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大百怪 怪帰録 No.10 目玉親父
《物語》 日本のどこかにあるというゲゲゲの森。 朝を迎え、樹上にある粗末な木組みの小屋に朝日が差し込む。鬼太郎親子の住処だ。 ちゃぶ台の上には茶碗。湯気がふわふわと上る。 極楽、極楽・・・・・・気持ちよさそうに茶碗風呂を楽しむ目玉おやじ。妖怪たちは一日の始まりをのんびりと過ごす。 ゲゲゲの森は、妖怪たちの楽園なのである。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第五巻 No.10 一目連
《物語》 夏──。山の稜線に黒い雲がわく。旅人はひと雨くると思い、 宿場まで急いだ。「ちょうどよかった。一目連様がお出かけになるところだったよ」宿の主人がいう。外は猛烈な暴風雨となり、黒い雲が屋根すれすれのところを通っていった。それを見て絶句する旅人。一瞬で通り過ぎた黒雲には、大きな目がついていたのだった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第四巻 No.10 べとべと
《物語》 電灯もまばらな夜の田舎道。ゴム草履を履いた少年が、とぼとぼと歩く。ペタ、ペタ、ペタペタ、ペタペタ……。同じような足音が後ろから聞こえる。立ち止まって後ろを見るが、誰もいない。「べとべとさん、先へお越し──」勇気を出していってみた。また歩き出す。ペタ、ペタ、ペタ……。もう一つの足音は消えていた。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 第三巻 No.10 キジムナー
《物語》 南国の夜道を若者が提灯を灯して歩く。浜辺で夜遊びをするためである。ふと、灯りが揺らぐ。風もないのに変だな……若者がそう呟いたとき、小さい人間のような影が見えた──。 キジムナーの悪戯だと気が付いたときには、すでに辺りは真っ暗闇。このように、昔はキジムナーに悪戯される人が多かったそうだ。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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大百怪 怪帰録 No.11 百目
《物語》 寂しい村はずれの道。家路を急ぐ少年は、古寺まで来たとき、道に佇む人影を見た。すっかり日も落ち、人の顔は判別できない。 「今晩は……」声をかけるが返事はない。気味悪く思いながら通り過ぎる。 歩きながら少年は振り返った。と、人影からスーッと飛んでくるものがある。 少年の短い悲鳴。それは宙に浮かぶ目玉だった。 #妖怪 #水木しげる #ゲゲゲの鬼太郎
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