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Aubercy suede sidegore boots オーベルシー スエード サイドゴアブーツ
オーベルシー スエード サイドゴアブーツです。 現在のラインナップにはマットと呼ばれるサイドゴアブーツはありますが、こちらはマットよりも筒幅が狭い、バイリクエスト、オートコルドネリーラインです。縫製はブレイク製法=マッケイ製法です。マッケイ製法ですが、縫い糸を見せないヒドゥンチェネルソールになっています。マッケイのヒドゥンチャネルソールはグッドイヤーウエルトのヒドゥンチャンネルソールよりも難しいです。 マッケイはウエルトがなく、中底とアウトソール直接縫い付ける製法で溝起こしの幅がグッドイヤーウエルトよりも長く、さらにグッドイヤーよりも底厚が無いため、集中力と技術が必要です。 ソールはゆるやかなフィドルバックになっています。こちも薄いソールの皮の中に詰め物を入れなければならないのでアウトソールの隆起する分、幅を計算しなければならないのでこちらも技術的なテクニックを必要とします。側面にはアスタリスクが刻印されています。マッケイ製法ながら大変手の込んだ仕様です。 アッパーに目をやると普通のスエードアッパーに見えますが、厚みがない、カーフスエードをつかっています。通常チャッカブーツでは内側の1箇所で一度縫いあわせ、3−4枚の革を使う効率的な革のカッティングをしますが、こちらは1枚革、つまりホールカットです。サイドゴアのゴムの部分をくり抜いています。高級な革を贅沢に使った仕様です。内側もアッパーに使えるレベルの革を使っていて更にホールカットになっています。こちらもかなり高級な仕様。ラストはセミスクエアトゥでゆるやかなチゼル。イギリスよりも洗練されていて、イタリアものよりは華美でないオーベルシーらしいものです。 #aubercy #sidegore #boots #france #オーベルシー #サイドゴアブーツ #スエード #suede
革靴 オーベルシー AUBERCYながぬまようすけ
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トンビコート インバーネスコート inverness coat bespoke 和装 昭和 オーダーメイド
恐らく大正から昭和初期にかけてのオーダー品のトンビコート。 ミシンも足踏みの頃のもので、殆どは手作業で作られた、現代の日本では再現が難しいと思います。 長く着ることを前提として作られており、昨今の消費サイクルには無縁の1着です。 和装でも洋装でもどちらでもいける稀有なコートとも言えます。 #invernesscoat #トンビコート #インバーネスコート #オーダーメイド #大正
コート インバーネスコート no brandながぬまようすけ
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BONORA ボノーラ 1303 ローファー スリッポン イタリア製 旧ボノーラ ハンドソーンウエルテッド ヴェネチアン ヴァンプ
1878年創業のボノーラ。イタリアはフィレンツェにて創業。革の裁断から仕上げまで200を超える工程を一人の職人が一足を作り上げていくという、ビスポークと変わらぬ製法なため、週6足しか仕上げられないという家内制手工業的な生産背景であった。1902年創業の同じフィレンツェのアルファンゴ傘下に入り、同社ブランド内フラッグシップの位置付けとなり、日本国内でも流通した。しかし2000年代初頭にブランド終了となっている。 こちらは2000年代のものと思われます。アルファンゴ傘下のため、マッケイグッド製法かと思いましたが、ハンドソーンウエルテッドでした。当時で日本国内70000円弱で販売していたというと「バーゲン」価格です。ブランドがなくなったのもよくわかります。安くてハイクオリティ、ロブパリが見逃すはずはありません。一部生産を委託していました。(通称イタリアンロブ) 一方アッパーに目をやるとスクエアなUチップがイタリアらしいヴェネチアン(=ヴァンプ)なのですが、つまみモカ縫い(一枚革で成形)で更にヒールはシームレス。つまりアッパーは1枚の革で作られています。ロブパリのイヤーモデルも舌を巻くほどのパターンの良さと使う革の組成をよく知った職人の技です。見れば見るほど勉強になる1足。 #BONORA #1303 #ヴァンプ #ローファー #スリッポン #ボノーラ #旧ボノーラ #イタリア #フィレンツェ #革靴
革靴 旧ボノーラ邂逅 BONORAながぬまようすけ
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ZINTALA ジンターラ SILVANO LATTANZI ROSY シルバノ ラッタンジ プレーントゥ オックスフォード 外羽根 3アイレット
SILVANO LATTANZI (シルバノ・ラッタンジ)の別ライン、ZNTALA(ジンターラ)です。 わずか9歳で靴職人の道を目指したシルバノ・ラッタンジ氏。1971年にマルケ州で創業。芸術的要素を備えた職人、アルティジャーノ精神を最も先鋭的な形で具現化した御仁。彼の長男・長女もそれぞれシューメイカーとして独り立ちしており、イタリア靴業界のサラブレッド的な家系である。モンテグローナにある同ブランドショールームには1000足を超えるアーカイブが鎮座しており、さながら博物館のような様相を呈すしている。近年、御家騒動があったGATTO(ガット)を傘下に収めるなど、経営者としても辣腕をふるう。イタリアの高級既製靴でも群を抜いた存在です。 イタリアらしいノルベジェーゼ製法。甲革をL字状に曲げて、インソールをすくい縫い。その下にミッドソール(中板)をつけて出し縫い。更にソール(本底)を2度目の出し縫いをかけてフィニッシュ。大変手間のかかる作業で、もちろん機械では出来ないので手縫いです。ステッチダウンと同様、アッパーをウェルトの代わりするため、甲革には質が高く且つ強度が求められます。それ故イタリア靴の割には革も厚さと硬さが感じられるものが多く、丈夫な印象。ソールにはZINTALAの”Z”の化粧釘が打ってあり、ジンターラならではの遊び心がみてとれます。 #SILVANO LATTANZI #ZNTALA #シルバノラッタンジ #ジンターラ #革靴 #3アイレット #外羽根 #プレーントゥ
革靴 ジンターラ 一度は履くべき靴 ZINTALAながぬまようすけ
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Sutor Mantellassi ストールマンテラッシ Split Toe OXFORD Uチップ ノルベジェーゼ
SUTOR MANTELLASSI(ストール・マンテラッシ)は1912年EttoreとEnea Mantellassi(エットーレとエネア)の二人がティザナの小さな村で創業したシューブランド。1962年にエネアの息子レドがMantellassiにSUTOR(ストール=シューズメイカーの意)をつなげ、現在のブランド名”SUTOR MANTELLASSI”となった。1987年にミラノに店舗出店。2012年創業100周年で上海にも店舗を出し、現在もイアリアらしい靴つくりをしている。 アッパーは傷が目立たないシボ革で、イタリアらしいノルベジェーゼ製法。甲革をL字状に曲げて、インソールをすくい縫い。その下にミッドソール(中板)をつけて出し縫い。更にソール(本底)を2度目の出し縫いをかけてフィニッシュ。大変手間のかかる作業で、もちろん機械では出来ないので手縫い。ステッチダウンと同様、アッパーをウェルトの代わりするため、甲革には質が高く且つ強度が求められる。したがってイタリア靴の割には革も厚さと硬さが感じられるものが多く、丈夫な印象。頑丈さ故にイタリアンマッケイのような反り返しの良さは皆無。グッドイヤーウェルトより硬く、履き心地はクラシックなマウンテンブーツのようだ。(製法がマウンテンブーツと同じノルベジェーゼだから当たり前だが。)一方で安定感は抜群である。脚をくじくことはないだろう。 #SUTORMANTELLASSI #ストールマンテラッシ #SplitToe #Norvegese #ノルベジェーゼ製法 #グレインレザー #革靴 #leathershoes
革靴 イタリア靴、再熱 SUTOR MANTELLASSIながぬまようすけ
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Barrie Scotland cable knit all cotton バリー ニットウエア ケーブルニット コットン100%
英國には多数のニットウエアメイカーがある。 秋冬になると、メイドインイングランドの刺繍入りネームが出回り始めるのだが、昨今のショッピングセンターではもはや幻・・・否、セレクショショップ(という名のプライベートブランドを取り揃える)でさえアジア生産にシフトしていので「え、そうなの?」という声の方が大きいかもしれない。英國はウールの国で、産業革命が始まった国でも有るゆえ、紡績技術が向上。(向上というのは生産能力が格段にあがったという意味で)ニットや布帛が発展したのだ。 こちらのBarrie(バリー)は1903年に創業、カシミアニットで知られており、大手メゾンでも使われる程の技術もある。ガブリエル・シャネル(=ココ・シャネル)が1920年代から生産ラインとして使うようになり、2012年にシャネル社が同社を傘下に収まり、一気に垢抜けた。(サイトをご覧ください。英國伝統なんて匂いは一切しません)こういった資本や人材の投資によって老舗がリニューアルして時代に合わせて新たなプロダクト作りをしていくのは良いことだと思うわけで、日本はこういった事があまり目立たたないのか、やってないのか、残念であります。老舗と言われるショップやブランドが倒産したり、工場が廃業したり、一方でユニクロという高効率な商材を並べるビジネスモデルが圧倒的シェアを伸ばしている故でもあるのだが。 コットンケーブルニットなんて何処にでもありそうで、トレンドばかり追っかけている日本市場ではほとんど見かけなくなった。ブルックスブラザーズやラルフローレンぐらいじゃないだろうか、定番として置いているのは。 インナーにシャツを入れても良いだけれど、カットソーに合わせても良い。着る期間は限られる故に季節を楽しむ1着である。 #barrie #knitwear #scotland #chanel #バリー #スコットランド #ニット #セーター
ニット コットンケーブルニットは不滅です Barrieながぬまようすけ
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Willis & Geiger Duffle coat for Kids. ウィリスアンドガイガー ダッフルコート キッズ
1902年北極探検家であったベン・ウイリスによって創設された”Willis & Geiger”。1930年代には米国東海岸のエスタンブリッシュの間でアフリカ旅行が流行し、サファリクロージングを発表。当時彼らの間で人気がり、高級ハンティングショップであった”Abecrombie&Fitch”のOEM生産を受け持つようになった。 日本国内では1991年新宿三越南館オープンの目玉として1Fスペースで大規模展開された。こちらはキッズ用ダッフルコートで、おそらく日本の百貨店で販売されていた国内向けのものと思われます。キッズ用だからと言って手抜きは一切なく、ウール100%の身頃、トグルもボタンに至っても水牛を使うなど本格的です。まだ日本経済が元気で、衣類にもしっかりとお金をかけ、本気で良いものを作る姿勢があったことを忍ばせます。 #Willis&Geiger #WillisandGeiger #ウイリスアンドガイガー #ダッフルコート #キッズ
コート キッズも本気でダッフルコート Willis & Geigerながぬまようすけ
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Laszlo Budapest ラスロー ブタペスト レザーシューズ UK7.5G EU41.5 外羽根 フルブローグ 薄茶 Johannes
Budapest(ブタペスト)のラスローと言えばVASSのラスロー親方をイメージすることの方が多いと思いますが、もう一つシューメイカーが存在しており、それがLaszlo Budapestです。会社自体はドイツの風光明媚なアルゴイのシュバイガウ村にあり、ハンガリーの工房にて作られています。日本ではほとんど紹介されておりませんが、100年以上の歴史があるシューメイカーです。 靴の一般名詞の中でbudapester(ブダペスター)と呼ばれる形があり、それらは大概フルブローグを指して言われます。しかしながら真のbudapester(ブダペスター)の形状はこのJohannes(ヨハネス)のような5アイレット、外羽根のフルブローグです。外羽根ですので甲が高い人でも調節が容易です。主に南ドイツとイタリアより仕入れた上級なカーフをアッパーやライニングに用いています。ライニングもカーフしかも内側すべてとかなり高級な仕様。 こういう靴を発見してはニヤニヤしているのであります。 #LaszloBudapest #Laszlo #fullbrogue #ラスローブタペスト #フルブローグ #オックスフォード #外羽根 #革靴
革靴 もうひとりのLaszlo Laszlo Budapestながぬまようすけ
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ザムラー Lee BY SAMMLER 38 迷彩 旧チェコ軍 テント生地 リメイク ダブル ジャケット
180×180四方の旧チェコスロバキア軍タープを使ったショートトレンチジャケット。同素材は”Der Sammler Solo” (デアザムラーソロ)でも使われていました。10年ぐらい前にリリースされたものと記憶しております。ミリタ”リー”という事でLeeのブランドを使って35SUMMERS(サーティファイブサマーズ)代表寺本氏ならではのミリタリー素材背景を駆使したシリーズ。 Lee(リー)としては1930年代〜50年代ぐらいまでのトップスディテールを注入。"UNION MADE"ハウスマーク、ロングL首振りボタン、"SAWTOOTH Flap Pocket"(50s Lee ウエスタンシャツのオマージュ)、ベルトのバックストラップ、チンストラップ、UFOリベットなどなど。エポレットは取り外し可能です。 #Lee #Samler #ザムラー #チェコ軍 #リメイク #再構築
ジャケット ジャケット Leeながぬまようすけ
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ORIGINAL ALPEN LODEN ローデンコート
イタリアからドイツ、オーストリアにかけて貴族が狩猟時に着ていた防寒着を由来とするローデンコート。 90年代あたりかにオーストリアから他欧州向けの輸出用に作られたものと思われます。 背中から裾にかけて取られた長く、深いインバーテッドプリーツが特徴で、着るときれいなAラインです。 マテリアルは近代的なローデンクロス。現地の古語で「獣毛で織った厚い毛布」を意とする”Laden”を語源とします。 油脂の残るウールを織布・縮絨させ、目を詰めることで防寒性や撥水効果、調温効果が期待できます。 #lodencoat #ローデングリーン #ローデン #コート
コート コート ALPENながぬまようすけ
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APOLLO アポロ UK9 外羽根 フルブローグ
現行のハインリッヒ・ディンケラッカーでいうとRIOに相当する3アイレットダービーフルブローグレザーシューズです。表ハトメの無骨さが残る80年代から90年代前半のものかと思います。アッパーはドイツらしいブローギングでレザーは薄く、年代にしては弾力性に富み、シュークリームを軽くかけただけで鏡面に近い表情を覗かせる本物のカーフ。(昨今はキップですらカーフと呼んだりします。) ストームウエルトにノルウィージャンのようにハンドでインソールに掬い縫いをかませ(画像のインソールの凸凹は職人の手仕事跡)ミッドソールに装飾的意味合いの強い三つ編み状に出し縫い、アウトソールは接着という構造です。アウトソールは糸を解かず、接着で交換が可能ということで合理性を考えたドイツ人らしい発想のミッドソール〜アウトソール構造。つま先にはTRIUMPHのスチールを貼ってあります。 #apollo #アポロ #革靴 #ハンドソーン #ハインリッヒディンケラッカー #ドイツ靴 #革靴
革靴 APOLLO APOLLOながぬまようすけ
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VASS CORDOVAN HALF BROGUE ヴァーシュ コードバン ハーフブローグ 外羽根
シューズフリークなら持っている名著”HANDMADE SHOE FOR MEN(ハンドメイドシューフォーメン)”の著者であるLászló Vass(ラスロー・ヴァシュ)親方のブランド、VASS SHOES(ヴァーシュ・シューズ)のハーフブローグ。これぞ東欧然とした爪先の立ち上がりは英・米・伊・仏いずれにもない迫力です。個人的にはハーフブローグで強い印象に残っているのは中欧オーストリアのBALINT(バリント)ですが、こちらも負けるとも劣らない強い視覚的な印象を与えます。 アッパーに使われているのは現在オンラインで購入できるラインにはない、コードバンです。(MTOのみ対応)記載がないのですが、ALDEN(オールデン)と同様に米HORWEEN(ホーウィン)のSHELL CORDVAN(シェル・コードバン)ではないかと思います。 #VASS #ヴァーシュ #shoes #革靴 #ハンドソーン #cordovan #horween #革靴
革靴 VASS vassながぬまようすけ
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JOHN LOBB PARIS PRESTAGE FARDON ジョンロブ
独特なパフォーレーションが施され、サイドに入った直線的な切り返しの意匠がモダンなプレステージラインのファードン。10年ほど前のもの、当時16~17万円だったと存じます。ラウンドトゥでロングノーズに見えてロングではない絶妙なLAST7000。 ソールは半カラス(ハーフラバーで見えません)でウエストはかなりくびれており、グッドイヤーウエルトではかなり攻めた、難しい仕様にしています。プレステージラインならでは。廃番でバイリクエストでしか入手出来ないモデル。 #johnlobb #7000 #paris #prestage #fardon #ジョンロブパリス #革靴
革靴 john lobb John Lobbながぬまようすけ
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HANOVER L.B.sheppard SIGNATURE Shell Cordovan US 7.5 B/D ハノーバー
”HANOVER(ハノーバー)”の上級ライン”L.B.sheppard(LB シェパード)”のロングウィングチップ。アッパーはバーガンディのシェルコードバン。ネイルの形状からすると半世紀以上昔の貴重なモデル。 その希少さ故、ロングウイングチップにおいては”FLORSHEIM(フローシャイム)”の”KENMOOR(ケンムール)”よりも、評価を高くつけるマニアが多く、現存数も”KENMOOR(ケンムール)”より圧倒的に少ないと言われています。 ”HANOVER(ハノーバー)”とは? Harper Donelson Sheppard(ハーパー・ドネルソン・シェパード)さんが1899年にニューヨーク州の隣、ぺンシルバニア州ハノーバーで創業。その後、事業は二人の息子が引き継ぐ。そのうちの1名がLawrence Baker Sheppard(ローレンス・バーカー・シェパード)氏。上級ラインのL.B.sheppardネームは創業者の息子の頭文字から。同工場は1974年に閉鎖。HANOVER(ハノーバー)の商標と靴を製造する権利は1978年にクラークスに譲渡される。 #Hanover #cordovan #Shell Cordovan #vintage #shoes #シューズ #革靴
革靴 HANOVER L.B.sheppard SIGNATURE Shell Cordovan hanoverながぬまようすけ