旭日10銭銀貨 明治44年銘(MS65)

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旭日10銭銀貨は明治40年(1907年)〜大正6年(1917年)に発行された銀貨です。

明治39年、貨幣法の改正により50銭・20銭・10銭の各銀貨の裏面のデザインが竜図から旭日とそれを囲む小さな桜花に変更されました。
変更の理由は諸説ありますが、当時の日本の敵国である清が龍を尊ぶ思想だったことに配慮してと言われています。
このとき50銭・20銭については、下落傾向にあった銀相場が上昇に転じたことにより鋳潰しの恐れが出たため、量目が約25%減量されましたが、10銭については当初量目削減は行われず明治39年銘として製造され、日銀に引き渡された(発行された)ものの流通せず、1907年(明治40年)に品位を72%に下げて純銀量を他の銀貨に比例させた上で製造・発行されました。

本品は収集用コインの第三者鑑定機関であるNGC社からMS65(未使用)という評価を得ています。
摩耗や傷は見られず、鍛造当時の輝きを残した逸品となっています。

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