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gibson GA-5T
昔々、某楽器店の店長に、「昔はギターはアンプとセットで一つの楽器と考えられてたから、(傍のfender broncoのギターとアンプがセットになった当時ものの広告を指差しながら)こんな風に売る方もセットで売ってたわけ」と教えてもらったことがあった。 まだ epiphoneに焦点を定める前は、ギブソンカラマズー工場のギターをいくつか買っていたので、当時の出荷チェックに使っていたようなアンプが欲しいと思い始めた。そもそもセットのアンプで一番いい音が出るように設計してるはず、と。 大分経年変化しているので元のままのはずはないのだが、それでもカラマズー産のギター達を繋げると涎の出そうな味わい深い音がする。蚊の鳴くような音と評判メロディーメイカーピックアップアップであっても太い存在感のある音になる。P-90は言うことなしだし、ミニハムもOK。 雰囲気のあるグラフィティーが施されているのもいい感じだ。やたらとエグイ効き方のトレモロ付き。 なお、購入時に参考にtweed期のfender champも試させてもらったら、作りが格段にしっかりしていることが聞いただけでわかるような音の差が有った。fender がアンプメーカーとしても超一流なのだということを痛感した。しかし私が集めるギター達の仲間としてはこのアンプが最適なのである。
ギターアンプ gibson 1960年頃 アメリカdwight
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gibson les paul junior 1960
SGになる直前の1960年製Jr.。大層売れたそうで、値段はともかく今でも大量に出回っていてよく見かける。キース・リチャーズやスティーブ・マリオットが1970年代になってから愛用し始めたのは、簡単に代わりが手に入るからと言う動機もあったのかもしれない。 私がこのモデルが欲しくなったきっかけもこの二人で、facesにゲスト出演した時のキースのズ太い音や、跳ねるようなアクションで"I Don't Need No Doctor" をかき鳴らすマリオットの音を聞いて、絶対に手に入れたいと感じた。 色々ギターは持っているが、一番いいギターはどれ、と聞かれた時は大抵このギターを挙げている。アコースティックなクリーントーンからヘビーな音まで楽器としての守備範囲がとても広い印象で、楽器として得点をつけるなら最高得点はこれである(好きなギターとか、かっこいいギターといった質問になるとまた答えは変わるが)。ジュニアでこれならスタンダードやカスタムはどれだけ良いのだろうか、と恐ろしさも感じるが、 epiphoneで言うとcoronetとcrestwoodは音の路線が完全に別物なのでジュニアが好きだからと言って他のモデルも好きになるかはまた別問題かもしれない。
エレクトリックギター gibson TC楽器 1960dwight