-
ポール・マッカートニー 2013年11月18日 東京ドーム
それまで何十年も金科玉条の如く信奉しつづけていた対象が一夜にして覆された経験はおありでしょうか。私の個人的な音楽体験でいいますと、まさにこの日の夜、日本ではいまや誰も顧みなくなってしまった古いアメリカのバンドの音楽が、この人の一曲目、しかも何十年もの間聴いて来きたはずの一曲目「エイト・デイズ・ア・ウィーク」で雲散霧消してしまいました。1945年8月15日の日本人の衝撃に等しい。笑。勝手に魂が幽体離脱して大気圏を突き抜けていってしまった、そんな信じがたい高揚感に包まれ、「なんなんだこの人は」の連続。さんざん聴き続けてきて、今さらいちいち感動なんかできるかと思っている曲の連続に、なんの理由もなくいちいち落涙している自分に気づくわけです。右隣のお父さんなんかもう席に座り込んで泣き崩れているし。何十年、私は回り道をしてきたのだろう、ああそうか、結局、ビートルズが結論だったんだと確信しました。五万人余の人びとが、ポールを聴きに行ったんじゃない。ポールが、五万人余の人生の報告を受けに来たのだと思ったものです。ひとりひとりが、己の半生を、もちろんこの人の音楽を人生のBGMとして生きてきたその生きざまを、ポールに知らせに集まった夜でした。私はそんな風に思いました。
ビートルズ CD エクスプレスヴァレイ揖斐是方
-
「ビートルマニア」 1970年代のトリビュート・ミュージカル
最終的には裁判沙汰になったのでしたか、記憶が曖昧なのですが、とにかくこれはビートルズ・ファンには有名かつ悪名高い(?そこはちょっとわからない)例のミュージカルのオリジナル・サントラです。1970年代後半の時点で世界はすでに、ビートルズのライブを心底求めていたと、疑似追体験でもいいから、なんとかまた見てみたいと、そういう欲求のあらわれでしょう。この日本盤がでたのは1978年。翌年かな、日本でも品川プリンスホテルではFM東京主催で上演されたようです、福田、星加、湯川先生らがのっかった形で。いまでは動画サイトで全世界のビートルイミテイターを見て楽しむことができますが、70年代はそうはいきません。結構インパクトのあるミュージカルだったんじゃないかと想像します。レーザーディスクなんかで映像もリリースされました。#beatles
ビートルズ LP, Album フィリップス揖斐是方
-
AWAY WITH WORDS / THE BEATLES 3LP BOX SET
1976年に出た三枚組ボックスセットの海賊盤です。「アウェイ・ウィズ・ワーズ」というのは1972年の夏に公開されたマルチメディア・ショウとのことですが、詳細を御存知の方がいらっしゃれば、ぜひご教示いただきたく思います。とにかく映画館での音をただマイクで隠し録りしただけだろうという劣悪な音質で、そもそもこの手のものに、まして70年代当時は音質など期待できるわけもなく、しかしそれにしても酷いと。もとよりビートルズのコレクションはしておらず、なぜこれを入手したかといわれますと、二枚目の写真にある「シーズ・ノット・ア・ガール」という曲を聴きたい一心でした笑。それが「ウォームガン」ということも、ネタはフェイクということも承知のうえで、どんなイカサマな編集をしているのかを確かめたかっただけなのでした。聴いてみて、もちろん「なんだこれ」と思わせる芸のない有様だったのはいうまでもありません。でもそれをイチイチに入手して確認しなければ気が済まなかった己のサガに苦笑するわけです。#beatles
ビートルズ LP, Album 安くはなかった揖斐是方
-
勝手な妄想で遊ぶ「リヴォルヴァー」ザ・ビートルズ
レノンが結成したバンド「ザ・ビートルズ」のラスト・アルバム。従ってラストの曲でリーダー自らが「これからのことなんか知るもんか」と歌う曲が。次からはビートルズを葬送し、マック軍曹率いる傷心の楽隊として再出発。それにしても日本はまだ昭和41年だったのに、一曲目のサビのベースはなんなのだろう。慄然としますね。これは日本製を偽る粗悪なロシア製海賊盤で、別テイクなどで構成したアルタネイト・ヴァージョンです。メンバーが却下したという、この没になったジャケットを見た時、後年に製作された「トゥモロー・ウイズインユー」の素晴らしいプロモーションビデオとのイメージが見事にリンクしました。そして何よりも、この拳銃の弾倉を思わせるデザインは、これを見て「リヴォルヴァー」とされたのではと、勝手に妄想してしまいます。フォアマンのジャケットも勿論素晴らしいですが、アルバム・タイトルとの親和性としては、むしろこちらのデザインのほうが、個人的にはやはりしっくりくるのでした。#thebeatles #bootleg #paul #george #ringo
ビートルズ bootleg CD ?揖斐是方
-
祝 サー・リチャード・スターキー 生誕81年
ドラマーの鑑、どうかいつまでもお元気でと祈らずにはいられない人物。これら五枚はなぜかいつまでたっても リマスター再発はされないのですが、して下さい。#beatles #ringostarr
ビートルズ LP, Album CD ポリドール RCA揖斐是方
-
ザ・ビートルズ 1962-1970 紙ジャケットCD収納ボックス THE BEATLES
以前、ビートルズの紙ジャケットが一斉にリリースされた際、DU特典は木製の収納ボックスということで期待したのですが、バンドのロゴをボックスに使用してはならないとのお達しがあったそうで、がっかりしたものです。そういえばそれよりさらに前、ジミーペイジも日本でのこういう特典にクレームをつけたんだったなあと思いながら、なんとか「収納」できる箱はないかと探して入手したのがこの二つです。海外ではおそらくいろいろなタイプの箱の海賊版が作られていることでしょうが、「リボルバー」までとそれ以降で綺麗に分けて入れられるし、とりあえずこれでいいかと。#thebeatles #CD #ビートルズ #紙ジャケット #収納ボックス
ビートルズ CD用ボックス ?揖斐是方
-
ラトルズ ニール・イネスの『麦アルバム』
ご本人のサイトでこれも偶然見つけてオーダーしましたら、サインカードまで同封していただきました。鬼籍に入られたのがなんとも残念なアーティストの一人です。ラトルズ・ファンとしてはやっぱり必聴、WHITEならぬWHEAT ALBUMということで、2018年のイネス自身によるリミックス集です。「フリー・アズ・ア・バード」のパロディなどまでいつもながら脱帽のクオリティ。#ビートルズ #ラトルズ #CD #BEATLES
ビートルズ CD プライベート盤揖斐是方
-
THE BEATLES' HOTTEST HITS/V.A. デンマーク盤CD
デンマークのビート・バンドによるビートル・カバー集。ほとんどが初期から中期にかけての曲で、最も古いものが「マイ・ボニー」笑、それもどうかなと思うのですが、しかも二つのバンドが。そして後ろのほうになると「ヘイ・ジュード」や「ドント・パス・ミー・バイ」(但し後者のクレジットはレノンマッカートニーに)など。 この中ではヴァンガーズ、マネーメイカーズくらいしか知らない。四つ折りの紙に盤が挟まれただけの簡素極まりない仕様で限定200とのことです。他にストーンズのも出ています。# ビートルズ # CD #ビート # ガレージ
ビートルズ CD, Album Dansk Rock ?揖斐是方