプロデュース。 レコーディング・メンバーが大きく変更になり、商業的なサウンドになった。レイ・ラッセルとイアン・ゴムのギター陣、ベースはクリッシー・スチュワート、キーボードにポール・キャラック、ドラムはプロコル・ハルムのBJ・ウィルソンとなった。 キャラックはソングライティングでも貢献をしていて5曲のクレジットに名を連ねている。 爽やかなサウンドに仕上がったマーヴィン・ゲイの“Stubborn Kind of Fellow”だが、ミラーのシャウトは熱い。 エアロスミスのスティーヴン・タイラーが4曲で参加している。 ルーツ・ロックの面影は無くなったのが残念な限りだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Have You Seen Me Lately Joan? 02. Double Heart Trouble 03. Train 04. You'll Be in My Mind 05. Good Time Love 06. Love Waves 07. (I Can't) Breakaway 08. Stubborn Kind of Fellow 09. Love Is All Around 10. Goodnight Sweetheart
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Frankie Miller / Full House
(1977) フランキー・ミラーの4枚目のアルバム。クリス・トーマスのプロデュース。 このアルバムでは4曲だけが自分で書いた曲で、“This Love of Mine”をロビン・トロワーと共作して、残りの5曲はカヴァーなどとなっている。 ジョン・レノンの“Jealous Guy”のシャウトした歌声や、スタンダードの“Love Letters”のロック調のアレンジと音楽的に幅を感じられる。スティライ・スパンのピーター・ナイトとボブ・ジョンソンが書いた“Searching”はイギリス人らしい素敵なメロディーの曲。ピーター・ナイトがオーケストラのアレンジを行っている。 “Be Good to Yourself”は全英チャートで27位のスマッシュ・ヒットとなった。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Be Good to Yourself 02. The Doodle Song 03. Jealous Guy 04. Searchin' 05. Love Letters 06. Take Good Care of Yourself 07. Down the Honky Tonk 08. This Love of Mine 09. Let the Candlelight Shine 10. (I'll Never) Live in Vain
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The Frankie Miller Band / The Rock
(1975) ザ・フランキー・ミラー・バンド名義でリリースされた3rdアルバム。エリオット・メザーによるプロデュース。 ヘンリー・マカロー(g)、ミック・ウェーヴァー(key)、クリッシー・スチュワート(b)、スチュ・ペリー(ds)のバンドに、ザ・メンフィス・ホーンズとジ・エドウィン・ホーキンス・シンガーズを加えて厚みのある音となっている。 アルバムをリリースするたびにバンドが変わっていても、安定したヴォーカルを聴かせてくれている。イギリス人のバンドでこれだけディープな音楽を聴かせてくれるのが嬉しいし、ミラーの書く曲のクオリティーの高さにも驚かされる。 いまいち地味な扱いのフランキー・ミラーの、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. A Fool in Love 02. The Heartbreak 03. The Rock 04. I Know Why the Sun Don't Shine 05. Hard on the Levee 06. Ain't Got No Money 07. All My Love to You 08. I'm Old Enough 09. Bridgeton 10. Drunken Nights in the City
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Frankie Miller / Frankie Miller's High Life
(1974) フランキー・ミラーの2ndアルバムは、アラン・トゥーサンのプロデュース。 この頃は多くのイギリスが大西洋を渡って録音をしていたが、このアルバムもその1枚。 4曲がミラーが書いた曲で、7曲はトゥーサンが書いた曲を歌っている。スリー・ドッグ・ナイトのヒットで有名な“Play Something Sweet (Brickyard Blues)”は多くのミュージシャンによって歌われている。 トゥーサンも演奏に加わっていて、オルガンとピアノとコンガを演奏していて、ホーンは別録音となっている。 前作をよりディープにした感じだが、ミラーの書いた曲もファンキーなグルーヴに仕上がっている。 トゥーサンがプロデュースした、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. High Life 02. Play Something Sweet (Brickyard Blues) 03. Trouble 04. A Fool 05. Little Angel 06. With You in Mind 07. The Devil Gun 08. I'll Take a Melody 09. Just a Song 10. Shoo-Rah 11. I'm Falling in Love Again
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Frankie Miller / Once in a Blue Moon
(1973) フランキー・ミラーのクリサリス・レコードからのデビュー・アルバム。スティッフ・レコードの生みの親、デイヴ・ロビンソンのプロデュース。 ロビンソンの人脈でブリンズリー・シュウォーツがバックで演奏していて、ソウルフルな歌声との相性が抜群である。ブリンズリー・シュウォーツがいまいち弱い部分のヴォーカルを補うには充分かもしれない。 ミラーは8曲書いていて、そのどれもがアメリカン・ルーツ・ミュージックを感じさせる仕上がりとなっている。“I Can’t Change It”はレイ・チャールズによってカヴァーされている。 ディランの“Just Like Tom Thumb's Blues”とウィリー・ディクソンの“I'm Ready”のカヴァーを歌っている。 ヴォーカルだけではなく、ミラーの吹くハーモニカも聴きどころのひとつ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. You Don't Need to Laugh (To Be Happy) 02. I Can't Change It 03. Candelight Sonata in F Major 04. Ann Eliza Jane 05. It's All Over 06. In No Resistance 07. After All (Live My Life) 08. Just Like Tom Thumb's Blues 09. Mailbox 10. I'm Ready
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