スコアキング50とミキサー

私がピンに興味を持ち始めた頃。

当時は、終焉を迎えた大ブームの名残でテレビでのボウリング番組もまだいくつか残っていました。

また、両親もブームに乗ってボウリングをやっていたため、子供の私はよくボウリング場に連れて行ってもらっていました。

その頃によく見かけたピンが、Brunswickのスコアキング50だったのです。

Brunswickのピンセッターのボウリング場だけでなく、本当にあちこちのボウリング場で使われていました。

そして、子供だった私は、「Brunswickのピン＝王冠ネックとBマークが付いているもの」という認識をしていたのです。

そんな認識を持っていた1981年、当時10歳の私の目に、とてつもなく目新しいものが入ってきました。

忘れもしない、上尾ボウル(現・上尾ミナミボウル)で行われたテレビ放映でBマークが付いていないBrunswickのピンが映し出されたのです。

もう、大興奮です。

テレビの画面だけでミキサーという名前などわかる由もなく、このピンのことを知りたい、手に取って近くで見たい、という強い思いに駆られたのでした。

そうこうしているうちに、たまたま出向いたセンターで「今度ミキサーピンが入るよ」と言われ、このピンの名前がわかり、取り寄せていただいて入手に成功したのです。

元々、ミニカーや牛乳瓶のフタなど収集癖のあった私なので、ピンを集めたいと思うのに時間はかかりませんでした。

あれから約40年。未だにピンに対する情熱は衰えず。

置き場所に苦労しつつ、コレクションを楽しんでいます。

ミキサーと出会ってなかったら、このコレクションもあり得ませんでした。

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