ワリセロプス界の裏ボス
初版 2024/04/06 21:57
改訂 2024/04/06 21:57
裏ボスという言葉を皆様聞いた事はございますでしょうか?裏ボスについて簡単に説明致しますと
ゲームでラスボスを倒した後戦える、ラスボスよりもずっと強いボスのこと。わかりやすい例えで言うなら
ドラク◯のデスタムー◯とダークドレア◯といった感じです。裏ボスというのは昔からメジャーなジャンルで、今も昔も大多数の裏ボスがゲームや漫画の世界に存在しますが、それは生物界でも例外では無く、人気者に隠れた猛者が太鼓の昔より存在します。そんな遥か大昔に生きた裏ボス達の中で、これは裏ボスだろうと個人的に思うのが
このクアドロプス。いつ見ても悍ましい見た目です。もしこんなのが現代にも生きていたら、生理的な意味で海を怖がる人が多数現れた事でしょう。信じられないないかもしれませんがこのクアドロプス、あの三葉虫の仲間です。三葉虫といえばそう、教科書で見たあの三葉虫。その三葉虫の内の一つがこのクアドロプス。本当に三葉虫ですよ?
クアドロプスはデボン紀という今から約4億年も昔、モロッコの海に生息していた三葉虫で、見た目通りびっしりと生えた棘と四又の突起が本種の主たる特徴。姿はみんな大好き知らなければ知ると忘れられなくなる、あのワリセロプスと非常に酷似しており、実際ムカデみたいなトゲを除けばワリセロそのもの。しかしそんなワリセロとは大きく異なる点が存在し、それが
ワリセロプスより目立たないというところ
マニア向けの話になりますが、ワリセロプスの姿をした三葉虫は世界的に大人気の種であり、日本のみならず世界中にファンを抱える、謂わばカブトムシ的な存在です。ワリセロプスは大きく3つの種類があり、名前通りフォーク状の突起を持つロングフォーク、フォークが小さくなっただけで他は同じなショートフォーク、海神ネプチューンが持つ大槍の様な突起のハミィが存在し、昔から古生物ファンを魅了し続けています。クアドロプスもワリセロタイプ。ワリセロなのだなら大層大人気なのではないかと
地味。その一言に尽きます。こんな見た目で地味なのはいかがなものかと。自分もそう思っているのですが、悲しきかな本種は地味ですというのも
他のワリセロと違い市場に現れないのです。ワリセロプスはそこそこの頻度でヤフオク等に現れるのに対し、クアドロプスはここ一年全くと言っていいほど日本の市場に現れていません。それに加えあっちは書籍の顔になっているのに、本種はよくて図鑑の片隅
地味...っ!圧倒的地味...っ!こんなカッコいい見た目なのに地味だなんて!けどカッコよくて地味なのは裏ボスの代表的特徴。ワリセロの裏で複眼を輝かせるクアドロプス...カッコいいと思いませんか?
ワリセロ界の裏ボスとして名を馳せているかもしれないクアドロプス。次いつ本種が現れるかは全く持って不明ですが、もし現れたら圧倒的存在感を持って市場へと降臨するのでしょう。クアドロプスの登場に期待です