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昌平丸
幕末期、海防上の必要から薩摩藩主 島津斉彬(しまづ なりあきら)がいち早く建造に着手した3本マストの洋式軍艦で、外国人の力を借りずに、日本人の独力で起工された本格的な洋式帆船として、歴史的な意義を持つ。設計、構造は薩摩藩の技術者が洋書をたよりに行った。 全長31m、幅7.3m、深さ4.5m安政元年(1845)12月竣工し、その後幕府に献納された。
江戸時代(幕末) 1976年3月11日imoto
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千石船
江戸時代に国内海運の主力として活躍した和式の貨物船で、正しくは「弁財船」といい、俗に千石線と呼ばれた。 横風、逆風でも使用できる帆足専用線に発達したため、高い経済性を持って近世海運の合理化に貢献し、江戸時代の産業経済の高度成長に果たした役割は大きい。有名な菱垣廻船、樽廻船、北前船などいずれもこの形式に属する。
江戸時代 1976年3月11日imoto